Cosminexus 運用管理操作ガイド
この節では,システムの停止の流れの中での,それぞれのプロセスの停止方法について説明します。また,流れの中で実行するManagement Serverからのログアウト方法についても説明します。
J2EEアプリケーションの停止方法について説明します。
J2EEアプリケーションの停止には,運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用します。
運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用してJ2EEアプリケーションを停止する方法については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」の運用管理コマンド(mngsvrutil)の説明を参照してください。
運用管理ポータルを使用してJ2EEアプリケーションを停止する場合,運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」の[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面で,インポート済みのJ2EEアプリケーション一覧から該当するJ2EEアプリケーションを選択します。J2EEアプリケーションの停止の操作については,「7.3.2 J2EEアプリケーションの停止」を参照してください。
リソースの停止方法について説明します。
運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用すると,リソースアダプタ,およびJavaBeansリソースを停止できます。また,運用管理ポータルを使用するとリソースアダプタを停止できます。
運用管理コマンドを使用した手順,および運用管理ポータルを使用した手順について次に説明します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <サーバ名> stop resAdapter <リソースアダプタ名> |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 stop resAdapter resadapter01
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <サーバ名> stop resJavaBeans <JavaBeansリソース名> |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 stop resJavaBeans javabeans01
論理サーバの停止方法について説明します。
論理サーバは,運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して停止します。論理サーバは運用管理ドメイン単位に一括停止したり,ホスト単位に一括停止したり,個別の論理サーバ単位に停止したりすることができます。
運用管理コマンドを使用する場合,サブコマンド「stop」を指定して実行してください。
運用管理ポータルを使用する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」の画面から起動してください。
なお,論理サーバを停止しても,論理サーバの停止処理が完了しない場合があります。この場合,論理サーバを強制的に停止する必要があります。論理サーバを強制停止する場合,個別の論理サーバの停止画面で[強制停止]ボタンを使用して停止します。
運用管理ポータルでの論理サーバの停止方法について(a)〜(c)で説明します。
運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,運用管理ドメイン内のすべての論理サーバを一括停止する方法について説明します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> stop allServers |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 stop allServers
運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,ホスト内のすべての論理サーバを一括停止する方法について説明します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <ホスト名> -k host stop server |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t host01 -k host stop server
J2EEアプリケーションを停止する前にWebサーバを停止する場合などに,論理サーバを個別に停止します。運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,論理サーバを個別に起動する方法について説明します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <論理サーバ名> stop server |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 stop server
運用管理ポータルで,各画面のメニューに表示されている[ログアウト]アンカーをクリックしてログアウトします。
再ログインする場合には,ログアウト画面に表示される「ログイン画面に戻る」というメッセージの[ログイン画面]アンカーをクリックして,ログイン画面を表示させてください。
Management Serverは次のどちらかの方法で停止します。
それぞれの停止方法について説明します。
ホストの停止と同時にManagement Serverを自動停止できます。
Management Serverを自動停止する場合の停止手順をOS別に次に示します。
ホスト停止時にManagement Serverを自動停止させるためには,次に示す作業が必要です。
ここでは,Management Serverを停止させるスクリプトファイルの作成方法と,/etc/rc.shutdownスクリプトへのManagement Serverの停止処理の追加方法について説明します。
#!/bin/sh BIN_PATH=/opt/Cosminexus/manager/bin # Management Server停止 if [ -x $BIN_PATH/mngsvrctl ] ; then $BIN_PATH/mngsvrctl stop fi exit 0 |
#!/bin/sh BIN_PATH=/opt/Cosminexus/manager/bin #論理サーバ停止 if [ -x $BIN_PATH/mngsvrutil ] ; then $BIN_PATH/mngsvrutil -m mnghost:28080 -u user1 -p user1 -t mnghost -k host -s stop server fi # Management Server停止 if [ -x $BIN_PATH/mngsvrctl ] ; then $BIN_PATH/mngsvrctl stop fi exit 0 |
if [ -x /etc/MngSvrStop ]; then /etc/MngSvrStop fi |
ホスト停止時にManagement Serverを自動停止させるための設定手順について説明します。また,ホスト停止時に論理サーバを自動停止させるための設定手順についても説明します。
# ln -s /sbin/init.d/MngSvr /sbin/rc2.d/K800MngSvr # chmod 755 /sbin/rc2.d/K800MngSvr |
#!/bin/sh /opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrutil -m mnghost:28080 -u user1 -p user1 -t mnghost -k host -s stop server ERROR=$? exit $ERROR |
# chmod 755 /opt/Cosminexus/manager/bin/LS_stop # ln -s /opt/Cosminexus/manager/bin/LS_stop /opt/Cosminexus/manager/bin/MngSvr_LS_stop |
ホスト停止時にManagement Serverを自動停止させるための設定手順について説明します。また,ホスト停止時に論理サーバを自動停止させるための設定手順についても説明します。
