JP1/NETM/DMのインベントリ情報を取得する方法には,次の2種類があります。
- JP1/NETM/DMでのインベントリ情報の更新をリアルタイムに取得する
- Windowsのタスクスケジューラのタスクで定期的に取得する
それぞれの方法で,JP1/NETM/DMで収集したインベントリ情報を,資産管理データベースに登録する仕組みを次の図に示します。
図3-3 インベントリ情報を資産管理データベースに登録する仕組み
連携するJP1/NETM/DMのバージョンや,資産管理業務の運用形態に合わせて,どちらか選択してください。各取得方法の詳細を次に示します。
- JP1/NETM/DMでのインベントリ情報の更新をリアルタイムに取得する
この方法でインベントリ情報を取得すると,管理対象の機器の情報が変更されたら,その内容をリアルタイムに資産管理データベースに反映するため,常に最新の情報を管理できます。
この方法でインベントリ情報を取得するために必要な条件を次に示します。
- JP1/NETM/DM Manager 07-50以降と連携している
インベントリ情報が更新されたかどうかは,Asset Information Managerのサービス「Asset Information Synchronous Service」で監視します。更新があった場合に,インベントリ情報を取得します。
- 管理対象の機器にJP1/NETM/DM Client 07-50以降またはJP1/NETM/DM Client - Baseがインストールされている
インベントリ情報に変更があったときに,JP1/NETM/DM ClientまたはJP1/NETM/DM Client - Baseの設定によって,JP1/NETM/DM Managerに自動的に通知できます。
- JP1/NETM/DM Managerのセットアップで,「削除履歴を保管する」の設定をオンにしている
廃棄されたPCなど,削除されたインベントリ情報の履歴を取得して,資産の機器状態を変更できます。「削除履歴を保管する」の設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/DM 構築ガイド(Windows(R)用)」を参照してください。
- Windowsのタスクスケジューラのタスクで定期的に更新を反映する
この方法でインベントリ情報を取得すると,タスク「インベントリ情報の取込み」を実行するタイミングを調整することで,ネットワークや資産管理サーバに負荷を掛けないで運用できます。
また,07-50より前のバージョンのJP1/NETM/DMと連携する場合,この方法でないと取得できません。
収集できるインベントリ情報の種類は,連携するJP1/NETM/DMのバージョンによって異なります。JP1/NETM/DMのインベントリ情報から取得できる情報の詳細については,「12.1 JP1/NETM/DMから取得できるインベントリ情報」を参照してください。
- インベントリ情報に合わせた資産情報の削除
- インベントリ情報を登録することで,資産管理データベースの資産情報が削除されることはありません。ただし,ネットワーク情報およびインストールソフトウェア情報の場合は,新しく取得したJP1/NETM/DMのインベントリ情報に含まれていなかった情報を,ネットワーク上から削除されたか,または機器からアンインストールされたと見なして削除できます。削除するかどうかは機器ごとに[機器詳細]ダイアログの「インベントリ取り込み制御」で設定します。「インベントリ取り込み制御」の設定の詳細については,マニュアル「運用ガイド」の「2.8.2 ネットワーク情報を参照および変更する(「ネットワーク」タブ)」または「2.8.3 インストールされているソフトウェアを参照および変更する(「ソフトウェア」タブ)」を参照してください。
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