JP1/Performance Management - Agent Option for OpenTP1
レコードを収集する場合の注意事項を次に示します。
OpenTP1の環境設定
監視対象であるOpenTP1から必要な情報を収集するため,OpenTP1で次の設定をしてください。
- システム統計情報の出力指定(PI,PI_DAMS,PI_TAMS,またはPI_MCFSレコードを使用する場合)
dcreportコマンドで有効な情報を収集するために,OpenTP1のシステム共通定義で定義句statisticsにYを指定する必要があります。dcreportコマンドの詳細,およびOpenTP1のシステム定義方法の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」(監視対象がTP1/LiNKの場合,TP1/LiNK製品に同梱されているドキュメント)を参照してください。
- リアルタイム統計情報サービスの設定(PI_RTSSレコードを使用する場合)
リアルタイム統計情報を収集する場合,次に示す設定が必要です。リアルタイム統計情報の詳細については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
- リアルタイム統計情報サービスの実行環境の設定
- リアルタイム統計情報サービス定義およびリアルタイム取得項目定義の作成
PFM - Agent for OpenTP1運用上の注意事項
PFM - Agent for OpenTP1を運用する上での注意事項を,次に示します。
- MCF関連データの収集対象
PFM - Agent for OpenTP1でサポート対象としているOpenTP1プロトコル製品は次のとおりです。
なお,PFM - Agent for OpenTP1では監視対象のOpenTP1システムで稼働しているすべてのOpenTP1プロトコル製品の情報を収集します。ただし,サポート対象外のOpenTP1プロトコル製品の情報はデータの正当性を保証しません。
- TP1/NET/TCP/IP
- PI_RTSSレコードを使用してデータを収集する場合の収集間隔
PI_RTSSレコードを使用してデータを収集する場合の収集間隔は,リアルタイム統計情報サービスの取得間隔と同じにすることをお勧めします。
PFM - Agent for OpenTP1がデータを収集する場合,リアルタイム統計情報の取得日時が,前回データを収集したときと同じならばレコードを生成しません。これは収集したデータの重複による不正なアラーム評価を避けるためです。
- OpenTP1の起動・停止処理中のデータ収集
PFM - Agent for OpenTP1が,OpenTP1の起動・停止処理中にデータを収集した場合,データの収集に失敗し,KAVF20105-Wが出力されることがありますが,データの収集処理は続行します。
OpenTP1運用上の注意事項
監視対象であるOpenTP1を運用する上での注意事項を,次に示します。
- システム統計情報のリセットについて
PI,PI_DAMS,PI_MCFS,およびPI_TAMSレコードで使用するシステム統計情報は,OpenTP1の再起動,dcreportコマンド(-rオプション指定)またはdcstatsコマンドの実行によって値がリセットされますが,リセットが行われるとデータの継続性が失われます。
次の場合にはリセット実行時に注意が必要です。
dcreportコマンドおよびdcstatsコマンドの詳細についてはマニュアル「OpenTP1 システム定義」およびマニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
- 有効な値を継続的に収集したい場合
有効な値(特にデルタ値)を継続的に収集したい場合は,dcreportコマンド(-rオプション指定)の実行は避けてください。
- リアルタイムレポートを一定時間間隔で実行している場合
システム統計情報をリセットするとトランザクション数のように通常単調増加するフィールド(デルタ値が0以上となるフィールド)の値が前回より小さな値となり,正しい値を得られません。
このため,リアルタイムレポートを一定時間間隔で実行中にリセットした場合,PFM - Web Consoleのレポートウィンドウで[最新情報に更新]をクリックする必要があります。
- リアルタイム統計情報サービスの開始
PI_RTSSレコードを使用してデータを収集する場合,リアルタイム統計情報サービスを開始(RTSSUPを起動)させておく必要があります。
データを取得できない場合のレコード生成結果
フィールドに格納するデータを取得できない場合のレコード生成結果について説明します。
- レコードが生成されない
次の場合,レコードは生成されません。
- ODBCキーフィールドとして定義されたフィールドに格納するパフォーマンスデータをPFM - Agent for OpenTP1が収集できない場合
- OpenTP1の性能値を表すフィールドに格納するパフォーマンスデータをPFM - Agent for OpenTP1が収集できない場合
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