JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編

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5.5 環境変数の設定

JP1/AJS3 - SOA Optionを動作させるためには,WSジョブ実行ホストの環境変数を設定する必要があります。設定が必要な環境変数を次に示します。

/etc/opt/jp1ajs2forws/base/ajsws_startファイル(自動開始用シェルスクリプト)に設定します。環境変数ごとに,詳細な設定内容を説明します。

<この節の構成>
(1) LANG環境変数の設定
(2) CLASSPATH環境変数の設定
(3) LD_LIBRARY_PATH環境変数の設定
(4) 環境変数の設定例

(1) LANG環境変数の設定

LANG環境変数の値には,「ja_JP.UTF-8」または「C」のどちらかを設定します。JP1/AJSの言語環境と一致させてください。

(2) CLASSPATH環境変数の設定

CLASSPATH環境変数には,次の値を設定します。

WebアプリケーションサーバがCosminexus Application ServerまたはWebSphere Application Serverの場合
ユーザーWSプログラムを配置するディレクトリ以外のディレクトリにあるjarファイルを参照する場合に,そのjarファイル名を設定します。コントローラーが開始したときに,CLASSPATH環境変数の設定値をJavaVMに指定します(-Djava.class.path)。

WebアプリケーションサーバがWebLogic Serverの場合
Webアプリケーションサーバが提供するjarファイル名

次の点に注意して設定してください。

CLASSPATH環境変数の設定例を次に示します。

WebアプリケーションサーバがCosminexus Application ServerまたはWebSphere Application Serverの場合
 
CLASSPATH=/home/user1/test1.jar
 

注 1行で指定します。


WebアプリケーションサーバがWebLogic Serverの場合
 
CLASSPATH=/home/user1/test1.jar: /home/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/wlserver_10.3/server/lib/weblogic.jar
 

注 1行で指定します。


(3) LD_LIBRARY_PATH環境変数の設定

設定する値を次の表に示します。

表5-1 LD_LIBRARY_PATHに設定する値

設定する値 WSジョブ実行ホストの
Webアプリケーションサーバ
Cosminexus Application Server WebSphere Application Server WebLogic Server
JavaVMライブラリのインストール先ディレクトリ名
ユーザーWSプログラムから参照するライブラリの格納先ディレクトリ名
Webアプリケーションサーバの格納先ディレクトリ名

(凡例)
○:設定が必要です。
−:設定は不要です。

注※
ユーザーWSプログラムで共有ライブラリ(拡張子が.soのファイル)を使用する場合に設定が必要です。

設定値ごとに詳細を説明します。

JavaVMライブラリのインストール先ディレクトリ名
JavaVMライブラリが参照するライブラリのパスを解決するために必要です。複数のパスを指定する際は,「:」(コロン)で区切ります。パスが設定されていない,またはパスの設定内容が不正の場合,コントローラーを開始できません。
設定例を次に示します。

WebアプリケーションサーバがWebSphere Application Serverの場合
 
LD_LIBRARY_PATH=WSジョブ実行ホストのWebSphere Application Serverインストール先ディレクトリ/java/jre/lib/i386
 

1行で指定します。

WebアプリケーションサーバがWebLogic Serverの場合
 
LD_LIBRARY_PATH=WSジョブ実行ホストのWebLogic Serverインストール先ディレクトリ/jrockit_160_17_R28.0.0-679/java/jre/lib/i386
 

1行で指定します。

ユーザーWSプログラムから参照するライブラリの格納先ディレクトリ名
ユーザーWSプログラムで共有ライブラリ(拡張子が.soのファイル)を使用する場合,共有ライブラリの格納先ディレクトリ名を指定します。
例えば,libwspcommon.soという共有ライブラリを/home/user1/userwspに格納した場合,次のように設定します。
 
LD_LIBRARY_PATH=/home/user1/userwsp
 

Webアプリケーションサーバの格納先ディレクトリ名
WebアプリケーションサーバがCosminexusの場合,Cosminexus Performance Tracerのライブラリの格納先を指定します。
設定例を次に示します。
 
LD_LIBRARY_PATH=/opt/Cosminexus/PRF/lib
 

(4) 環境変数の設定例

LANG,CLASSPATH,およびLD_LIBRARY_PATHの設定例を,WSジョブ実行ホストのWebアプリケーションサーバごとに次に示します。

Cosminexus Application Serverの場合
 
LANG=ja_JP.UTF-8
CLASSPATH=/home/user1/test1.jar
LD_LIBRARY_PATH=/opt/Cosminexus/PRF/lib
 

WebSphere Application Serverの場合
 
LANG=ja_JP.UTF-8
CLASSPATH=/home/user1/test1.jar
LD_LIBRARY_PATH=/opt/IBM/WebSphere/AppServer/java/jre/lib/i386
 

WebLogic Serverの場合
 
LANG=ja_JP.UTF-8
CLASSPATH=/home/user1/test1.jar: /home/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/wlserver_10.3/server/lib/web
logic.jar
LD_LIBRARY_PATH=/home/Oracle/Middleware/wlserver_10.3/jrockit_160_
17_R28.0.0-679/java/jre/lib/i386
 

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