JP1/Performance Management - Agent Option for IBM(R) DB2(R) Universal Database(TM)

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Sort Status on DatabasePD_DSOD

機能

データベース・レベルのソートについての情報を格納しています。

デフォルト値および変更できる値

項目 デフォルト値 設定可否
Collection Interval 60
Collection Offset 0
Log No
LOGIF 空白

ODBCキーフィールド

なし

ライフタイム

一つ以上のアプリケーションがデータベースに接続しているか,データベースが活動化状態の間。

レコードサイズ

フィールド

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Active Sorts
(ACTIVE_SORTS)
現在ソート・ヒープが割り振られているデータベース内のソート数。 ulong No すべて SQLM_ELM_ACTIVE_SORTS

詳細説明:
この値とsort_heap_allocatedを組み合わせて使用すると,各ソートで使用される平均ソート・ヒープ・スペースを判別できます。使用されている平均ソート・ヒープと比較して,sortheap構成パラメーターが非常に大きい場合は,このパフォーマンス値を低くできます。
この値には,関連操作で作成された一時表のソートのヒープが含まれます。
詳細については,DB2のマニュアルを参照してください。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Interval
(INTERVAL)
情報が収集される時間。秒単位。 ulong No すべて RECORD_TIME - CURRENT
_SYSTEM_BOOT_TIME

詳細説明:
特になし。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Record Time
(RECORD_TIME)
レコードに格納されたパフォーマンスデータの収集終了時刻。 time_t No すべて Agent Collector

詳細説明:
特になし。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Record Type
(INPUT_RECORD_TYPE)
レコード名。常に「DSOD」。 char(8) No すべて Agent Collector

詳細説明:
特になし。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sheapthres
(SHEAPTHRES)
ソート・ヒープしきい値。 ulong No すべて SQLF_KTN_SHEAPTHRES

詳細説明:
専用および共有ソートは,二つの異なるメモリー・ソースからメモリーを使用します。共有ソート・メモリー領域のサイズは,データベースへの最初の接続時にsheapthresの値に基づいて静的に事前決定されます。専用ソート・メモリー領域のサイズは制限されていません。
sheapthresパラメーターは,専用および共有ソートで次のように異なった使い方をされます。
専用ソートの場合,このパラメーターは指定された時間に専用ソートによって使用されるメモリーの合計量でのインスタンス規模のソフト制限です。インスタンスの専用ソートでのメモリー使用量の合計がこの制限に達すると,追加の入力専用ソート要求が相当量削減されます。
共有ソートの場合は,このパラメーターは,特定の時点で共有ソートによって使用されるメモリーの合計量に対するデータベース規模のハード制限です。この制限に達すると,共有ソート・メモリーの合計使用量がsheapthresによって指定された制限より下に落ちるまで,共有ソート・メモリー要求は許可されなくなります。
ソート・ヒープを使用する操作の例としては,ハッシュ結合,動的ビットマップ(索引ANDおよびStarJoinで使用される),および表がメモリー内にある操作などがあります。
しきい値を明示的に定義すると,データベース・マネージャーが大規模なソートに対して余分なメモリー量を使用することを防げます。
非パーティション・データベース環境からパーティション・データベース環境に移動するに当たって,このパラメーターの値を大きくする理由はありません。単一データベース・パーティション環境でデータベースおよびデータベース・マネージャーの構成パラメーターを調整してあれば,ほとんどの場合,同じ値がパーティション・データベース環境にも適合します。
ソート・ヒープしきい値パラメーターは,データベース・マネージャー構成パラメーターとして,DB2インスタンス全体にわたって適用されます。このパラメーターを異なるノードや異なるパーティションで異なる値に設定するには,複数のDB2インスタンスを作成する以外に方法はありません。このためには,異なるデータベース・パーティション・グループにわたって異なるDB2データベースの管理が必要になります。こうした方法では,パーティション・データベース環境での,利点の多くの目的が達成されないことになります。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sheapthres Shr
(SHEAPTHRES_SHR)
共有ソートのソート・ヒープしきい値。 ulong No すべて SQLF_DBTN_SHEAPTHRES_SHR

詳細説明:
このパラメーターは,任意の一時点にソート用として使用できるデータベース共有メモリーの合計量に対するハード制限を表します。アクティブ共有ソート用の共有メモリーの合計量がこの限度に達すると,後続のソートは失敗します(SQL0955C)。sheapthres_shrの値が0の場合は,共有ソート・メモリーのしきい値は,sheapthresデータベース・マネージャー構成パラメーターの値に等しく,専用ソートのソート・メモリーしきい値を表す場合にも使用されます。sheapthres_shrの値が非ゼロの場合は,この非ゼロ値が共有ソート・メモリーしきい値として使用されます。
sheapthres_shrに意味があるのは,次の二つの場合だけです。
  • intra_parallelデータベース・マネージャー構成パラメーターがyesに設定されている場合。
    intra_parallelがnoに設定されているときは,共有ソートはないからです。
  • 集線装置がオンの場合(つまり,max_connectionsがmax_coordagentsより大のとき)。
    WITHHOLDオプションを指定して宣言されたカーソルを使用するソートは,共有メモリーから割り振られるからです。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sort Heap Allocated
(SORT_HEAP_ALLOCATED)
スナップショットが取られたときに,選択したレベルのすべてのソートに割り振られたソート・ヒープ・スペース用のページ数の合計。 ulong No すべて SQLM_ELM_SORT_HEAP
_ALLOCATED

