JP1/Performance Management 設計・構築ガイド
一つのPFM - Managerに接続できるPFM - Web Console,PFM - Agent,およびPFM - RMの数は,使用するシステム構成やネットワーク環境によって異なります。一つのPFM - Managerに接続できるPFM - Web Console,PFM - Agent,およびPFM - RMの数の目安を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 接続できるPFM - Web Console数
- (2) 接続できるPFM - AgentおよびPFM - RM数
- (3) PFM - Web Consoleが接続できるPFM - AgentおよびPFM - RM数
(1) 接続できるPFM - Web Console数
一つのPFM - Managerに接続できるPFM - Web Consoleの最大数は,20です。
(2) 接続できるPFM - AgentおよびPFM - RM数
一つのPFM - Managerに接続できるPFM - AgentおよびPFM - RMの最大数は,500です。ただし,PFM - AgentおよびPFM - RMから発行されるアラームイベントの発行頻度が高くなったり,多数のPFM - AgentおよびPFM - RMから同時にアラームイベントが発行されたりすると,PFM - Managerのアラームイベント処理に遅延が発生します。一つのPFM - Managerでアラームイベントを効率的に処理できるPFM - AgentおよびPFM - RMの数を次の表に示します。
なお,Performance Management以外のプログラムが原因となるシステムの性能の負荷は考慮していません。PFM - AgentおよびPFM - RMの数は目安となっていますので,運用を始める前にシステムの動作を検証してください。
表A-1 一つのPFM - Managerに接続できるPFM - AgentおよびPFM - RMの最大数
アラームイベント発生頻度(回/時間)※1※2 接続できるPFM - AgentおよびPFM - RM数 60 68 30 119 20 163 10 267 5 422 4 472 1 500
- 注※1
- 一つのPFM - AgentまたはPFM - RMの1時間当たりの発行アラームイベント数を示します。
- 注※2
- アラームイベントの発生頻度は,アラームの設定によって異なります。
- マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照して,環境に応じたアラームイベントの発生頻度を見積もってください。その上で,PFM - Managerに接続できるPFM - AgentおよびPFM - RM数を算出してください。
接続できるPFM - AgentおよびPFM - RM数は,次のように算出してください。
- PFM - Agentの場合
PFM - Agentの数は,動作するAgent Collectorサービスの数です。
ホスト上にマルチインスタンスエージェントが二つ,シングルインスタンスエージェントが一つの場合,そのホスト上のPFM - Agentの数は3となります。
- PFM - RMの場合
PFM - RMの数は,動作するRM Collectorサービス,監視するリモートエージェント,およびグループエージェントの数の総和です。
グループエージェントは,PFM - RMで作成されたインスタンスにつき一つ作成されます。ホスト上にPFM - RMのインスタンスが二つあり,それぞれが監視するリモートエージェントの数が10台ある場合,そのホスト上のPFM - RMの数は次のようになります。
- 注意
- 一つのホスト上で複数のサービスのセットを起動できるアプリケーションプログラムを,一つのPFM - AgentまたはPFM - RMで監視する場合,1インスタンスを一つとして数えます。
- 一つのPFM - AgentまたはPFM - RMの1時間当たりの発行アラームイベント数は,必ず0より大きい値を指定してください。
- PFM - AgentおよびPFM - RMの接続最大数を超えるシステムを構築する場合,拠点ごとにPFM - Managerを設置し,PFM - AgentおよびPFM - RMを分散して運用してください。その際,PFM - Web Consoleを各拠点のPFM - Managerに接続して運用してください。
- PFM - AgentおよびPFM - RMから発行されるアラームイベントの発行頻度が高くなったり,多数のPFM - AgentおよびPFM - RMから同時にアラームイベントが発行されたりすると,PFM - Managerのアラームイベント処理に遅延が発生します。その場合も,拠点ごとにPFM - Managerを設置し,PFM - AgentおよびPFM - RMを分散させて管理するようにしてください。
- アラームのアクションを設定する際,PFM - Web Consoleのブラウザの[新規アラーム > アクション定義]画面の[コマンド]フィールドの[アクションハンドラ]に「LOCAL」以外を選択すると,PFM - Managerに負荷が集中します。大規模システムで,アラームを契機としてアクションを実行させる場合は,PFM - Managerホストへの負荷集中を防止するために,[新規アラーム > アクション定義]画面の[コマンド]フィールドの[アクションハンドラ]に「LOCAL」を選択するようにしてください。
- アラームを設定する際,PFM - Web Consoleのブラウザの[新規アラーム > 基本情報]画面の[高度な設定]エリアで,[常にアラームを通知する]や[すべてのデータを評価する]を選択すると,アラームイベントの発行頻度が高くなります。大規模システムでこれらを選択する場合は,[発生頻度]で設定するインターバル値を高く設定することで,システムに負荷を掛けないようにしてください。
- 多数のPFM - AgentおよびPFM - RMを起動している状態で,PFM - Managerを起動すると,PFM - Managerの起動に時間が掛かることがあります。その場合は,PFM - Managerを起動してから,各PFM - AgentおよびPFM - RMを起動するようにしてください。
(3) PFM - Web Consoleが接続できるPFM - AgentおよびPFM - RM数
一つのPFM - Managerに接続できるPFM - AgentおよびPFM - RMの最大数になります。
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