JP1/ServerConductor/Control Manager

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付録B ポート番号の変更

Control Managerのプログラムをインストールすると,次のポート番号がデフォルトで使用されます。使用するプロトコルはTCP/IPです。

表B-1 Control Managerで使用するポート番号一覧

ポート番号 説明
22315/tcp
22316/tcp
Hitachi Control Manager Serviceで使用します。
22318/tcp
ランダム
データベースで使用します。
22317/tcp
22319/tcp
24044/tcp
Cosminexus(Hitachi Web Server)で使用します。

注※
OSが自動で割り当てるポート番号(デフォルトでは1024〜5000)を,ランダムに複数使用します。

ポート番号は,ほかのプログラムと重複しないことを確認し,次に示す範囲で指定してください。

表B-2 ポート番号の指定可能な範囲

ポート デフォルト値 指定可能な値
CM内部通信ポート
(Hitachi Control Manager Serviceが使用するポート1)
22315 1024から65535まで
BSM連携ポート
(Hitachi Control Manager Serviceが使用するポート2)
22316 1024から65535まで
データベース通信ポート(固定値※1 22318 5001から65534まで
データベース通信ポート(不定値※2 1024から5000 5001から49151まで
Cosminexusポート1 22317 1024から65535まで
Cosminexusポート2 22319 1024から65535まで
Hitachi Web Server通信ポート 24044 80または1024から65535まで

注※1
常に同じポート番号で通信するという意味の固定値という表現です。変更可能です。

注※2
示した範囲の中から複数のポート番号をランダムに使用します。

ポート番号を変更するには,設定ファイルを次のように変更します。

<この節の構成>
(1) Hitachi Control Manager Serviceのポート番号変更
(2) データベースのポート番号変更
(3) Cosminexus(Hitachi Web Server)のポート番号変更
(4) Deployment Manager Adaptorのポート番号変更
(5) データベースがランダムな値で使用するポート番号の変更方法

(1) Hitachi Control Manager Serviceのポート番号変更

次の手順で変更してください。

  1. %SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\servicesの次の各値を変更する。
    spm_com_port    22315/tcp
    spm_bsm_port    22316/tcp
  2. OSを再起動する。

(2) データベースのポート番号変更

次の手順で変更してください。

  1. DBの設定を変更する。
    (a) HiRDB.ini
    • ファイルの格納先
      <データベースシステム格納フォルダ>\CONF \emb \HiRDB.ini
    • 変更個所(値はデフォルト値でインストールした場合)
    ──────────────────
    PDNAMEPORT=22318
    ──────────────────
    (b) pdsys
    • ファイルの格納先
      <データベースシステム格納フォルダ>\CONF \pdsys
    • 変更個所(値はデフォルト値でインストールした場合)
    ──────────────────
    set pd_name_port =22318
    ──────────────────
  2. ODBCの設定を変更する。
    (a) Windowsの[管理ツール]から[データソース(ODBC)]を開く。
    (b) ODBCデータソースアドミニストレータの[システムDNS]タブを選択する。
    (c) システムデータソースの一覧からSPMHIRDBを選択し,[構成]ボタンを押す。
    (d) 設定項目のPDNAMEPORTを変更する。
  3. OSを再起動する。

(3) Cosminexus(Hitachi Web Server)のポート番号変更

次の手順で変更してください。

  1. Cosminexusの設定ファイルを次のように変更する。
    • <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\web\redirectorにあるworkers.propertiesに定義されたworker.ControlManager.port=22319を変更します。
    • <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\web\containers\ControlManager\usrconfにあるusrconf.propertiesに定義されたwebserver.shutdown.port=22317およびwebserver.connector.ajp13.port=22319を変更します。
    • <Cosminexusインストールディレクトリ>\httpsd\confにあるhttpsd.confに定義されたPort 24044を変更します。
    • 次のファイルのプロパティダイアログを表示し,<システムドライブ>:\Documents and Settings\All Users\スタート メニュー\プログラム\ServerConductor\Control Manager\コンソールURL欄の"http://localhost:24044/ControlManager/admin/"の24044の部分を,新しく設定したポート番号に合わせて変更します。
  2. [OK]ボタンをクリックして,プロパティダイアログを閉じる。
    JP1/IM - ViewからWebコンソールを起動する場合,JP1/IM - Viewの設定も変更する必要があります。詳細はマニュアル「JP1/Integrated Management - Central Information Master システム構築・運用ガイド」または「JP1/Integrated Manager - Central Information Master システム構築・運用ガイド」を参照してください。
  3. OSを再起動する。

(4) Deployment Manager Adaptorのポート番号変更

ポート番号の変更方法は,Deployment Manager Adaptorの「README」を参照してください。

(5) データベースがランダムな値で使用するポート番号の変更方法

Control Managerで使用しているデータベースは,通信のためにOSが自動で割り当てるポート番号を複数使用します。デフォルトでは1024〜5000の範囲のポート番号からランダムで使用します。このポート番号について変更の必要がある場合は,次の手順で使用する範囲を設定してください。

  1. Hitachi Control Managerサービスを停止する。
  2. HiRDB/EmbeddedEdition _SCxサービスを停止する。(※xは0〜9のどれかの値)
  3. ポート番号の設定を変更する。
    pd_registered_portを下記ファイルに追記してください。
    データベースの通信で使用するポート番号を,“開始番号:終了番号”の形式で記述します。
    この設定をすることで,ランダムに複数使用するポート番号を開始番号から終了番号の範囲の値に限定できます。
    (a) ファイルの格納先
    <データベースシステム格納フォルダ>\CONF \pdsys
    (b) 設定例(一部抜粋,追記が必要な個所はpd_registered_portの設定のみ)
    ──────────────────
    set pd_system_id =SC00
    set pd_name_port =22318
    set pd_mode_conf =MANUAL1
    set pd_max_users =8
    set pd_max_access_tables =50
    set pd_registered_port ="30001:31016"
    ──────────────────
    (c) 設定するポート番号に関する注意事項
    • ポート数は1016個以上必要です。
    • 例で示した値が,他の製品と重複していない保証はありません。環境を確認し設定してください。
    • 開始番号〜終了番号の中に,以下のポート番号を含まないように設定してください。
      ・22318(データベースの固定値で使用するポート番号として設定した値)。
      ・%windir%\system32 \drivers \etc \servicesに登録されているポート番号。
      ・他のプログラムで使用しているポート番号。