JP1/IT Service Level Management
統合トレースログは,統合トレース機能(HNTRLib2)によって,各プログラムの出力するトレース情報が特定の出力先にまとめて出力されたログ情報です。JP1/ITSLMの起動・終了に関連するメッセージが出力されます。
統合トレースログの出力先は次のとおりです。
システムドライブ:\Program Files\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2N※.log
システムドライブ:\Program Files(x86)\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2N※.log
注※ Nには1~4の数字が入ります。
統合トレースログに出力されるヘッダ情報と出力項目を次の表に示します。
表8-3 統合トレースログに出力されるヘッダ情報
項番 | ヘッダ | 説明 |
---|---|---|
1 | OS情報 | 統合トレース機能が起動しているOSの情報が出力されます。 |
2 | ホスト名 | 統合トレース機能が起動しているホスト名が出力されます。 |
3 | タイムゾーン | OSのタイムゾーンが出力されます。 |
4 | 統合トレースログ機能起動時刻 | 統合トレース機能が起動した時刻が出力されます。 |
表8-4 統合トレースログに出力される出力項目
項番 | 出力項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 番号(4桁) | トレースレコードの通番です。 ログを出力したプロセスごとに採番されます。 |
2 | 日付(10バイト) | トレースの出力日付です。次の形式で出力されます。 YYYY/MM/DD(YYYY:年,MM:月,DD:日) |
3 | 時刻(12バイト) | トレースの出力時刻(ローカル時刻)です。次の形式で出力されます。 hh:mm:ss.sss(hh:時間,mm:分,ss:秒,sss:ミリ秒) |
4 | AP名(16バイト以内) | アプリケーションを識別するための名称です。 JP1/ITSLMで出力されるAP名は次のとおりです。
|
5 | pid | OSが設定するプロセスIDです。 |
6 | tid | スレッドを識別するためのIDです。 |
7 | メッセージID | メッセージIDです。 |
8 | メッセージテキスト | メッセージテキストです。 |
9 | 番号(4桁) | トレースレコードの通番です。 ログを出力したプロセスごとに採番されます。 |
なお,統合トレースログに出力されるログの時刻は,出力したプロセスのタイムゾーンでフォーマットされます。そのため,環境変数TZを変更してサービスの起動やコマンドの実行をすると,OSに設定されているタイムゾーンと異なる時刻が出力されることがあります。
**** Microsoft WindowsNT6.1(Build:7600) host01 TZ=(local)-9:00 2011/04/20 19:51:04.437 yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss pid tid message-id message(LANG=0x0411) 0000 2011/04/20 19:53:57.639 JP1ITSLMView 000010FC J33D2EED KNAS15300-I ログインしました。ユーザー名=super |
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