Cosminexus システム構築ガイド

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1.1.2 EJBクライアント環境の構築(uCosminexus Client)

uCosminexus Clientは,EJBクライアントアプリケーションの実行環境(EJBクライアント環境)を構築するための製品です。アプリケーションサーバ上で動作しているJ2EEアプリケーション内のEnterprise Beanを,Webサーバ経由ではなく,クライアントマシン上のプログラムから直接呼び出すシステムを構築したい場合に,クライアントとして使用します。なお,uCosminexus Clientの対象OSはWindowsだけです。この節では,EJBクライアント環境の構築の概要について説明します。

EJBクライアント環境は,直接設定ファイルを編集したり,環境変数を設定したりして環境を構築します。また,cjclstartapコマンドなどを使用してEJBクライアントアプリケーションを起動します。

uCosminexus Clientをインストールして初期設定をしたあと,環境を構築してください。uCosminexus Clientの導入手順については,「2.1.2(2) uCosminexus Client」を参照してください。EJBクライアント環境の構築については,「19. EJBクライアントアプリケーションの設定と実行」を参照してください。

注意
Windows Vistaで,ログの出力先としてC:\Program Files以下のディレクトリを指定している場合,EJBクライアントアプリケーションは,管理者特権で実行する必要があります。管理者特権のないユーザが,ログの出力先としてC:\Program Files以下のディレクトリを指定して,EJBクライアントアプリケーションを実行した場合には,ログは保存されません。この場合,ログは次に示すディレクトリに保存されます。
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\VirtualStore
07-50より前のバージョンで使用していたEJBクライアントアプリケーションを,Windows Vistaで使用する場合は,ログの出力先を見直す必要があります。
Windows Vistaの場合に管理者特権で実行する方法については,「1.4.1(2) Cosminexusが提供するコマンドの使用」を参照してください。