J2EEサーバ間でHTTPセッションの情報を引き継ぐためには,セッションフェイルオーバ機能を使用する構成でシステムを構築する必要があります。
セッションフェイルオーバ機能を使用したシステムを構築する場合,SFOサーバ,およびJ2EEサーバの設定が必要です。また,必要に応じて,アプリケーション開発時に設定したWebアプリケーションのセッションフェイルオーバ機能の設定内容を変更します。
ここでは,SFOサーバ,J2EEサーバ,およびWebアプリケーションで設定する内容の概要について説明します。なお,セッションフェイルオーバ機能を使用するシステムの構成,および構築手順については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。
- SFOサーバの設定
SFOサーバとして使用するJ2EEサーバのセットアップが完了したあと,SFOサーバでは,次の設定をします。SFOサーバ設定は必ず実施してください。
- SFOサーバの基本設定
- SFOサーバの起動オプションの設定
- 注意
- SFOサーバは既存のJ2EEサーバを使用しないで,新規にセットアップしてください。SFOサーバのセットアップ終了後,SFOサーバアプリケーションが自動的にインポートされます。
- また,Management Server以外の機能(サーバ管理コマンドまたはServer Plug-in)を使用して,SFOサーバアプリケーションの起動,停止,削除などの操作をしないでください。Management Server以外の機能を使用して操作した場合の動作は保証されません。
- J2EEサーバの設定
セッション情報の引き継ぎを行うJ2EEサーバでは,次の設定をします。J2EEサーバ設定は必ず実施してください。
- グローバルセッション情報を格納するSFOサーバの設定
- SFOサーバとの通信タイムアウトの設定
また,URL書き換えによってグローバルセッションを制御する場合に,インプロセスHTTPサーバを使用するときは,次の設定をしてください。
- Webサーバの設定
URL書き換えによってグローバルセッションを制御する場合に,Webサーバとの連携機能を使用するときは,次の設定をしてください。
- Webアプリケーションの設定
セッション情報の引き継ぎを行うWebアプリケーション※では,次の設定をします。Webアプリケーションの設定は必要に応じて実施してください。
- HTTPセッション数の上限値の設定
- Webアプリケーションの設定変更
- 注※ ここでは,J2EEアプリケーションに含まれるWebアプリケーションを意味します。
SFOサーバに登録したWebアプリケーションの設定情報を削除する方法については,「6.2.7 Webアプリケーションの設定情報の削除」を参照してください。
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