詳細説明:
各ソートに割り振られたメモリー量は,利用できるソート・ヒープ・サイズの一部だけの場合とすべての場合があります。ソート・ヒープ・サイズは各ソートで利用できるメモリー量を示し,データベース構成パラメーターのsortheapに定義されている値です。
一つのアプリケーションが同時に複数のソートをアクティブにできます。例えば,副照会付きのSELECTステートメントを使用すると,同時に複数のソートが行われる場合があります。
情報は次の二つのレベルで収集できます。
  • データベース・マネージャーのレベルでは,データベース・マネージャー内のアクティブなすべてのデータベースでのすべてのソートを対象に,割り振られたソート・ヒープ・スペースの合計を示します。
  • データベース・レベルでは,一つのデータベースでのすべてのソートを対象に,割り振られたソート・ヒープ・スペースの合計を示します。
通常のメモリーの見積もりにはソート・ヒープ・スペースは含まれません。過剰なソートが発生している場合は,ソート・ヒープに使用される追加のメモリー量にデータベース・マネージャーを実行するのに必要な基本メモリー量を加える必要があります。一般に,ソート・ヒープが大きくなるほど,ソート効率は高くなります。索引を正しく使用すると,ソートに必要な量を少なくできます。
データベース・マネージャー・レベルに戻された情報は,sheapthres構成パラメーターの調整に利用できます。エレメントの値がsheapthres以上になっている場合は,sortheapパラメーターに定義されているソート・ヒープをソートで完全に得られていないことを示します。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sort Heap Allocated Avg
(SORT_HEAP_ALLOCATED_AVG)
スナップショットが取られたときに,選択したレベルのすべてのソートに割り振られたソート・ヒープ・スペース用のページ数の平均。 float No すべて SORT_HEAP_ALLOCATED / ACTIVE_SORTS

詳細説明:
各ソートに割り振られたメモリー量は,利用できるソート・ヒープ・サイズの一部だけの場合とすべての場合があります。ソート・ヒープ・サイズは各ソートで利用できるメモリー量を示し,sortheapデータベース構成パラメーターに定義されている値です。データベース内のすべてのソートを対象に,割り振られたソート・ヒープ・スペースの合計を示します。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sort Overflows
(SORT_OVERFLOWS)
ソート・ヒープを使い果たし,一時記憶用のディスク・スペースが必要になったおそれのあるソートの合計数。 ulong No すべて SQLM_ELM_SORT_OVERFLOWS

詳細説明:
データベース・レベルまたはアプリケーション・レベルでは,この値とtotal_sortsを組み合わせて使用すると,ディスクにオーバーフローしたソートのパーセンテージを計算できます。このパーセンテージが高い場合は,sortheapの値を大きくして,データベース構成を調整する必要があります。
ステートメント・レベルでこのエレメントを使用すると,大量のソートを必要とするステートメントを識別できます。このようなステートメントは,さらに調整して必要となるソート量を少なくすると効率が上がります。
ソートがオーバーフローすると,ソートにマージ・フェーズが必要となり,データをディスクに書き込む必要がある場合は入出力がさらに必要となるので,オーバーヘッドが増えます。
このエレメントは,1ステートメント,1アプリケーション,または一つのデータベースにアクセスするすべてのアプリケーションについて情報を提供します。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sort Overflows Rate
(SORT_OVERFLOWS_RATE)
ソート・ヒープを使い果たし,一時記憶用のディスク・スペースが必要になったおそれのあるソートの割合。 float No すべて ( SORT_OVERFLOWS / TOTAL_SORTS ) * 100

詳細説明:
この値が高い場合は,sortheapの値を大きくして,データベース構成を調整する必要があります。この値が低い場合は,ソート・ヒープ・サイズを大きくしても,バッファー・サイズを極端に大きくしなければ,パフォーマンスに影響を与えることはほとんどありません。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sort Shrheap Allocated
(SORT_SHRHEAP_ALLOCATED)
現在割り振られているソート共有ヒープ。 ulong No すべて SQLM_ELM_SORT_SHRHEAP
_ALLOCATED

詳細説明:
このエレメントを使用して,共有ソート・メモリーのしきい値を評価できます。この値が共有ソート・メモリーの現行しきい値より大幅に高いことや低いことが頻繁にある場合は,おそらく,しきい値を調整する必要があります。

