JP1/IT Service Level Management

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8.2.2 統合トレースログ

統合トレースログは,統合トレース機能(HNTRLib2)によって,各プログラムの出力するトレース情報が特定の出力先にまとめて出力されたログ情報です。JP1/ITSLMの起動・終了に関連するメッセージが出力されます。

統合トレースログの出力先は次のとおりです。

システムドライブ:\Program Files\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2N.log

システムドライブ:\Program Files(x86)\HITACHI\HNTRLib2\spool\hntr2N.log

注※ Nには1~4の数字が入ります。

統合トレースログに出力されるヘッダ情報と出力項目を次の表に示します。

表8-3 統合トレースログに出力されるヘッダ情報

項番 ヘッダ 説明
1 OS情報 統合トレース機能が起動しているOSの情報が出力されます。
2 ホスト名 統合トレース機能が起動しているホスト名が出力されます。
3 タイムゾーン OSのタイムゾーンが出力されます。
4 統合トレースログ機能起動時刻 統合トレース機能が起動した時刻が出力されます。

表8-4 統合トレースログに出力される出力項目

項番 出力項目 説明
1 番号(4桁) トレースレコードの通番です。
ログを出力したプロセスごとに採番されます。
2 日付(10バイト) トレースの出力日付です。次の形式で出力されます。
YYYY/MM/DDYYYY:年,MM:月,DD:日)
3 時刻(12バイト) トレースの出力時刻(ローカル時刻)です。次の形式で出力されます。
hh:mm:ss.ssshh:時間,mm:分,ss:秒,sss:ミリ秒)
4 AP名(16バイト以内) アプリケーションを識別するための名称です。
JP1/ITSLMで出力されるAP名は次のとおりです。
  • JP1ITSLMProcCtrl
  • JP1ITSLMView
  • JP1ITSLMUsrResp
  • JP1ITSLMWebSysAn
  • JP1ITSLMPerColct
  • JP1ITSLMRmiSrv
  • コマンド別識別子
5 pid OSが設定するプロセスIDです。
6 tid スレッドを識別するためのIDです。
7 メッセージID メッセージIDです。
8 メッセージテキスト メッセージテキストです。
9 番号(4桁) トレースレコードの通番です。
ログを出力したプロセスごとに採番されます。
注※
コマンドが出力するメッセージの場合,コマンド別の識別子が出力されます。出力される識別子については,「9. コマンド」の機能の説明を参照してください。

なお,統合トレースログに出力されるログの時刻は,出力したプロセスのタイムゾーンでフォーマットされます。そのため,環境変数TZを変更してサービスの起動やコマンドの実行をすると,OSに設定されているタイムゾーンと異なる時刻が出力されることがあります。

出力例
統合トレースログの出力例を次に示します。
**** Microsoft WindowsNT6.1(Build:7600)                           host01           TZ=(local)-9:00                  2011/04/20 19:51:04.437
     yyyy/mm/dd hh:mm:ss.sss                      pid      tid      message-id            message(LANG=0x0411)
0000 2011/04/20 19:53:57.639     JP1ITSLMView     000010FC J33D2EED KNAS15300-I           ログインしました。ユーザー名=super