JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
資産管理システムの運用に必要なディスク占有量は,資産管理データベースおよび資産管理サーバで使用するディスク容量の合計から算出してください。
ここでは,ディスク容量の概算を求める計算式について説明します。
- 注意事項
- ORACLEを使用する場合,データベースのブロックサイズに設定する値は,性能を考慮して8キロバイト以上にすることをお勧めします。設定方法については,ORACLEのマニュアルを参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 資産管理データベースで使用するディスク容量
- (2) 資産管理サーバで使用するディスク容量
(1) 資産管理データベースで使用するディスク容量
- データベースの容量
- =(Σ(使用する情報のサイズ×登録数)+(ライセンス集計データ量)+(操作ログ集計データ量)+(案件データ量)+(定義データ量))×1.4×1.5
-
- ●使用する情報のサイズ
- 「使用する情報のサイズ」に指定する場合に目安となる値を次の表に示します。
表A-1 1件当たりの各情報のサイズ
使用する情報 |
1件当たりのサイズ(キロバイト) |
ハードウェア資産情報※1 |
51.7 |
ソフトウェア資産情報※2 |
28.2 |
機器カタログ |
0.5 |
保守契約情報 |
1.3 |
リース契約情報 |
1.3 |
レンタル契約情報 |
1.3 |
契約会社カタログ |
0.9 |
ソフトウェアリスト |
0.4 |
インストールソフトウェアリスト |
0.4 |
パッチリスト |
0.2 |
IPグループ情報 |
0.8 |
IPアドレス管理情報※3 |
0.3 |
設置場所情報 |
1.2 |
ユーザ管理情報 |
0.8 |
部署情報 |
1.0 |
権限管理情報 |
0.4 |
職権管理情報 |
0.3 |
変更履歴 |
0.8 |
ソフトウェア変更履歴 |
0.4 |
ボリューム契約情報 |
0.8 |
保守履歴 |
2.6 |
- 注※1
- 次の情報を含むことを想定した概算値です。
- 1件の資産情報(1件当たり2.7キロバイト)
- 1件のハードウェア資産情報(1件当たり1.4キロバイト)
- 3件のネットワーク情報(1件当たり0.6キロバイト)
- 20件の移管履歴(1件当たり1.2キロバイト)
- 60件のインストールソフトウェア情報(1件当たり0.3キロバイト)
- 10件のパッチ情報(1件当たり0.1キロバイト)
- 1件のウィルス定義情報(1件当たり0.5キロバイト)
- 1件のコンポーネント情報(1件当たり0.3キロバイト)
- 1件のインベントリ情報(1件当たり2.0キロバイト)
- 注※2
- 次の情報を含むことを想定した概算値です。
- 1件の資産情報(1件当たり2.7キロバイト)
- 1件のソフトウェア資産情報(1件当たり0.1キロバイト)
- 50件のソフトウェアキー情報(1件当たり0.5キロバイト)
- 1件のライセンス情報(1件当たり0.4キロバイト)
- 注※3
- IPアドレス管理情報は,IPグループ情報で登録したアドレスの範囲内で使用できるIPアドレスの総数だけ必要になります。
- 注意事項
- 使用する情報の1件当たりのサイズは,次に示す条件に基づいて算出しています。
- GUIからの操作またはインベントリ情報の取り込み時に設定できる項目(固有情報を含む)だけにデータを設定する。設定する値の平均長は30バイトと仮定する。データのサイズが30バイト未満の項目は,管理領域のサイズと仮定する。
- GUIからの操作またはインベントリ情報の取り込みで設定できない項目は,管理領域のサイズだけとする。
- 資産情報および保守契約情報は,一つ以上の機器情報を関連づけている。
- ●ライセンス集計データ量
- =(α+β)×ライセンス集計回数(キロバイト)
- α=1部署が保有するソフトウェアの平均数×部署数×0.5
- β=1機器にインストールされているソフトウェアの平均数×機器資産数×0.5
- ここでは,1ソフトウェアが必要とする容量は,0.5キロバイトとしています。
- ●操作ログ集計データ量
- =集計に使用する検索パターン数×集計結果保持日数×部署数×0.4(キロバイト)
- ここでは,検索パターンごとの,1日当たりの各部署に対する集計結果の容量は,0.4キロバイトとしています。
- ●案件データ量
- =(定義案件のサイズ×定義案件の登録数)+(案件管理に必要なデータ量×案件の申請数)
- 定義案件のサイズ 150.0キロバイト
- 案件管理に必要なデータ量 4.0キロバイト
- ここで示した定義案件のサイズは,提供されている案件の四つのテンプレートを平均した値です。実際の定義案件のサイズは,定義するアクティビティ数や項目数によって変化します。
- ●定義データ量
- =30.0メガバイト
-
インデックス領域には,テーブルサイズの約40%分の領域が必要です。インデックス領域の算出方法については,DBMSのマニュアルを参照してください。
また,資産管理データベースに効率的にアクセスできるようにするため,テーブルサイズの約50%分の空き領域が必要です。
(2) 資産管理サーバで使用するディスク容量
- サーバの容量
- =検索時に検索結果として取得できるデータサイズ×1回のログイン時の平均検索回数×平均同時ログイン数
操作画面から,添付ファイルとしてファイルをアップロードする場合は,添付ファイルの容量もディスク容量として考慮してください。
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