JP1/Performance Management リファレンス

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付録F 起動情報ファイル(jpccomm.ini)

起動情報ファイルは,Performance Managementの動作を設定する情報ファイルです。

起動情報ファイル(jpccomm.ini)の格納先ディレクトリを次に示します。

jpccomm.iniファイルを編集前のデータに戻したい場合は,編集したjpccomm.iniファイルを削除し,次に示すモデルファイル(jpccomm.ini.model)をコピーして,jpccomm.iniにリネームしてください。

jpccomm.iniファイルの編集時の注意事項を次に示します。

注意
  • jpccomm.iniファイルの編集手順については,「(1) 起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目」に示すそれぞれのラベルの詳細について説明している個所を参照してください。
  • jpccomm.ini.modelファイルをリネームして,jpccomm.iniファイルを編集前のデータに戻した場合,ステータス管理機能が無効になるため,Status Serverサービスが起動できなくなります。ステータス管理機能を利用する場合は,再度jpcconf stat enableコマンドで機能を有効にしてください。
  • jpccomm.iniファイルには,次に示す設定項目以外にも,定義情報が記述されています。必要な項目以外の値は変更しないようにしてください。変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
<この節の構成>
(1) 起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目

(1) 起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目

起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目について次の表に示します。

指定値は,ラベル名のあとの「=」に続けて指定します。行頭および「=」の前後には空白文字を指定しないでください。

表F-1 起動情報ファイル(jpccomm.ini)の設定項目

セクション名 ラベル名 内容
Common Section Common Msglog Size 共通メッセージログを格納するファイルのサイズをキロバイトで指定します。
  • 指定値:4〜32768
  • デフォルト:2048
数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,デフォルト値が設定されます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章の,共通メッセージログのファイルサイズの設定について説明している個所を参照してください。
Multiple Alarm Table Bind アラームテーブル複数バインド機能を有効にするかどうかを指定します。
指定可能な値は,0(無効)または1(有効)です。
デフォルト値は,0です。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章の,アラームテーブル複数バインド機能の設定について説明している個所を参照してください。
Alarm Message Mode アラーム正常回復時の測定値出力機能を有効にするかどうかを指定します。
指定可能な値は,0(無効)または1(有効)です。
デフォルト値は,0です。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章の,アラーム正常回復時の測定値出力機能の設定について説明している個所を参照してください。
JP1 Event Double Quote JP1ユーザーイベントのメッセージを引用符で囲むかどうかを指定します。なお,この設定は,UNIXの場合だけ有効です。
指定可能な値は,0(囲まない)または1(囲む)です。
デフォルト値は,1です。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の統合管理製品(JP1/IM)と連携した稼働監視の章の,JP1/IMと連携するための構築について説明している個所を参照してください。
Common Msglog Type JP1/Baseのログファイルトラップ機能と連携するため,PFM - Managerの共通メッセージログの出力方式を指定します。
指定可能な値は次のどちらかです。
  • 0:シーケンシャルファイル方式
  • 1:ラップアラウンドファイル方式
デフォルト値は,0です。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの障害検知の章の,ログの出力方式の設定について説明している個所を参照してください。
Get Host Mode 監視ホスト名設定機能での物理ホスト名の取得方法が指定されます。
指定可能な値は次のとおりです。
ただし,このラベルの値は編集しないで,jpcconf host hostmodeコマンドで変更してください。jpcconf host hostmodeコマンドについては,「2. コマンド」を参照してください。
Windowsの場合
  • 0:hostnameコマンドによるホスト名の取得
  • 2:エイリアス名によるホスト名の取得
UNIXの場合
  • 0:unameコマンドによるホスト名の取得
  • 1:hostnameコマンドによるホスト名の取得
  • 2:エイリアス名によるホスト名の取得
デフォルト値は,0です。
Correlator Startup Mode Correlatorクイック起動機能を使用するかどうかを指定します。
指定可能な値は,0(使用しない)または1(使用する)です。
デフォルト値は,1です。ただし,上書きインストールの場合で,このラベルが記述されていないときは,0になります。
