JP1/ServerConductor/Control Manager
JP1/ServerConductorで管理しているシステムでは,JP1/IM - CMやJP1/AJS2 - Scenario Operationと連携することで,システム全体の統合運用管理を実現したり,システム運転の自動化を実現したりできます。Control Managerは,JP1/IM - MまたはJP1/IM - CCに通知するイベント情報を発行したり,JP1/AJS2 - Scenario Operationから管理対象サーバを運用操作するためのシナリオを提供したりする機能を持っています。
JP1/ServerConductorの管理対象サーバは,Control Managerを介してJP1/IM - CMやJP1/AJS2 - Scenario Operationなどと連携することで,それ以外のネットワーク上のサーバとともに,さらに統合して運用管理できるようになります。
JP1/IM - CMと連携した場合,JP1/IM - CMからControl ManagerのWebコンソールをシングルサインオンで起動できます。ログイン手続きが1度で済むためユーザーの手間が省けます。
Control Managerは,JP1/ServerConductorで管理しているサーバのインベントリ情報を収集し,JP1/IM - CMに提供できます。JP1/IM - CMでは,システム構成情報(サーバ,ディスク,ネットワーク装置など)を業務ごとにグループ化して管理できます。そのため,JP1/IM - CMと連携することで,JP1/ServerConductorで管理しているサーバの状態に変化があった場合,どの業務に影響するのかを把握できます。
JP1/IM - CMと連携した業務システムごとのサーバ管理の概要を次の図に示します。
図1-5 JP1/IM - CMと連携した業務システムごとのサーバ管理の概要
Control Managerは,管理対象サーバの追加・削除,デプロイメント操作の実行など,サーバの状態変化をJP1イベントとして通知します。JP1イベントを通知する際,条件を設定し,条件を満たすイベントだけを通知することもできます。
JP1/AJS2 - Scenario Operationは,システム管理者やオペレータが持つシステム運用手順やノウハウをGUI操作によってシナリオとして蓄積し,蓄積したシナリオは必要に応じて自動実行できます。例えば,システム全体を停止させないでサーバを1台ずつ停止しながらパッチなどを適用するローリングアップデートのような複雑なシステム運用手順もシナリオを実行することで自動運用が可能です。
Control Managerでは,サーバを管理・運用するためのシナリオテンプレートを用意しています。Control Managerで用意しているシナリオテンプレートをJP1/AJS2 - Scenario Operationに組み込んで実行することで,システム運用を自動化できます。
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