この節では，インプロセスHTTPサーバのログ取得で設定できる項目について説明します。

インプロセスHTTPサーバでは，アプリケーション開発のサポート，運用時の性能解析，および障害発生時のトラブルシュートのために，アクセスログ，性能解析トレース，スレッドトレース，および通信トレースを出力します。これらのファイルでは，ファイル面数やファイルサイズを簡易構築定義ファイルで変更できます。

インプロセスHTTPサーバのログ取得で変更できる設定項目と，項目に対応する簡易構築定義ファイルのパラメタを次の表に示します。

表5-11　インプロセスHTTPサーバのログ取得の設定項目

ログおよびトレース	項目	対応する簡易構築定義ファイルのパラメタ
アクセスログ	アクセスログの出力の有無	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.enabled※1 （デフォルトではアクセスログが出力されます）
	アクセスログのファイル名	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.filename※1
	アクセスログのファイルサイズ	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.filesize※1
	アクセスログのファイル面数	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.filenum※1
	アクセスログのフォーマット名	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.format_list※1※2
	アクセスログの出力形式	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.<フォーマット名>※1※2
	アクセスログ出力時のフォーマット	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.usage_format※1※2
性能解析トレース	−	ほかの性能解析トレースと同様に，日常的なシステム運用の作業で，cprfedコマンドを実行するときに取得条件などを指定します。性能解析トレースファイルの取得については，マニュアル「Cosminexus　システム運用ガイド」を参照してください。
スレッドトレース	スレッドトレースのファイル面数	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.thread_trace.inprocess_http.filenum※3
	スレッドトレースのファイルサイズ	スレッドトレースのファイルサイズ＝（（（A+B）×32,786）＋32,914）バイト A＝論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.max_connectionsパラメタの値 B＝論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.send_timeoutパラメタの値が0の場合0，0以外の場合1
通信トレース	通信トレースのファイル面数	論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.logger.communication_trace.inprocess_http.filenum※3
	通信トレースのファイルサイズ	通信トレースのファイルサイズ＝（（（A+B）×172,050）＋128）バイト A＝論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.max_connectionsパラメタの値 B＝論理J2EEサーバ（j2ee-server）の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.send_timeoutパラメタの値が0の場合は0，0以外の場合は1

注※1　簡易構築定義ファイルの，J2EEサーバ用のユーザプロパティに設定します。

注※2　アクセスログでは，これらのキーでフォーマットを定義することで，ログの出力形式をカスタマイズできます。アクセスログのカスタマイズについては，「8.9　インプロセスHTTPサーバのアクセスログのカスタマイズ」を参照してください。

注※3　簡易構築定義ファイルの，J2EEサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定します。