JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編
Webサービスクライアントの開発なしでWebサービスに接続できるWSジョブを定義する機能です。以降,このWSジョブを標準WSジョブと表記します。
標準WSジョブには,次の項目を定義します。
- どのWebサービスと接続するか
- どのオペレーションを使用するか
- Webサービスに渡すパラメーター
標準WSジョブでは,Webサービスとの通信にSOAPを使用します。使用できるSOAPのバージョンは1.1です。
標準WSジョブを定義するイメージを次に示します。
図2-3 標準WSジョブを定義するイメージ
標準WSジョブの定義の詳細を説明します。
まず,どのWebサービスと接続するかを定義します。クライアントで,接続するWebサービスのWSDLファイルを取得し,標準WSジョブの定義画面に入力します。
図2-4 接続するWebサービスの定義概要
次に,どのオペレーションを使用するか,およびWebサービスに渡すパラメーターを定義します。
取得したWSDLファイルに定義されているオペレーションやパラメーターのデータ型が,標準WSジョブの定義画面に表示されます。そこでオペレーションを選択し,Webサービスに渡すパラメーターの値を定義します。
図2-5 使用するオペレーションとパラメーターの定義概要
パラメーターのデータ型については,標準WSジョブによるWebサービス接続では,次の型を使用できます。
- 単純型(XML Schemaの基本データ型)
単純型の場合,入力パラメーターの値をJP1/AJS3 - View for SOA Optionのダイアログに直接指定できます。
- 複合型(配列型と列挙型を含む)
単純型以外のデータ型です。
複合型の場合,入力パラメーターの値をXML形式で記述し,JP1/AJS3 - View for SOA OptionのダイアログにXMLファイルのパスを指定します。
ただし,複合型を使用できるのは,次の場合に限られます。
- JP1/AJS3 - SOA Option 09-50以降の場合
- WSジョブ実行ホストにCosminexus Application Serverを置き,CosminexusのSOAPクライアントライブラリを使用している場合
- 組み込みSOAPクライアントライブラリを使用している場合
組み込みSOAPクライアントライブラリは,JP1/AJS3 - SOA Optionに組み込まれているSOAPクライアントライブラリです。詳細は,「2.4.3 組み込みSOAPクライアントライブラリを使ったWSジョブ実行の仕組み」を参照してください。
JP1/AJS3 - SOA Optionでサポートするデータ型については,「付録E WSDLのサポート範囲(Cosminexus Application Serverの場合)」,「付録F WSDLのサポート範囲(WebSphere Application Serverの場合)」,または「付録G WSDLのサポート範囲(WebLogic Serverの場合)」を参照してください。
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