注:
共有ソート・メモリーしきい値は,SHEAPTHRES_SHRデータベース構成パラメーターが0の場合はSHEAPTHRESデータベース構成パラメーターの値で決まります。0でない場合はSHEAPTHRES_SHRの値で決まります。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sort Shrheap Allocated Rate
(SORT_SHRHEAP_ALLOCATED_RATE)
データベースの共有ソート・メモリー使用率。 float No すべて SHEAPTHRES_SHR != 0 ? ( SORT_SHRHEAP_ALLOCATED / SHEAPTHRES_SHR ) * 100 : ( SORT_SHRHEAP_ALLOCATED / SHEAPTHRES ) * 100

詳細説明:
特になし。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Sort Shrheap Top
(SORT_SHRHEAP_TOP)
ソート共有ヒープの最高水準点。 ulong No すべて SQLM_ELM_SORT_SHRHEAP
_TOP

詳細説明:
このエレメントを使用して,SHEAPTHRES(またはSHEAPTHRES_SHR)が最適な値に設定されているかどうかを評価できます。例えば,この最高水準点が常に共有ソート・メモリーしきい値よりも大幅に低い場合は,おそらくこのしきい値を小さくしてデータベースのほかの機能にメモリーを解放する必要があります。逆にこの最高水準点が共有ソート・メモリーしきい値に近づき始めたら,そのしきい値を大きくする必要がある場合があります。共有ソート・メモリーしきい値は堅固な制限であるため,そのことは重要です。ソート・メモリーの合計量がそのしきい値に達したら,共有ソートは開始できなくなります。
このエレメントは,専用ソート・メモリーの最高水準点と組み合わせて使用すると,共有および専用ソートのしきい値をそれぞれ単独に設定する必要があるかどうかを判別することにも利用できます。SHEAPTHRES_SHRデータベース構成オプションの値が0の場合は通常,共有ソート・メモリーしきい値はSHEAPTHRESデータベース・マネージャー構成オプションの値で決まります。ただし専用ソート・メモリーと共有ソート・メモリーの最高水準点に大きな違いがある場合は,SHEAPTHRESをオーバーライドして,SHEAPTHRES_SHRを共有ソート・メモリーの最高水準点を基にしたより適切な値に設定する必要がある場合があります。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Total Sort Time
(TOTAL_SORT_TIME)
実行されたすべてのソートの合計経過時間。ミリ秒単位。 ulong No すべて SQLM_ELM_TOTAL_SORT
_TIME

詳細説明:
データベースまたはアプリケーションのレベルでこのエレメントとtotal_sortsを組み合わせて使用すると,平均ソート時間を計算できます。平均ソート時間は,ソートがパフォーマンス上の問題となっているかどうかを表します。
ステートメント・レベルでこのエレメントを使用すると,ソート時間の多いステートメントを識別できます。このようなステートメントは,さらに調整してソート時間を少なくすると効率が上がります。
このカウントには,関連操作のために作成される一時表のためのソート時間も含まれています。このカウントは,1ステートメント,1アプリケーション,または一つのデータベースにアクセスするすべてのアプリケーションについて情報を提供します。
経過時間を示すモニター・エレメントを使用するときは,次のことを考慮してください。
  • 経過時間は,システム負荷の影響を受けるので,実行する処理数が多くなると,この経過時間の値は大きくなります。
  • このモニター・エレメントをデータベース・レベルで計算する場合,データベース・システム・モニターはアプリケーション・レベルの時間を合計します。この場合,同時に複数のアプリケーション処理が実行されていることがあるので,データベース・レベルでは時間が二重に計算されます。
データベース・レベルで意味のあるデータを得るためには,データを低いレベルに正規化する必要があります。
例:
total_sort_time/total_sorts
 
これは,ソート当たりの平均経過時間に関する情報を示しています。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Total Sort Time Avg
(TOTAL_SORT_TIME_AVG)
実行されたすべてのソートでの合計経過時間の平均。ミリ秒単位。 ulong No すべて TOTAL_SORT_TIME / TOTAL_SORTS

詳細説明:
平均ソート時間は,ソートがパフォーマンス上の問題となっているかどうかを表します。
 
PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明 要約 形式 デルタ サポートVR 制約 データソース
Total Sorts
(TOTAL_SORTS)
実行されたソートの合計数。 ulong No すべて SQLM_ELM_TOTAL_SORTS

詳細説明:
データベースまたはアプリケーションのレベルでは,この値とsort_overflowsを組み合わせて使用すると,ヒープ・スペースをさらに必要とするソートのパーセンテージを計算できます。さらに,total_sort_timeと組み合わせると,平均ソート時間を計算できます。
ソート合計数に対してソートのオーバーフロー回数が少ない場合は,ソート・ヒープ・サイズを大きくしても,バッファー・サイズを極端に大きくしなければ,パフォーマンスに影響を与えることはほとんどありません。
ステートメント・レベルでこのエレメントを使用すると,多数のソート操作を実行するステートメントを識別できます。このようなステートメントは,さらに調整してソート回数を少なくすると利点があります。また,SQLEXPLAINステートメントを使用すると,一つのステートメントが実行するソートの回数を識別できます。
詳細については,DB2のマニュアルを参照してください。

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