指定可能な値以外の値を指定すると,0が指定されたと見なされます。
1を指定した場合,次に示すエージェントイベントが出力されるようになります。
  • State change(Unconfirmed)
  • State information
  • State information(Unconfirmed)
Correlatorクイック起動機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のトラブルシューティングについて説明している章を参照してください。
Retry Getting Alarm Status 通信エラーなどによりCorrelatorサービスがエージェントのアラームステータスを正しく確認できなかった場合,次にそのエージェントからアラームイベントを受信したときにアラームステータスを再確認するかどうかを指定します。
指定可能な値は,0(再確認しない)または1(再確認する)です。
デフォルト値は,1です。
指定可能な値以外の値を指定すると,1が指定されたと見なされます。
1を指定した場合,次に示すエージェントイベントが出力されるようになります。
  • State change(Unconfirmed)
  • State information
  • State information(Unconfirmed)
なお,Correlatorクイック起動機能が有効な場合は,このラベルが有効かどうかにかかわらず,アラームステータスが再確認されます。Correlatorクイック起動機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のトラブルシューティングについて説明している章を参照してください。
Business Group Monitor Mode 業務グループによるアクセスコントロール機能を利用するかどうかを指定します。
指定可能な値は,0(使用しない)または1(使用する)です。
デフォルト値は,0です。
指定可能な値以外の値を指定すると,エラーメッセージが出力され,PFM - Managerのサービスの起動に失敗します。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のユーザーアカウントと業務グループの管理について説明している章を参照してください。
Agent Remote Protection Agentホストリモート操作制限オプションを有効にするかどうかを指定します。指定可能な値は,0(無効にする)または1(有効にする)です。
デフォルト値は,0です。
指定可能な値以外の値を指定すると,0が指定されたと見なされます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のPerformance Managementの機能について説明している章を参照してください。
Service List Protection Agent間直接情報参照抑止オプションを有効にするかどうかを指定します。指定可能な値は,0(無効にする)または1(有効にする)です。
デフォルト値は,0です。
指定可能な値以外の値を指定すると,0が指定されたと見なされます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のPerformance Managementの機能について説明している章を参照してください。
Action Log Section Action Log Mode 動作ログを出力するかどうかを指定します。
指定可能な値は,0(出力しない)または1(出力する)です。
デフォルト値は,0です。
指定可能な値以外の値を指定すると,エラーメッセージが出力され,動作ログは出力されません。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログを出力するための設定について説明している個所を参照してください。
Action Log Dir※1 動作ログの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。
論理ホスト環境の場合は共有ディスク上のディレクトリを指定します。共有ディスク上にないディレクトリを指定した場合,論理ホストを構成する各物理ホストへ動作ログが出力されます。
  • 指定値:1〜185バイトの文字列
  • デフォルト:指定なし
指定なしの場合は,次のディレクトリが設定されます。
物理ホストの場合
  • Windows:インストール先フォルダ\auditlog\
  • UNIX:/opt/jp1pc/auditlog/
論理ホストの場合
  • Windows:環境ディレクトリ\jp1pc\auditlog\
  • UNIX:環境ディレクトリ/jp1pc/auditlog/
制限長を超えるパスを設定した場合や,ディレクトリへのアクセスが失敗した場合は,共通ログにエラーメッセージが出力され,動作ログは出力されません。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログを出力するための設定について説明している個所を参照してください。
Action Log Num 動作ログのファイルの総数の上限(保存面数)を指定します。なお,総数とは動作ログファイルのカレント出力ファイルとシフトファイルの合計数のことです。
  • 指定値:2〜10の整数
  • デフォルト:指定なし
指定なしの場合は,5が設定されます。
数値以外の文字列を指定した場合は,エラーメッセージが出力され,5が設定されます。
範囲外の数値を指定した場合は,エラーメッセージを出力し,指定値に最も近い2〜10の整数値が設定されます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログを出力するための設定について説明している個所を参照してください。
Action Log Size 動作ログのファイルのサイズをキロバイトで指定します。
  • 指定値:512〜2096128の整数
  • デフォルト:指定なし
指定なしの場合は,2048が設定されます。
数値以外の文字列を指定した場合,エラーメッセージが出力され,2048が設定されます。
