Cosminexus システム構築ガイド
この節では,リダイレクタのログ取得で設定できる項目について説明します。
リダイレクタの出力するログは,出力先やログ出力レベルなどを変更できます。リダイレクタが出力するログは,メッセージログと保守用トレースログの二つに分けて出力されます。メッセージログには,障害発生時のログなどのメッセージが出力されます。保守用トレースログには,HTTPリクエストを受信し,レスポンスを送信するまでのトレース情報が出力されます。
保守用トレースログのログサイズは,見積もりの計算式に従い,障害発生時から障害を検知しログを収集するまで保持されるサイズにカスタマイズすることをお勧めします。
簡易構築定義ファイルおよびmod_jk.confで,リダイレクタのログ取得の設定を変更できます。なお,UNIXの場合,設定を変更できるのは,root権限(Component Container管理者を設定していない場合),またはComponent Container管理者の権限(Component Container管理者を設定している場合)を持つユーザです。
変更した設定を有効にする方法について,OSごとに説明します。
変更できる設定項目と,項目に対応する各ファイルの設定内容を次の表に示します。
表5-10 リダイレクタのログ取得の設定(簡易構築定義ファイル,mod_jk.conf)
| 項目 | 設定個所 | 設定内容 |
|---|---|---|
| メッセージログ,保守用トレースログのログ出力レベル | 簡易構築定義ファイル | 論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,JkLogLevelパラメタで,リダイレクタのログの出力レベルを指定します。 |
| メッセージログ出力先 | 論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,JkLogFileDirパラメタで,リダイレクタのログ出力先ディレクトリを指定します。 | |
| メッセージログファイルサイズ | 論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,JkLogFileSizeパラメタで,リダイレクタのログを出力するログファイルの1ファイル当たりのサイズを指定します。 | |
| メッセージログファイル面数 | 論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,JkLogFileNumパラメタで,リダイレクタのログを出力するログファイルの面数を指定します。 | |
| メッセージログファイル名のプリフィックス | mod_jk.conf | mod_jk.confで,JkLogFilePrefixキーにリダイレクタのログを出力するログファイル名のプリフィックスを指定します。 |
| 保守用トレースログ出力の有無 | 簡易構築定義ファイル | 論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,JkTraceLogパラメタで,リダイレクタの保守用トレースログを出力するかどうかを指定します。 |
| 保守用トレースログ出力先 | 論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,JkTraceLogFileDir※パラメタで,リダイレクタの保守用トレースログの出力先ディレクトリを指定します。 | |
| 保守用トレースログファイルサイズ | 論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,JkTraceLogFileSizeパラメタで,リダイレクタの保守用トレースログを出力するログファイルの1ファイル当たりのサイズを指定します。 | |
| 保守用トレースログファイル面数 | 論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,JkTraceLogFileNumパラメタで,リダイレクタの保守用トレースログを出力するログファイルの面数を指定します。 | |
| 保守用トレースログファイル名のプリフィックス | mod_jk.conf | mod_jk.confで,JkTrcaeLogFilePrefix※キーにリダイレクタの保守用トレースログを出力するログファイル名のプリフィックスを指定します。 |
注※ 保守用トレースログの出力先とプリフィックスには,同じ値を指定しないでください。同じ値を指定した場合は,リダイレクタが動作しません。
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