JP1/NETM/Audit
収集した監査ログを格納するデータベースをどのように作成し,運用するかを決定します。
- <この項の構成>
- (1) データベースのセットアップ時に必要となる項目
- (2) データベースの取り扱い方法
(1) データベースのセットアップ時に必要となる項目
監査ログ管理サーバまたは監査ログ閲覧サーバの構築時,データベースをセットアップする際は次の項目を指定します。あらかじめこれらの内容を決定しておいてください。
- ログインIDおよびパスワード
- データベースへの接続に使用するログイン名とパスワードです。
- サービス名
- データベースへの接続に使用するサービス名です。ODBCデータソース名として使用されます。
- ポート番号
- データベース用のポート番号です。ほかで使用しないポート番号が必要です。
- サイズ
- データベースのサイズです。システムの規模に合わせて設定する必要があります。見積もり方法については「4.6.3 データベース容量の見積もり」を参照してください。
- ローカルディスク上の格納先
- ローカルディスク上のデータベース領域の格納先フォルダです。
- 共有ディスク上の格納先
- クラスタシステムの場合に必要な設定です。共有ディスク上のデータベース領域の格納先フォルダです。
(2) データベースの取り扱い方法
JP1/NETM/Audit - Managerでは,セットアップしたデータベースに対して,次の表に示す操作ができます。
表4-2 データベースに対してできる主な操作
項目 内容 バックアップとリストア 使用中のデータベースのトラブルに備え,バックアップを取得します。また,バックアップファイルを使用して,トラブルが発生したデータベースをバックアップ時点の状態にリストアします。 CSVバックアップとCSVリストア ほかのデータベースへのデータの移行や,データベースの再セットアップが必要になったときに,必要に応じて行う操作です。
使用中のデータベースに格納されているデータをCSV形式ファイルにバックアップします。また,CSV形式のバックアップファイルを使用して,ほかのデータベースまたは新しいデータベースにバックアップ時点の監査ログの情報を移行(リストア)します。再編成 データベースを運用し続けると,データの格納効率が悪くなり,検索機能が低下したりデータベースの容量不足になったりすることがあります。これらの現象を防ぐために,定期的に行う操作です。
データベース内で再利用できなくなった領域を解放し,データベース領域の使用率を低減します。パスワード変更 設定されているデータベースのパスワードを変更します。 検討項目を次に示します。
- データベースのバックアップのタイミング
バックアップを取得するタイミングを決定します。トラブルの発生に備えて,データベースのバックアップは定期的に取得することをお勧めします。
- パスワード変更のタイミング
パスワードを変更するタイミングを決定します。パスワードは定期的に変更することをお勧めします。
Copyright (C) 2007, 2008, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2008, Hitachi Software Engineering Co., Ltd.