JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
Asset Information Managerでは,管理対象の機器での操作を操作ログとして管理できます。ここでは,操作ログの種別と管理方法の違いについて説明します。操作ログを取得することで,不正なプログラムの使用を監視したり,インターネットの参照状況を監視したりできます。操作ログを集計して,部署ごとの状況を把握することもできます。また,万が一情報漏えいが発生した場合に,ファイルの組織外への持ち出し,名称変更などの操作を追跡して調査することもできます。
なお,持ち出しとは,ファイルをリムーバブルやネットワークにコピーまたは移動することです。また,リムーバブルメディアなどを組織外に持ち出す行為のことです。印刷による情報の持ち出しも含みます。
ファイル操作の操作ログは,JP1/NETM/DMまたはJP1/秘文と連携している際に取得できます。
- <この項の構成>
- (1) 操作ログの種別
- (2) 管理方法の違い
操作ログには幾つかの種別があります。連携製品ごとの操作ログの取得の可否を次の表に示します。
表2-1 連携製品ごとの操作ログの取得の可否
| 操作ログの種別 |
JP1/NETM/DM |
JP1/秘文 |
| プログラム起動 |
○ |
− |
| ウィンドウタイトル変更 |
○ |
− |
| ファイル操作 |
○ |
○ |
| PC起動 |
○ |
− |
| 秘文ログイン |
− |
○ |
| Webアクセス |
○ |
− |
| 外部メディア操作 |
○ |
− |
- (凡例)
- ○:取得できる
- −:取得できない
操作ログの管理方法は,連携する製品,および製品のバージョンによって,使用する業務メニューおよび操作ログの取得方法が異なります。そのため,資産管理システムを設計する際に確認してください。
- JP1/NETM/DM 08-00以降またはJP1/秘文と連携する場合
JP1/NETM/DM,JP1/秘文で収集した操作ログを統合して,操作ログの種類を意識することなく業務メニュー「操作ログ一覧」および「操作ログ集計」から操作ログを管理できます。
JP1/NETM/DMおよびJP1/秘文のデータベースを直接参照するため,資産管理データベースに情報を取り込むことなく,業務メニュー「操作ログ一覧」で常に最新の情報を参照できます。また,操作ログから前後の操作を追跡できます。操作ログを統合して管理する方法については,「2.2.3 JP1/NETM/DM,JP1/秘文と連携して操作ログを管理する」を参照してください。
また,業務メニュー「操作ログ集計」で,部署ごとの状況を確認することもできます。
- JP1/NETM/DM 07-50または07-53と連携する場合
操作ログのうち,JP1/NETM/DMで収集したプログラムの起動およびウィンドウタイトルの変更だけを,それぞれの業務メニュー「プログラム起動履歴」,「ウィンドウタイトル変更履歴」で管理できます。
業務メニュー「プログラム起動履歴」および「ウィンドウタイトル変更履歴」を使用する場合は,Windowsのタスクスケジューラに登録されているタスク「操作履歴の取込み」を使用して,資産管理データベースに定期的に取り込む必要があります。そのため,資産管理データベースに十分な領域を確保する必要があります。データベース容量の見積もりについては,「付録A.2 ディスク占有量」を参照してください。また,タスク「操作履歴の取込み」を使用した取り込み方法については,「5.9.1 タスクの種類」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.