# ln -s /etc/rc.d/init.d/MngSvr /etc/rc.d/rc3.d/K90MngSvr # chmod 755 /etc/rc.d/rc3.d/K90MngSvr |
#!/bin/sh /opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrutil -m mnghost:28080 -u user1 -p user1 -t mnghost -k host -s stop server ERROR=$? exit $ERROR |
# chmod 755 /opt/Cosminexus/manager/bin/LS_stop # ln -s /opt/Cosminexus/manager/bin/LS_stop /opt/Cosminexus/manager/bin/MngSvr_LS_stop |
ホスト停止時にManagement Serverを自動停止させるための設定手順について説明します。また,ホスト停止時に論理サーバを自動停止させるための設定手順についても説明します。
# ln -s /etc/init.d/MngSvr /etc/rc2.d/K90MngSvr # chmod 755 /etc/rc2.d/K90MngSvr |
#!/bin/sh /opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrutil -m mnghost:28080 -u user1 -p user1 -t mnghost -k host -s stop server ERROR=$? exit $ERROR |
# chmod 755 /opt/Cosminexus/manager/bin/LS_stop # ln -s /opt/Cosminexus/manager/bin/LS_stop /opt/Cosminexus/manager/bin/MngSvr_LS_stop |
Management Serverは,mngsvrctlコマンドで引数「stop」を指定して停止します。mngsvrctlコマンドはAdministrator権限のあるユーザが実行してください。
/opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrctl stop |
mngsvrctlコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理エージェントは,次のどちらかの方法で停止します。
それぞれの停止方法について説明します。
ホストの停止と同時に運用管理エージェントを自動停止できます。
運用管理エージェントを自動停止する場合の停止手順をOS別に次に示します。
ホスト停止時に運用管理エージェントを自動停止させるためには,次に示す作業が必要です。
ここでは,運用管理エージェントを停止させるスクリプトファイルの作成方法と,/etc/rc.shutdownスクリプトへの運用管理エージェントの停止処理の追加方法について説明します。
#!/bin/sh BIN_PATH=/opt/Cosminexus/manager/bin # 運用管理エージェント停止 if [ -x $BIN_PATH/adminagentctl ] ; then $BIN_PATH/adminagentctl stop fi exit 0 |
if [ -x /etc/AdminAgentStop]; then /etc/AdminAgentStop fi |
ホスト停止時に運用管理エージェントを自動停止させるためには,/sbin/rc<N>.dディレクトリに/sbin/init.d/AdminAgentへのシンボリックリンクを作成します(<N>は停止時の実行レベルを表します)。なお,シンボリックリンクの作成は,root権限のあるユーザが実行してください。
シンボリックリンク作成時に指定する,運用管理エージェントの停止時の実行レベル,および運用管理エージェントを停止する順番は,運用環境に合わせて決めてください。ただし,同一ホスト上で運用管理エージェントとManagement Serverを停止する場合,Management Serverが運用管理エージェントよりも先に停止するように順番を設定してください。
運用管理エージェントを自動停止させる場合の実行例を次に示します。この例では,実行レベルが1から2になるときに運用管理エージェントを自動停止させることを前提としています。
# ln -s /sbin/init.d/AdminAgent /sbin/rc2.d/K900AdminAgent # chmod 755 /sbin/rc2.d/K900AdminAgent |
シンボリックリンクの名称は,「K<NNN><停止スクリプト名>」の形式で指定してください。「<NNN>」には,同一実行レベル内での停止順序を示す3けたの数字を指定してください。「<停止スクリプト名>」には,リンク先の停止スクリプトの名称と同じ名称を指定してください。なお,実行レベルとシンボリックリンクの指定規則の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。
ホスト停止時に運用管理エージェントを自動停止させるためには,/etc/rc.d/rc<N>.dディレクトリに/etc/rc.d/init.dへのシンボリックリンクを作成します(<N>は停止時の実行レベルを表します)。なお,シンボリックリンクの作成は,root権限のあるユーザが実行してください。
シンボリックリンク作成時に指定する,運用管理エージェントの停止時の実行レベル,および運用管理エージェントを停止する順番は,運用環境に合わせて決めてください。ただし,同一ホスト上で運用管理エージェントとManagement Serverを停止する場合,Management Serverが運用管理エージェントよりも先に停止するように順番を設定してください。
運用管理エージェントを自動停止させる場合の実行例を次に示します。この例では,実行レベルが3の場合に運用管理エージェントを自動停止させることを前提としています。
# ln -s /etc/rc.d/init.d/AdminAgent /etc/rc.d/rc3.d/K91AdminAgent # chmod 755 /etc/rc.d/rc3.d/K91AdminAgent |
シンボリックリンクの名称は,「K<NN><停止スクリプト名>」の形式で指定してください。「<NN>」には,同一実行レベル内での停止順序を示す2けたの数字を指定してください。「<停止スクリプト名>」には,リンク先の停止スクリプトの名称と同じ名称を指定してください。なお,実行レベルとシンボリックリンクの指定規則の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。
ホスト停止時に運用管理エージェントを自動停止させるためには,/etc/rc<N>.dディレクトリに/etc/init.dへのシンボリックリンクを作成します(<N>は停止時の実行レベルを表します)。なお,シンボリックリンクの作成は,root権限のあるユーザが実行してください。
シンボリックリンク作成時に指定する,運用管理エージェントの停止時の実行レベル,および運用管理エージェントを停止する順番は,運用環境に合わせて決めてください。ただし,同一ホスト上で運用管理エージェントとManagement Serverを停止する場合,Management Serverが運用管理エージェントよりも先に停止するように順番を設定してください。
運用管理エージェントを自動停止させる場合の実行例を次に示します。この例では,実行レベルが1から2になるときに運用管理エージェントを自動停止させることを前提としています。
# ln -s /etc/init.d/AdminAgent /etc/rc2.d/K91AdminAgent # chmod 755 /etc/rc2.d/K91AdminAgent |
シンボリックリンクの名称は,「K<NN><停止スクリプト名>」の形式で指定してください。「<NN>」には,同一実行レベル内での停止順序を示す2けたの数字を指定してください。「<停止スクリプト名>」には,リンク先の停止スクリプトの名称と同じ名称を指定してください。なお,実行レベルとシンボリックリンクの指定規則の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。
運用管理エージェントは,adminagentctlコマンドで引数「stop」を指定して停止します。adminagentctlコマンドはroot権限のあるユーザが実行してください。
/opt/Cosminexus/manager/bin/adminagentctl stop |
adminagentctlコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
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