Control ManagerがJP1/IM - CMと連携すると，JP1/IM - ViewからControl ManagerのWebコンソールを直接起動できます。JP1/IM - Viewとは，JP1/IM - CMに接続して，システムの監視・操作画面を提供するプログラムです。Control ManagerがJP1/IM - Viewとコンソール連携して提供する機能について次に説明します。

システムの監視

JP1/IM - ViewからControl ManagerのWebコンソールを起動して，サーバ単位またはサーバパック（リソースパック^※）単位で管理対象サーバの情報を参照できます。ただし，管理対象サーバにLPARモードの物理パーティションを含む場合は，サーバの情報を参照できませんので注意してください。参照できる情報について次に示します。

• サーバのホスト名
• サーバのDPMシナリオ実行状態
  Control ManagerのWebコンソールからDPMシナリオを実行した場合だけ表示されます。
  
• サーバのMACアドレス
• サーバのIPアドレス
• モード（BasicモードまたはLPARモード）
• LPAR識別子

JP1/IM - ViewからControl ManagerのWebコンソールを起動して，管理対象サーバの詳細情報を参照する方法については，「8.3　管理対象サーバの一覧を表示する（JP1/IM - CMと連携した場合）」を参照してください。

注※

リソースパックとは，ユーザーの業務に合わせてユーザーの資源（サーバ，ディスク，ネットワーク装置）を割り当てるJP1/IM - CMの機能です。Control Managerではリソースパックで管理する資源のうちサーバだけを管理の対象とするので，リソースパックと区別してサーバパックと呼んでいます。サーバパックの情報は，JP1/IM - CMでリソースパックにサーバを登録したタイミングで設定されます。JP1/IM - ViewからControl Managerの管理対象サーバの情報を表示するときは，サーバパック単位で表示できます。これによって，サーバパックとして登録されている業務単位に管理対象サーバの情報を参照できます。

デプロイメント制御

JP1/IM - ViewからControl ManagerのWebコンソールを起動して，管理対象サーバにOSのインストール，バックアップ，リストアなどのデプロイメント制御を実行できます。デプロイの方法については，「9.　DPMと連携したデプロイメント制御」を参照してください。

Control Managerは，管理対象サーバの構成情報をJP1/IM - CMに提供しています。JP1/IM - CMは，提供された構成情報から，管理対象サーバの構成を管理したり状態変化を監視したりしています。また，ユーザーは構成情報収集コマンドによって構成情報を取得し，管理対象サーバの情報を管理している構成管理DBを更新できます。構成情報についての詳細な説明は，マニュアル「JP1/Integrated Management - Central Information Master　システム構築・運用ガイド」または「JP1/Integrated Manager - Central Information Master　システム構築・運用ガイド」を参照してください。

Control ManagerがJP1/IM - CMに提供する構成情報の詳細を次の表に示します。

表8-1　Control ManagerがJP1/IM - CMに提供する構成情報

情報の種類		備考
サーバ情報	ホスト名	−
	機種識別情報	−
NIC情報	MACアドレス	複数の場合があります。
	サーバIPアドレス	複数の場合があります。
	サブネットマスク	複数の場合があります。
	デフォルトゲートウェイ	−
CPU情報	プロセッサ名	−
	プロセッサ数	−
	プロセッサ最大速度[MHz（メガヘルツ）]	−
メモリ情報	総メモリサイズ[MB]	−
ディスク容量	総ディスク容量[MB]	−
SVP情報	SVPボード※のIPアドレスまたはHVM IPアドレス	−
OS種類	OS名	−
	OSバージョン	−
CPUブレード情報	サーバシャーシID	−
	サーバモジュールスロット	複数の場合があります。
N+1コールドスタンバイ	グループ名	複数の場合があります。
	現用系／予備系状態	複数の場合があります。

（凡例）−：該当しない

注※

SVPボードとは日立アドバンストサーバ HA8000およびBladeSymphonyに搭載され，本体装置の電源制御，およびスケジューリング機能を提供するオプションボードのことです。