JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
このタスクは資産管理サーバを設定したあと,必ず有効にしてください。
タスク「データメンテナンス」は,資産管理データベースのデータの整合性を保つために,更新された情報に合わせて,関連するほかの情報を更新したり,不要な情報を削除したりします。実施できる作業の中から,必要な作業だけを選択して実施することもできます。実施する作業を選択する方法については,「(3) 実施する作業の変更」を参照してください。
タスク「データメンテナンス」を利用して実施できる作業を次に示します。
タスク「データメンテナンス」では,設定ファイル(taskopt.ini)に記載した[MAINTE_n]セクションの処理を,オプションで指定して実行できます。
オプションは,タスクのプロパティを表示して,「タスク」タブの「実行するファイル名」で,ファイル名のあとに指定します。
タスク「データメンテナンス」で実施する作業を変更する場合は,設定ファイル(taskopt.ini)に変更したい作業を記述します。通常実施する作業と,オプションを指定したときに実施する作業は,セクションを分けて指定できます。
taskopt.iniは,Asset Information Managerのインストールフォルダ\envに格納されています。
taskopt.iniを作成するときは,同じフォルダに格納されているtaskopt.orgを利用すると便利です。
taskopt.iniの記述方法を次に示します。
図5-16 taskopt.iniの記述方法
各セクションに記述する変数名,処理内容,指定値およびデフォルトを次の表に示します。なお,変数名とデフォルトの指定値は,taskopt.iniと同じフォルダに格納されているtaskopt.orgに記載されています。
表5-16 taskopt.iniに指定する変数名
処理内容 | 変数名 | 指定値 | デフォルト |
---|---|---|---|
「抹消」状態の機器の資産情報と関連情報を削除する。 | ASSET_ERASE_DEL |
|
YES |
「返却」,「廃棄」および「仮廃棄」状態の機器の関連情報を削除する。 | ASSET_ASSOC_DEL |
|
YES |
「抹消」状態のソフトウェアの資産情報と関連情報を削除する。 | SOFTINFO_ERASE_DEL |
|
YES |
「返却」および「廃棄」状態のソフトウェアの関連情報を削除する。 | SOFTINFO_ASSOC_DEL |
|
YES |
「抹消」状態の契約情報を削除する。 | CONTRACT_ERASE_DEL |
|
YES |
「抹消」状態のボリューム契約情報を削除する。 | VOLUME_ERASE_DEL |
|
YES |
操作画面で変更したユーザ名に合わせて既存の資産情報に登録されているユーザ名を変更する。 また,IDに対応するユーザ名を,資産情報に設定する。 |
USER_ASSOC_UPD |
|
YES |
操作画面で変更した部署に合わせて既存の資産情報に登録されている部署を変更する。 また,IDに対応する部署を,資産情報に設定する。 |
GROUP_ASSOC_UPD |
|
YES |
操作画面で変更した設置場所に合わせて既存の資産情報に登録されている設置場所を変更する。 また,IDに対応する設置場所を,資産情報に設定する。 |
LOCATION_ASSOC_UPD |
|
YES |
不要なIPアドレス管理情報を削除する。 | IP_UNNECESSARY_DEL |
|
YES |
インストールソフトウェア名が登録されていないインストールソフトウェア情報を削除する。 | INSTINFO_NOLIST_DEL |
|
YES |
ライセンス区分が「ユーザ許諾」ではないライセンスの,ユーザとソフトウェアキー情報との関連を解除する。 また,ライセンス区分が「マシン許諾」ではないライセンスの,ハードウェア資産情報とソフトウェアキー情報との関連を解除する。 |
LICENSELINK_UNNECESSARY_DEL |
|
YES |
移管したライセンスと同一の「部署ID」および「資産番号」のライセンスがあった場合,ライセンス数とライセンスキーをそれぞれ統合する。 | SOFTINFO_CONSOLIDATE |
|
YES |
管理レベルを「管理対象外」に設定したソフトウェアのインストールソフトウェア情報を削除する。 | INSTINFO_UNMANAGED_DEL |
|
YES |
部署別IPグループに対応する部署が存在しない場合,または設置場所別IPグループに対応する設置場所が存在しないIPグループを削除する。 | IPGROUP_NOOBJECT_DEL |
|
YES |
ハードウェア資産情報の「IPアドレス」の値に対応する部署を,資産情報の「部署」に登録する。 | IP_GROUP_ASSOC |
|
NO |
ハードウェア資産情報の「IPアドレス」の値に対応する設置場所を,資産情報の「設置場所」に登録する。 | IP_LOCATION_ASSOC |
|
NO |
対応する情報が存在しない添付ファイルを削除する。 | ATTACHFILE_DEL |
|
YES |
必要な作業だけを実施して,それぞれの作業内容に合わせてタスクの実行間隔を変える場合の例を説明します。
タスク「データメンテナンス」で実行したい作業と,実行間隔は次のとおりです。
[DATAMAINTENANCE] ASSET_ERASE_DEL = NO ASSET_ASSOC_DEL = NO SOFTINFO_ERASE_DEL = NO SOFTINFO_ASSOC_DEL = NO CONTRACT_ERASE_DEL = NO VOLUME_ERASE_DEL = NO IP_UNNECESSARY_DEL = NO INSTINFO_NOLIST_DEL = NO LICENSELINK_UNNECESSARY_DEL = NO INSTINFO_UNMANAGED_DEL = NO USER_ASSOC_UPD = NO GROUP_ASSOC_UPD = NO LOCATION_ASSOC_UPD = NO SOFTINFO_CONSOLIDATE = NO [MAINTE_1] ASSET_ERASE_DEL = YES SOFTINFO_ERASE_DEL = YES SOFTINFO_ASSOC_DEL = YES [MAINTE_2] IP_UNNECESSARY_DEL = YES |
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.