JP1/IT Service Level Management
機能
jslmmgrexportコマンドでエクスポートしたサービス監視情報をインポートします。
jslmmgrexportコマンドによって監視対象サービス単位にエクスポートしたデータは,そのままインポートするほか,監視対象サービスの名称,および監視対象サービスが属するサービスグループの名称を指定してインポートすることもできます。すべての監視対象サービスを対象にエクスポートしたデータは,監視対象サービスの名称,および監視対象サービスが属するサービスグループの名称を指定しないでインポートします。
どちらのインポートの場合も,インポートするデータに含まれる監視対象サービスの名称,および監視対象サービスが属するサービスグループの名称が,インポート先に存在するかどうかで処理が異なります。
サービス監視情報のインポート時の処理を次の表に示します。
表9-4 サービス監視情報のインポート時の処理
項番 | インポートするデータ | インポートするデータに含まれる監視対象サービスの名称,および監視対象サービスが属するサービスグループの名称が,インポート先に存在するかどうか | |
---|---|---|---|
存在する※ | 存在しない | ||
1 | 監視対象サービスの管理情報 | -mオプションの指定に従ってインポートされます。 | インポート対象のデータをそのままインポートします。 |
2 | サービス性能 | -pオプションの指定に従ってインポートされます。 |
インポートによって新たに追加された監視対象サービスは,ログイン時に画面に反映されます。
また,監視対象サービスを提供するWebサーバのIPアドレスや,JP1/ITSLM - URのIPアドレスが変更になり,監視対象サービスの定義情報の変更が必要な場合は,インポート時のデータの定義情報を編集できます。ただし,すべての監視対象サービスを対象にエクスポートしたデータをインポートする場合,これらの定義情報の編集はできません。
このコマンドは,JP1/ITSLM - Managerの次のサービスが起動した状態で実行してください。
また,クラスタシステムの場合は,実行系サーバで実行してください。待機系サーバで実行するとエラーになります。
このコマンドがメッセージログに出力するメッセージには,識別子として「jslmmgrimport」が設定されます。
メッセージログについては「8.2.3 メッセージログ」を参照してください。
コマンド実行時に出力されるメッセージについては,「10.3 メッセージの一覧」を参照してください。
形式
jslmmgrimport△-i△インポートデータファイル名 △[ -g△サービスグループ名△-s△サービス名 ] △[ -m△[ WebサーバのIPアドレス△JP1/ITSLM - URのIPアドレス ] ] △[ -p ]
実行権限
OSのAdministratorsグループに属するユーザーアカウント
格納先フォルダ
JP1/ITSLM - Managerのインストール先フォルダ\mgr\bin\
引数
-i△インポートデータファイル名
インポートするデータのファイルの名称を絶対パスで指定します。UNC表記はできません。
指定したファイルが存在しない場合,指定したファイルにアクセスできない場合,または指定したファイルがjslmmgrexportコマンドでエクスポートされた正常なデータでない場合はエラーになります。
-g△サービスグループ名
インポート先の監視対象サービスが属するサービスグループの名称を指定します。
-sオプションと同時に省略できます。省略した場合,インポートするデータの値をそのまま使用します。
インポートするデータが,すべての監視対象サービスを対象としてエクスポートされたデータの場合は,-sオプションと-gオプションは指定しないでください。指定した場合はエラーになります。
サービスグループの名称には,エクスポート時と異なる名称を指定することもできます。ただし,指定できるのは,「"」「/」「[」「]」「;」「:」「|」「=」「,」「+」「?」「<」「>」,スペース,タブ,機種依存文字,および制御文字を除いた文字列です。制限に従わない場合は,エラーになります。また,「‐」(ハイフン)で始まる名称は指定できません。
-s△サービス名
インポート先の監視対象サービスの名称を指定します。
-gオプションと同時に省略できます。省略した場合,インポートするデータの値をそのまま使用します。
インポートするデータが,すべての監視対象サービスを対象としてエクスポートされたデータのときは,-sオプションと-gオプションは指定しないでください。指定した場合はエラーになります。
監視対象サービスの名称には,エクスポート時と異なる名称を指定することもできます。ただし,指定できるのは,64文字までの「"」「,」「'」「\」,スペース,タブ,機種依存文字,および制御文字を除いた文字列です。制限に従わない場合は,エラーになります。また,「‐」(ハイフン)で始まる名称は指定できません。
-m
このオプションを指定すると,インポート先にインポートするデータに含まれる監視対象サービスの名称と同じ監視対象サービスが含まれる場合,監視対象サービスの管理情報をインポートするデータで上書きします。
このオプションを省略した場合に,-gオプションに指定した監視対象サービスが属するサービスグループの名称,および-sオプション指定した監視対象サービスの名称がインポート先に存在したときはエラーになります。
また,監視対象サービスの管理情報のうち,監視対象サービスを提供するWebサーバのIPアドレス,およびJP1/ITSLM - URのIPアドレスを変更する場合も,このオプションを指定します。指定方法を次に示します。
ただし,すべての監視対象サービスを対象にエクスポートしたデータをインポートする場合,このオプションを指定するとエラーになります。
-p
サービス性能をインポートする場合に指定します。
このオプションを指定した場合,サービス性能をインポートします。インポート先にインポートするデータに含まれる監視対象サービスの名称と同じ監視対象サービスが含まれる場合,インポートするデータに含まれるサービス性能情報の範囲で,監視対象サービスのサービス性能をインポートするデータで上書きします。上書きインポートの場合,最新時刻のデータを基準に,保持期間外となるデータはインポートしないで保持期間内のデータだけをインポート対象とします。
このオプションを省略した場合,サービス性能のインポートはしません。監視対象サービスの管理情報だけがインポートされます。
注意事項
戻り値
戻り値 | 説明 |
---|---|
0 | インポートが正常に終了しました。 |
1 | インポートに失敗しました。 |
130 | キーボードの「Ctrl」キー+「C」キーでインポートが中断されました。 |
使用例
C:\Program Files\HITACHI\JP1ITSLM\mgr\bin\jslmmgrimport△-i△D:\data\itslm_export△-g△GroupA△-s△ServiceA△-m△10.150.100.10△10.150.200.20△-p
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