JP1/Performance Management - Agent Option for OpenTP1
ディスク占有量は,パフォーマンスデータを収集するレコード数によって変化します。
PFM - Agent for OpenTP1のディスク占有量の見積もりについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) システム全体のディスク占有量
- (2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量
- (3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量
(1) システム全体のディスク占有量
システム全体のディスク占有量の見積もり値をOSごとに記載します。
システム全体のディスク占有量の見積もり値を次の表に示します。
表A-3 システム全体のディスク占有量
PFM - Agent for OpenTP1の状態ディスク占有量(単位:メガバイト) Windows Server 2008 AIX Linux (x86),Linux (x64) インストール時※1 5 5 5 初期状態での運用※2 185 395 233 運用時 54+4*a+(110+b)*n 264+4*a+(110+b)*n 102+4*a+(110+b)*n
- (凡例)
- a:共通メッセージログのファイルサイズの上限値
- b:Storeデータベースのディスク占有量
- Storeデータベースのディスク占有量については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」,および「(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量」を参照してください。
- n:PFM - Agent for OpenTP1のインスタンス数
- 注※1
- インストール時には,プログラム本体容量の2倍分のディスク容量が必要となります。表の値はプログラム本体容量を示します。
- 注※2
- 共通メッセージログのファイルサイズの上限値がデフォルト値で,収集設定がSystem Summary(PI)レコードだけのPFM - Agent for OpenTP1のインスタンスが一つだけセットアップされている場合のことを示します。
(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量
Storeデータベース(Storeバージョン1.0)では,各レコードは,レコードタイプごとに一つのファイルに格納されます。Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について,レコードタイプごとに次の表に示します。
表A-4 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量
レコードタイプ ディスク占有量の見積もり式(単位:バイト) PIレコードタイプ X1+.....+Xa+3,500*a PDレコードタイプ Y1+.....+Yb+700*b
- (凡例)
- X:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
- Xの算出式を次に示します。
X={d*e+(c+1,900)*{(d*e)/(65,250-c)+1}※1}*f*1.5- Y:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
- Yの算出式を次に示します。
Y={d*g+(c+1,900)*{(d*e)/(65,250-c)+1}※1*(g/e)※2}*1.5- a:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
- b:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
- c:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※3
- d:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※3
- e:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1)※4
- f:履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※5
- g:履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※6
- 注※1
- {(d*e)/(65,250-c)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
- 注※2
- (g/e)の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
- 注※3
- 各レコードの固定部および可変部のサイズについては,「第3編 6. レコード」を参照してください。
- 注※4
- 各レコードのインスタンス数は,次の表に示すコマンドを用いて見積もることができます。
表A-5 各レコードのインスタンス数
レコード名 コマンド インスタンス数 Checkpoint Dump Status(PD_CPD) jnlls -j cpd このコマンドによって返されるサーバ名とファイルグループ名の組み合わせの数。 DAM File Status(PD_DAM) damls このコマンドによって返されるDAMファイルの数。 DAM Summary(PI_DAMS) dcreport -c 単数インスタンスレコードのため「1」。 Journal Status(PD_JNL) jnlls -j sys このコマンドによって返されるファイルグループの数。 Lock Status(PD_LCK) lckls -a このコマンドによって返される排他資源の数。 MCF Connection Status(PD_MCFC) mcftlscn -c "*" このコマンドによって返されるMCFコネクションの数。 MCF Service Group Status(PD_MCFG) mcftlssg -g "*" このコマンドによって返されるMCFサービスグループの数。 MCF Logical Terminal Status(PD_MCFL) mcftlsle -l "*" このコマンドによって返されるMCF論理端末の数。 MCF Summary(PI_MCFS) dcreport -c 単数インスタンスレコードのため「1」。 OpenTP1 Message(PD_MLOG) logcat -a このコマンドによって返されるメッセージの数。 Process Status(PD_PRC) prcls このコマンドによって返されるプロセスの数。 Schedule Status(PD_SCD) scdls このコマンドによって返されるサーバの数。 Shared Memory Status(PD_SHM) dcshmls このコマンドによって返される共用メモリープール種別の数。 System Summary(PI) dcreport -c 単数インスタンスレコードのため「1」。 TAM Table Status(PD_TAM) tamls -a このコマンドによって返されるTAMテーブルの数。 TAM Summary(PI_TAMS) dcreport -c 単数インスタンスレコードのため「1」。 RTS Summary(PI_RTSS) rtsls -c このコマンドによって返されるリアルタイム統計情報の数。 Transaction Status(PD_TRN) trnls -ta このコマンドによって返されるトランザクションブランチの数。
- 注※5
