JP1/Performance Management リファレンス
形式
jpcresto サービスキー ディレクトリ名 [lhost=論理ホスト名] [inst=インスタンス名]
機能
jpcrestoコマンドは,jpcctrl backupコマンドでバックアップしたMaster StoreサービスまたはAgent Storeサービスのデータベースのデータをリストアするコマンドです。
リストアできるのは,リストアを実行するホスト上に,リストア対象のデータがバックアップされている場合だけです。
Storeバージョンが2.0の場合は,Storeバージョンを2.0にして取得したバックアップデータだけリストアできます。また,Storeバージョンが1.0の場合も,Storeバージョンを1.0にして取得したときのバックアップデータだけリストアできます。
コマンドを実行できるホスト
- PFM - