JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド
- 形式
ajsovtrap [-F サービス名] [-m ノード名] [-o 企業ID] [-a エージェントアドレス] -n 拡張トラップ番号 オブジェクト識別子 値のシンタックス 値
- 機能
- SNMPトラップを発行します。
- このコマンドは,通常,スケジューラーサービスから呼び出されます。ただし,ユーザーが独自にJP1/AJS3 - Managerの状態を監視し,JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのマネージャーにSNMPトラップを発行する場合にも使用できます。
- 実行権限
- なし
- 引数
- -F サービス名
- スケジューラーサービス名を指定します。
- 指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
- このオプションで指定したスケジューラーサービス名が,SNMPトラップの送信先に通知されます。
- 省略した場合,「AJSROOT1」が仮定されます。
- -m ノード名
- SNMPトラップの送信先(JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのマネージャー)のIPアドレス,またはホスト名を指定します。
- ホスト名に指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
- 省略した場合,SNMPエージェントの構成定義ファイルのtrap-destパラメーターに指定されているすべてのノードにSNMPトラップが送信されます。
- -o 企業ID
- sysObjectIDを指定します。
- 省略した場合,「.1.3.6.1.4.1.116.7.17.10」が仮定されます。
- -a エージェントアドレス
- SNMPトラップの送信元(JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのエージェント)となるJP1/AJS3 - ManagerのIPアドレス,またはホスト名を指定します。
- ホスト名に指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
- 省略した場合,コマンド実行元のホスト名が仮定されます。
- -n 拡張トラップ番号
- 拡張トラップ番号を整数で指定します。
- 指定できる値は,1または2です。
- オブジェクト識別子
- 企業IDを除いたオブジェクト識別子を指定します。
- 例えば,オブジェクト識別子として「2」を指定した場合,snmptrapコマンドに指定されるオブジェクト識別子は,「.1.3.6.1.4.1.116.7.17.10.2.0」になります。
- 値のシンタックス
- 値のシンタックスを次の8種類の中から選択して指定します。
- integer
- octetstring
- objectidentifier
- ipaddress
- counter
- gauge
- timeticks
- opaque
- 値
- 「値のシンタックス」に対する値を指定します。
- 詳細については,JP1/Cm2/NNMの場合はマニュアル「JP1/Cm2/Network Node Manager ネットワーク管理ガイド」を,HP NNMの場合はHP NNMのドキュメントを参照してください。
- 注意事項
- このコマンドはUNIXだけで実行できます。Windowsでは実行できません。
- SNMPトラップはUDP(User Datagram Protocol)プロトコルで実現されています。したがって,SNMPトラップのJP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのマネージャーへの通知に関する信頼性は,UDPプロトコルに依存します。
- 使用例
- JP1/AJS3 - Managerの状態が不明であることを,JP1/Cm2/NNMまたはHP NNMのマネージャー(Manager)に対して,SNMPトラップで通知します。
ajsovtrap -m Manager -n 2 1 OctetString Unknown
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