- PIレコードタイプのレコードの場合,収集したデータがある一定の区分(時,日,週,月,および年単位)に自動的に要約されるので,分,時,日,週,月,および年の部分の保存レコード数を考慮して計算する必要があります。デフォルトの保存期間と保存レコード数を次の表に示します。
表A-6 デフォルトの保存期間と保存レコード数
データの種類 保存期間 保存レコード数
(収集間隔が1分の場合)分単位 1日 1,440 時単位 7日 168 日単位 1年 366 週単位 1年 52 月単位 1年 12 年単位 制限なし (収集年数)*1
- 注※6
- 保存レコード数については,「付録F.1 Agent Storeサービスのプロパティ一覧」を参照してください。
(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量
Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては,さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。
- レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式(単位:バイト)を次に示します。
X={(e+2)*f+(d+60)*{((e+2)*f)/(65,250-d)+1}※1}*a/b*(c+1)*1.1- a:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-6を参照してください。
- b:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-6を参照してください。※2
- c:履歴データの保存期間設定値※3です。レコードタイプ,要約区分ごとに指定する単位が異なります。単位については表A-6を参照してください。
- d:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※4です。
- e:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※4です。
- f:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1)です。レコードのインスタンス数が2以上の場合,4の倍数に繰り上げます。例えばレコードのインスタンス数が2の場合は,f=4になります。インスタンス数が13の場合は,f=16になります。ただし,レコードのインスタンス数が1の場合は,f=1になります。※5
表A-7 a,b,およびcに設定する値
レコードタイプ 要約区分 a b c PI 分 1,440 1+(g-1)/60※2 保存期間(単位:日) 時 24 1+(g-1)/3,600※2 保存期間(単位:日) 日 7 1+(g-1)/86,400※2 保存期間(単位:週) 週 1 1+(g-1)/604,800※2 保存期間(単位:週) 月 1 1+(g-1)/2,592,000※2 保存期間(単位:月) 年 1 1+(g-1)/31,622,400※2 保存期間(単位:年) PD − 1,440 g/60 保存期間(単位:日)
- (凡例)
- g:履歴データの収集インターバル設定値(単位:秒)
- −:該当しない
- 注※1
- {((e+2)*f)/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
- 注※2
- PIレコードタイプのbの計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
- 注※3
- Storeバージョン2.0の場合のデフォルトの保存期間を表A-7および表A-8に示します。
- 注※4
- 各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「第3編 6. レコード」のレコードサイズを参照してください。
- 注※5
- レコードごとのインスタンス数については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。
表A-8 PIレコードタイプの保存期間(デフォルト値)
データの種類 保存期間 分単位 1日 時単位 7日 日単位 54週 週単位 54週 月単位 12か月 年単位 制限なし 表A-9 PDレコードタイプの保存期間(デフォルト値)
レコード名 保存期間(単位:日) PD_CPD 10 PD_DAM 10 PD_JNL 10 PD_LCK 10 PD_MCFC 10 PD_MCFG 10 PD_MCFL 10 PD_MLOG 10 PD_PD 10 PD_PRC 10 PD_SCD 10 PD_SHM 10 PD_TAM 10 PD_TRN 10 Storeデータベース(Storeバージョン2.0)で作成されるファイル数,ディレクトリ数の見積もりについて説明します。
- ファイル数
Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。
m:PIレコードタイプで収集しているレコードの数
N=20+2*( (A11+A12+...+A1m+m)+ (A21+A22+...+A2m+m)+ (A31+A32+...+A3m+m)+ (A41+A42+...+A4m+m)+ (A51+A52+...+A5m+m)+ (11*m)+ (B1+B2+...+Bn+n) )
n:PDレコードタイプで収集しているレコードの数
A11〜A1m:PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値(単位:日)
A21〜A2m:PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:日)
A31〜A3m:PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:週)
A41〜A4m:PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週)
A51〜A5m:PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月)
B1〜Bn:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)
- ディレクトリ数
Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。
A1max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)
N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax))
A2max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)
A3max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)
A4max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)
A5max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:月)
Bmax:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)
Storeサービスがオープンするファイル数の見積もりについて説明します。
- Storeサービスがオープンするファイル数
Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。
m:PIレコードタイプで収集しているレコードの数
N=20+2*(6*m+n)
n:PDレコードタイプで収集しているレコードの数
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