Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

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25.1 valuetypeとは

IDLのvaluetypeは,ネットワーク越しに状態データを渡す際に使用されます。valuetypeは,継承とメソッドを持つstructと考えることができます。valuetypeは通常のインタフェースとは異なり,valuetypeの状態を記述するプロパティを含み,インタフェース以外にインプリメンテーションの詳細も含みます。次のIDLコードは単純なvaluetypeを宣言します。

IDLサンプル25-1 単純なvaluetype IDL
 
module Map {
   valuetype Point {
      public long x;
      public long y;
      private string label;
      factory create ( in long x, in long y, in string z);
      void print();
   };
};
 

valuetypeは,常にローカルなものです。valuetypeはVisiBroker ORBに登録されることもなく,一意の識別子も必要ありません。それはvaluetypeの値自体が識別子のためです。valuetypeはリモートで呼び出すことはできません。

<この節の構成>
25.1.1 concrete valuetype
25.1.2 abstract valuetype