範囲外の数値を指定した場合,エラーメッセージが出力され,指定値に最も近い512〜2096128の整数値が設定されます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,動作ログを出力するための設定について説明している個所を参照してください。
次のセクションを除くすべてのセクション
  • Common Section
  • Action Log Section
NS Keepalive Mode Performance Managementの通信終了後に,回線を切断するまでの動作を指定します。
指定可能な値は次のとおりです。
  • 0:通信終了後,すぐに回線を切断する
  • 3:通信終了後,NS Connection Timeoutラベルに指定した秒数の間だけ,回線を保持する
デフォルト値は,3です。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」のインストールとセットアップの章の,通信回線の切断の設定について説明している個所を参照してください。
Name Server Section NS Connection Timeout Performance Managementの通信終了後に,回線を保持する秒数を指定します。
  • 指定値:1〜86400
  • デフォルト:70
数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,デフォルト値が設定されます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,PFM - Managerに接続するPFM - AgentおよびPFM - RMが多い場合の見積もりと設定について説明している個所を参照してください。
NS Maximum Connections Performance Managementが同時に確立できるコネクションの最大数を指定します。
  • 指定値:1〜10000
  • デフォルト:100(PFM - Manager 09-00以降を新規にインストールした場合は,1500)
数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,100が設定されます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,PFM - Managerに接続するPFM - AgentおよびPFM - RMが多い場合の見積もりと設定について説明している個所を参照してください。
Master Manager Section NS Connection Timeout Name Server Sectionの各ラベル名の内容と同じです。
NS Maximum Connections
Correlator Section NS Connection Timeout Name Server Sectionの各ラベル名の内容と同じです。
NS Maximum Connections
Agent Collector x Section※2 NS Cache Maintenance Time PFM - AgentおよびPFM - RMのレコード収集間隔の最小値を秒数で指定します。
  • 指定値:0〜604800
  • デフォルト:70
数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,デフォルト値が設定されます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,PFM - Managerに接続するPFM - AgentおよびPFM - RMが多い場合の見積もりと設定について説明している個所を参照してください。
NS Init Retry Count 通信初期化処理のリトライ回数を指定します。
  • 指定値:1〜2000
  • デフォルト:2
数値以外の文字列を指定した場合,または範囲外の数値を指定した場合は,デフォルト値が設定されます。
Agent Store x Section※2 NS Init Retry Count Agent Collector x SectionのNS Init Retry Countラベルの内容と同じです。
Tools Section StartService Retry Interval Performance Managementのサービス起動のリトライ間隔を秒数で指定します。
  • 指定値:30〜600
  • デフォルト:45
範囲外の値を指定した場合,指定値に最も近い30または600の値が設定されます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止の章の,Windowsマシンでの起動について説明している個所を参照してください。
StartService Retry Count Performance Managementのサービス起動のリトライ回数を指定します。
指定値:0〜120
デフォルト:3
範囲外の値を指定した場合,指定値に最も近い0または120の値が設定されます。
詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止の章の,Windowsマシンでの起動について説明している個所を参照してください。

注※1
物理ホストで設定したあと,jpcconf ha setupコマンドで論理ホストを設定すると,物理ホストの設定が論理ホストにも反映されます。論理ホストと物理ホストを同時に使用する場合には,動作ログの出力先ディレクトリが同一にならないようにしてください。

注※2
xには,PFM - AgentまたはPFM - RMごとに固有のプロダクトIDが入ります。PFM - AgentまたはPFM - RMのプロダクトIDは,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの識別子一覧を参照してください。

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