JP1/NETM/Audit
機能
監査ログ収集対象サーバがクラスタ構成の場合に,共有ディスク上の監査ログを監視するための環境を作成または削除します。このコマンドは,実行系サーバと待機系サーバの両方で実行する必要があります。なお,Windows環境で実行した場合は,論理ホスト環境のログファイルトラップ機能を開始および停止するサービス(JP1/NETM/Audit LogTrap 論理ホスト名)が登録されます。
Windows環境ではAdministrator権限を持つユーザで実行してください。UNIX環境ではスーパーユーザ権限を持つユーザで実行してください。
形式
admhasetup△-h△論理ホスト名△-c△{online | standby}△{-r△共有ディレクトリ | -u}
コマンドを実行できるサーバ
- 監査ログ収集対象のサーバ(クラスタシステム)
格納先フォルダまたはディレクトリ
- Windowsの場合
システムドライブ\Program Files\Hitachi\jp1netmaudit\manager\bin
- UNIXの場合
/opt/jp1netmaudit/manager/bin
引数
-h△論理ホスト名
論理ホスト環境を作成または削除する論理ホスト名を指定します。64バイト以内の文字列で指定してください。論理ホスト名に指定できる文字を次に示します。
- 英数字
- 「-」
-c△{online | standby}
実行系サーバの論理ホスト環境を作成または削除する場合は「-c△online」,待機系サーバの論理ホスト環境を作成または削除する場合は「-c△standby」を指定します。
-r△共有ディレクトリ
論理ホスト環境を作成する場合に指定します。フェールオーバー時に引き継ぐ情報を格納するための共有ディスク上のディレクトリをフルパスで指定します。128バイト以内の文字列で指定してください。共有ディレクトリに指定できる文字を次に示します。
- 半角英数字
- 「△(半角スペース)」「!」「#」「$」「&」「(」「)」「+」「-」「,」「;」「=」「@」「_」「`」「{」「}」「[」「]」「~」「%」「^」
指定したディレクトリの配下に次のディレクトリが作成されます。
ディレクトリ 格納するファイル 共有ディレクトリ\jp1netmaudit\bin ログファイルトラップ起動用スクリプト 共有ディレクトリ\jp1netmaudit\conf 動作定義ファイル -u
論理ホスト環境を削除する場合に指定します。-uオプションを指定してコマンドを実行すると,実行確認のメッセージが表示されます。実行する場合はYまたはyを,中断する場合はNまたはnを入力してください。Y,N,y,n以外の値を入力した場合は,YまたはNの入力を促すメッセージが表示されます。
論理ホスト環境を削除する場合,監査ログ管理サーバの監査ログ収集マネージャで,該当するサーバで監視しているプログラムを削除してから実行してください。
注意事項
- このコマンドを実行する場合は,監査ログ管理サーバの監査ログ収集マネージャで,該当するサーバのプログラム監視を停止してください。また,「JP1/NETM/Audit LogTrap 論理ホスト名」サービスが停止していることを確認してください。監査ログの監視中やサービスが開始されている状態でこのコマンドを実行した場合,フェールオーバー時にログファイルトラップ機能の開始または停止が正常にできないことがあります。
- 共有ディレクトリには,実行系サーバと待機系サーバで同じディレクトリを指定してください。異なるディレクトリを指定した場合,フェールオーバー時にログファイルトラップ機能の開始または停止が正常にできません。
- -rオプションで指定する共有ディレクトリ配下に,ほかの用途で作成した「jp1netmaudit」ディレクトリが存在している場合,別の共有ディレクトリを指定してください。また,admhasetupコマンドで作成した「共有ディレクトリ\jp1netmaudit」配下には,ディレクトリやファイルを作成しないでください。「共有ディレクトリ\jp1netmaudit」配下にほかの用途で作成したディレクトリまたはファイルが存在している場合,論理ホスト環境の削除が正常にできません。
- 共有ディレクトリなどを変更する場合は,一度論理ホスト環境を削除したあとで再作成してください。
戻り値
戻り値 説明 0 コマンドの処理が正常に終了しました。 1 コマンドの引数の指定に誤りがあります。 2 コマンドの実行権限がありません。 3 同一マシン上で,すでにコマンドが実行されています。 4 サービスの登録に失敗しました。 5 サービスの登録削除に失敗しました。 6 指定された共有ディレクトリが存在しません。 7 共有ディレクトリの作成に失敗しました。 8 共有ディレクトリの削除に失敗しました。 9 環境設定ファイルのアクセスでエラーが発生しました。 10 すでに環境が設定されています。 11 環境が設定されていないホスト名で削除を実行しました。 12 指定された共有ディレクトリは,ほかの論理ホストで使用されています。 13 ユーザによってコマンドの実行が中止されました。 99 その他のエラーが発生しました。
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