JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編
JP1/AJS3 - SOA Optionを動作させるためには,WSジョブ実行ホストの環境変数を設定する必要があります。設定が必要な環境変数を次に示します。
- LANG
- CLASSPATH
- LD_LIBRARY_PATH
/etc/opt/jp1ajs2forws/base/ajsws_startファイル(自動開始用シェルスクリプト)に設定します。環境変数ごとに,詳細な設定内容を説明します。
- <この節の構成>
- (1) LANG環境変数の設定
- (2) CLASSPATH環境変数の設定
- (3) LD_LIBRARY_PATH環境変数の設定
- (4) 環境変数の設定例
LANG環境変数の値には,「ja_JP.UTF-8」または「C」のどちらかを設定します。JP1/AJSの言語環境と一致させてください。
CLASSPATH環境変数には,次の値を設定します。
- WebアプリケーションサーバがCosminexus Application ServerまたはWebSphere Application Serverの場合
- ユーザーWSプログラムを配置するディレクトリ以外のディレクトリにあるjarファイルを参照する場合に,そのjarファイル名を設定します。コントローラーが開始したときに,CLASSPATH環境変数の設定値をJavaVMに指定します(-Djava.class.path)。
- WebアプリケーションサーバがWebLogic Serverの場合
- Webアプリケーションサーバが提供するjarファイル名
次の点に注意して設定してください。
- jarファイルの格納ディレクトリではなく,ファイル名を含むjarファイルのパスを設定してください。
- 大文字・小文字に関係なく「JP1」または「AJS」から始まる環境変数を設定しないでください。
- 複数のパスを設定する際は「:」(コロン)で区切ります。
CLASSPATH環境変数の設定例を次に示します。
- WebアプリケーションサーバがCosminexus Application ServerまたはWebSphere Application Serverの場合
CLASSPATH=/home/user1/test1.jar注 1行で指定します。
- WebアプリケーションサーバがWebLogic Serverの場合
CLASSPATH=/home/user1/test1.jar: /home/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/wlserver_10.3/server/lib/weblogic.jar注 1行で指定します。
設定する値を次の表に示します。
表5-1 LD_LIBRARY_PATHに設定する値
設定する値 WSジョブ実行ホストの
WebアプリケーションサーバCosminexus Application Server WebSphere Application Server WebLogic Server JavaVMライブラリのインストール先ディレクトリ名 − ○ ○ ユーザーWSプログラムから参照するライブラリの格納先ディレクトリ名 ○※ ○※ ○※ Webアプリケーションサーバの格納先ディレクトリ名 ○ − −
- (凡例)
- ○:設定が必要です。
- −:設定は不要です。
- 注※
- ユーザーWSプログラムで共有ライブラリ(拡張子が.soのファイル)を使用する場合に設定が必要です。
設定値ごとに詳細を説明します。
- JavaVMライブラリのインストール先ディレクトリ名
- JavaVMライブラリが参照するライブラリのパスを解決するために必要です。複数のパスを指定する際は,「:」(コロン)で区切ります。パスが設定されていない,またはパスの設定内容が不正の場合,コントローラーを開始できません。
- 設定例を次に示します。
- WebアプリケーションサーバがWebSphere Application Serverの場合
LD_LIBRARY_PATH=WSジョブ実行ホストのWebSphere Application Serverインストール先ディレクトリ/java/jre/lib/i386
- 注
- 1行で指定します。
- WebアプリケーションサーバがWebLogic Serverの場合
LD_LIBRARY_PATH=WSジョブ実行ホストのWebLogic Serverインストール先ディレクトリ/jrockit_160_17_R28.0.0-679/java/jre/lib/i386
- 注
- 1行で指定します。
- ユーザーWSプログラムから参照するライブラリの格納先ディレクトリ名
- ユーザーWSプログラムで共有ライブラリ(拡張子が.soのファイル)を使用する場合,共有ライブラリの格納先ディレクトリ名を指定します。
- 例えば,libwspcommon.soという共有ライブラリを/home/user1/userwspに格納した場合,次のように設定します。
LD_LIBRARY_PATH=/home/user1/userwsp
- Webアプリケーションサーバの格納先ディレクトリ名
- WebアプリケーションサーバがCosminexusの場合,Cosminexus Performance Tracerのライブラリの格納先を指定します。
- 設定例を次に示します。
LD_LIBRARY_PATH=/opt/Cosminexus/PRF/lib
LANG,CLASSPATH,およびLD_LIBRARY_PATHの設定例を,WSジョブ実行ホストのWebアプリケーションサーバごとに次に示します。
- Cosminexus Application Serverの場合
LANG=ja_JP.UTF-8 CLASSPATH=/home/user1/test1.jar LD_LIBRARY_PATH=/opt/Cosminexus/PRF/lib
- WebSphere Application Serverの場合
LANG=ja_JP.UTF-8 CLASSPATH=/home/user1/test1.jar LD_LIBRARY_PATH=/opt/IBM/WebSphere/AppServer/java/jre/lib/i386
- WebLogic Serverの場合
LANG=ja_JP.UTF-8 CLASSPATH=/home/user1/test1.jar: /home/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/wlserver_10.3/server/lib/web logic.jar LD_LIBRARY_PATH=/home/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/jrockit_160_ 17_R28.0.0-679/java/jre/lib/i386
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