JP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation
トラブルが発生したときに採取が必要な資料について説明します。
トラブルの要因として,JP1/AJS3 - User Job Operationの問題のほかに,OSの問題,ユーザープログラムの問題,オペレーションミスなどが考えられます。そのため,JP1/AJS3 - User Job Operationの情報を含めて,次に示す資料が必要になります。
- OSの情報
- JP1/AJS3の情報
- JP1/Baseの情報
- JP1/AJS3 - User Job Operationの情報
- オペレーション内容
- 画面上のエラー情報
JP1/AJS3 - User Job Operationでは,Server,Definer,またはClientのインストール先のホストで資料採取コマンドを実行すると,必要な資料を一括で採取できます。資料採取コマンドで採取できる資料についても,ここで説明します。
- <この節の構成>
- (1) OSの情報
- (2) JP1/AJS3の情報
- (3) JP1/Baseの情報
- (4) JP1/AJS3 - User Job Operationの情報
- (5) オペレーション内容
- (6) 画面上のエラー情報
採取が必要なOSの情報を次の表に示します。なお,この情報は,Server,Definer,およびClientで共通です。
表12-5 トラブル発生時に採取が必要なOSの情報
項番 情報の種類 デフォルトのファイル名 コマンドでの採取 1 Windowsイベントログ − ○ 2 hostsファイル Windowsディレクトリ※1\system32\drivers\etc\hosts ○※2 3 servicesファイル Windowsディレクトリ※1\system32\drivers\etc\services ○※2 4 ホストの環境変数情報 − ○※2 5 ホストのシステム情報 − ○ 6 Windowsパッチの適用情報 − ○ 7 ネットワーク構成情報 − ○※2
- (凡例)
- −:デフォルトのファイル名なし
- ○:コマンドで採取できる
- 注※1
- Windowsディレクトリのデフォルトは,「C:\WINDOWS」です。
- 注※2
- 資料採取コマンド実行時にオプションを指定することで,採取しないように設定できます。
接続先のJP1/AJS3に関する情報の採取が必要です。採取が必要なJP1/AJS3の情報および採取方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング」を参照してください。
JP1/Baseに関する情報の採取が必要です。採取が必要なJP1/Baseの情報および採取方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
(4) JP1/AJS3 - User Job Operationの情報
採取が必要なJP1/AJS3 - User Job Operationの情報を,コンポーネント別に説明します。
(a) Serverの場合
採取が必要なServerの情報を次の表に示します。
表12-6 トラブル発生時に採取が必要なServerの情報
項番 情報の種類 デフォルトのファイル名 コマンドでの採取 1 バージョン情報 − ○ 2 ログファイル
- Serverログおよび操作ログ
- 各ログファイルの出力先およびファイル名については「12.2.2 ログファイル一覧」を参照してください。
- 定義情報・実行履歴情報
- dataフォルダにあるすべてのファイルです。dataフォルダのパスを次に示します。
- Serverのインストール先フォルダ\instances\instance※\data
○ 3 JP1/AJS3 - User Job Operationの環境設定情報
- インスタンス設定ファイル
- インスタンス設定ファイルのパスを次に示します。
- Serverのインストール先フォルダ\conf\instances.xml
- 環境設定ファイル
- 環境設定ファイルのパスを次に示します。
- Serverのインストール先フォルダ\instances\instance※\conf\config.xml
○
- (凡例)
- −:デフォルトのファイル名なし
- ○:コマンドで採取できる
- 注※
- クラスタシステムで運用していてインスタンスフォルダのパス「Serverのインストール先フォルダ\instances\instance」を変更している場合は,インスタンスフォルダの変更先のパスに読み替えてください。
なお,Serverの資料を採取する場合は,障害の原因となったDefinerまたはClientの資料も一緒に採取してください。
(b) Definerの場合
採取が必要なDefinerの情報を次の表に示します。
表12-7 トラブル発生時に採取が必要なDefinerの情報
項番 情報の種類 デフォルトのファイル名 コマンドでの採取 1 Definerのバージョン情報 Definerのインストール先フォルダ\META-INF\AIR\application.xml ○ 2 ログファイル
- トレースログ・実行履歴情報
- Local Storeフォルダにあるすべてのファイルです。Local Storeフォルダのパスを次に示します。
- %APPDATA%※\jp.co.Hitachi.soft.ajs3.ujo.definer\Local Store
○
- (凡例)
- ○:コマンドで採取できる
- 注※
- %APPDATA%のデフォルトはOSによって異なります。
- Windows 7またはWindows Vistaの場合
- システムドライブ\Users\OSユーザー名\AppData\Roaming
- Windows Server 2003またはWindows XP Professionalの場合
- システムドライブ\Document and Setting\OSユーザー名\Application Data
なお,Definerの資料を採取する場合は,Serverの資料も一緒に採取してください。
(c) Clientの場合
採取が必要なClientの情報を次の表に示します。
表12-8 トラブル発生時に採取が必要なClientの情報
項番 情報の種類 デフォルトのファイル名 コマンドでの採取 1 Clientのバージョン情報 Clientのインストール先フォルダ\META-INF\AIR\application.xml ○ 2 ログファイル
- トレースログ・実行履歴
- Local Storeフォルダにあるすべてのファイルです。Local Storeフォルダのパスを次に示します。
- %APPDATA%※\jp.co.Hitachi.soft.ajs3.ujo.client\Local Store
○
- (凡例)
- ○:コマンドで採取できる
- 注※
- %APPDATA%のデフォルトはOSによって異なります。
- Windows 7またはWindows Vistaの場合
- システムドライブ\Users\OSユーザー名\AppData\Roaming
- Windows Server 2003またはWindows XP Professionalの場合
- システムドライブ\Document and Setting\OSユーザー名\Application Data
なお,Clientの資料を採取する場合は,Serverの資料も一緒に採取してください。
トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。
- オペレーション内容の詳細
- トラブル発生時刻
- 再現性の有無
次に示す画面のハードコピーを採取してください。
- アプリケーションエラーが発生した場合は,操作画面のハードコピー
- エラーメッセージダイアログボックスのハードコピー
- コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,[コマンドプロンプト]ウィンドウのハードコピー
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