JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド (Windows(R)用)
Microsoft SQL Serverのリレーショナルデータベースの場合,次に示す設定が必要です。
次に,各設定について説明します。
リレーショナルデータベースを使用するには,リレーショナルデータベースのサーバおよびクライアントの両方で,ネットワークプロトコルの設定が必要です。リレーショナルデータベースのプログラムごとの設定を次に示します。
ネットワークプロトコルの設定方法の詳細については,Microsoft SQL Serverのマニュアルを参照してください。
ここで設定したプロトコルおよびサーバの名称は,リレーショナルデータベースの作成時に必要になりますので,控えておいてください。
Microsoft SQL Server 2005,Microsoft SQL Server 2000およびMicrosoft SQL Server 7.0には動作環境を自動的にチューニングする機能があるため,設定は不要です。必要に応じてデータベースのサーバの設定を変更することもできます。
ロック数の設定を変更したい場合は,Transact-SQLを使用します。また,ユーザ接続数およびメモリの設定を変更したい場合は,[SQL Serverのプロパティ]ダイアログボックスの[接続]パネルおよび[メモリ]パネルから実行できます。メモリについては固定サイズを割り当てることもできます。
JP1/NETM/DMを使用して効率良くリモートインストールするには,Microsoft SQL Serverへのメモリ割り当ての設定が重要になります。Microsoft SQL Serverでのメモリ概算式を次に示します。
データキャッシュは,各テーブルのインデックスページおよびデータページから構成されます。次のメモリ概算式は,頻繁にアクセスするテーブルのインデックスページおよびデータページのサイズを示します。頻繁にアクセスするテーブルについて,インデックスページは100%,データページは20%をメモリに割り当てられる量が設定の目安です。メモリに余裕があれば,データページについても100%割り当てられる量を設定してください。パッケージ数とは,配布済みパッケージおよび配布予定のパッケージを加算した数です。
プロシージャキャッシュは,Microsoft SQL Serverの実行プランなどから構成されます。JP1/NETM/DMを使用する場合には,プロシージャキャッシュへの割り当てが,5メガバイト程度となるように設定してください。
Microsoft SQL Server 2005,Microsoft SQL Server 2000およびMicrosoft SQL Server 7.0では,性能を最適化してメモリサイズを動的に調整するため,システム管理者がメモリサイズを意識する必要はありません。しかし,自動拡張または縮小によるオーバヘッドも考慮し,最大および最小値を設定することをお勧めします。
認証モードには「混合モード」を選択してください。[SQL Serverのプロパティ]ダイアログボックスの[セキュリティ]パネルの「セキュリティ」で設定してください。
JP1/NETM/DM ManagerでアクセスするIDを,Microsoft SQL Serverシステム管理者以外のIDに設定する場合は,リレーショナルデータベースの各テーブルにアクセス権を設定する必要があります。必要なアクセス権は,SELECT,INSERT,UPDATE,およびDELETEです。アクセス権の設定方法を次に示します。
Microsoft SQL Serverでは,リレーショナルデータベースの更新についてアクセスの履歴をトランザクションログに採取しています。JP1/NETM/DM Managerではリレーショナルデータベースの作成時にトランザクションログを割り当てていますが,履歴情報が満杯になると,以降リレーショナルデータベースへのアクセスができなくなります。トランザクションログは,自動的に切り捨てる運用をお勧めします。
自動切り捨てを設定していない場合に,トランザクションログが満杯になったときは,JP1/NETM/DM Managerでは「セグメントにオブジェクトの領域を割り当てられない」という内容のメッセージがRDBSRV.LOGに出力されます。この場合,次の方法でトランザクションログを切り捨ててください。
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