ここでは，DPMに登録したDPMシナリオをControl Managerで実行する手順について説明します。

注意事項

DPMシナリオをControl Managerで実行する場合，DPMのWebコンソールで，管理サーバのアクセスモードを更新モードにしないでください。アクセスモードを更新モードにしている場合，Control ManagerでDPMシナリオを操作したり実行したりするとエラーになることがあります。

　

1. メインウィンドウで，DPMシナリオをデプロイするサーバを選択する
   メインウィンドウの右側に選択したサーバのホスト名，MACアドレス，およびIPアドレスが表示されます。
   
2. メインウィンドウの右側の画面にある［シナリオ実行］をクリックする
   ［シナリオ実行ウィザード - Step1 of 4］ダイアログボックスが表示されます。
   

   

   実行するDPMシナリオによって，次のシナリオ種別を選択します。
   

   シナリオ種別	DPMシナリオを実行する目的
   OSのクリアインストール	OSのクリアインストール
   OSパッチ	サービスパック／ホットフィックスの適用
   	インストール後のサーバとアプリケーションの設定
   バックアップ	バックアップ
   リストア	リストア
   	ディスク複製によるOSインストール

3. DPMシナリオの種別を選択して［次へ］ボタンをクリックする
   ［シナリオ実行ウィザード - Step2 of 4］ダイアログボックスが表示されます。
   

   

   注意事項

   DPMシナリオの種別を選択して［次へ］ボタンをクリックしてから，DPMシナリオの一覧が表示されるまで時間が掛かることがあります。例えば，DPMの管理対象サーバが10台，DPMシナリオが10個登録してある環境では1分程度の時間が掛かります（Intel Xeon 3.2GHzのCPUで実行した場合）。

4. 目的のDPMシナリオを選択して［次へ］ボタンをクリックする
   DPMシナリオの種別でリストアを選択した場合，［シナリオ実行ウィザード - Step3 of 4］ダイアログボックスが表示されます。
   

   

   リストア以外を選択した場合は，［シナリオ実行ウィザード - Step4 of 4］ダイアログボックスが表示されます。手順6に進んでください。
   
5. ［シナリオ実行ウィザード - Step3 of 4］ダイアログボックスで，次の入力規則に従ってリストア先のサーバ情報を入力する
   

   ホスト名（必須）

   1～32文字の半角英数字および「-」で入力してください。

   パスワード（必須）

   6～32文字で，半角英数字および「-」で入力してください。

   MACアドレス（必須）

   xx:xx:xx:xx:xx:xxの形式で入力してください。

   IPアドレス（必須）・サブネットマスク（必須）・デフォルトゲートウェイ（必須）

   xxx.xxx.xxx.xxxの形式で入力してください。

   ［シナリオ実行ウィザード - Step3 of 4］ダイアログボックスに入力する場合は，次の点に注意してください。

   • MACアドレス，IPアドレス，サブネットマスク，およびデフォルトゲートウェイは最大四つ指定できます。複数指定する場合は「,」（コンマ）で区切ってください。
   • IPアドレス，サブネットマスク，およびデフォルトゲートウェイは，xxx.xxx.xxx.xxxの形式で入力してください。xxxは，0～255の整数が指定できます。なお，「010」のように0から始まる場合は，「10」のように最初の0を省略してください。ただし， 0.0.0.0 および255.255.255.255は使用できません。さらにサブネットマスクの場合は，連続したビット列である必要があります。
   • デフォルトゲートウェイについては設定しないことができます。設定しない場合は，デフォルトゲートウェイに"-"（ハイフン）を指定してください。
   • リストア先のサーバのネットワーク情報（MACアドレス，IPアドレス，サブネットマスク，およびデフォルトゲートウェイ）を指定する場合，DPMに登録されているMACアドレスを必ず指定してください。
   　
   
6. ［次へ］ボタンをクリックする
   ［シナリオ実行ウィザード - Step4 of 4］ダイアログボックスが表示されます。
   

   

7. ［シナリオ実行ウィザード - Step4 of 4］ダイアログボックスで，指定したサーバ名，DPMシナリオ種別，およびDPMシナリオ名を確認し，［完了］ボタンをクリックする
   DPMシナリオが実行され，メインウィンドウのサーバ情報にシナリオの実行状況が表示されます。実行状況は次のように表示されます。
   
   • DPMシナリオ実行中に表示されるメッセージ
     DPMシナリオ：「"DPMシナリオ名"」実行中。（進捗状況%^※）
     注※　進捗状況は0～99の整数で表されます。
     
   • DPMシナリオが正常終了した場合に表示されるメッセージ
     DPMシナリオ：「"DPMシナリオ名"」は正常終了しました。
     
   • DPMシナリオが異常終了した場合に表示されるメッセージ
     DPMシナリオ：「"DPMシナリオ名"」は異常終了しました。
     または
     DPMシナリオ：「"DPMシナリオ名"」は異常終了しました。(エラーコード：nnnnn)^※
     注※　エラーコードについては，「9.6　DPM連携時のエラーコードと対処方法」を参照してください。
     
   • DPMシナリオがタイムアウトした場合に表示されるメッセージ
     DPMシナリオ：「"DPMシナリオ名"」はタイムアウトしました。
     
   異常終了した場合の対処方法についてはControl ManagerのWebコンソールに表示されますが，詳細についてはDPMのWebコンソールで確認してください。DPMのWebコンソールで対処方法を確認する方法は，マニュアル「JP1/ServerConductor/Deployment Manager」を参照してください。
   

注意事項

• DPMシナリオの実行状況は，実際の状況と一致しない場合があります。Control Managerで表示される実行状況は目安として使用してください。
• Control Managerから実行したDPMシナリオをDPMのWebコンソールから中断しないようにしてください。中断した場合，DPMおよびDeployment Manager Adaptorのサービスを再起動するまでの間，DPMシナリオの実行を中断した管理対象サーバに対してControl ManagerからDPMシナリオが実行できなくなります。
• OSのクリアインストール，またはディスク複製によるOSインストールを使用してネットワークを設定する場合，IPアドレス，サブネットマスクおよびデフォルトゲートウェイを正しく設定しないと，指定したネットワーク設定が反映されないことがあります。また，DPMとの通信ができないようなネットワークに設定するとControl ManagerにDPMシナリオの実行完了が通知されないで，タイムアウトすることがあります。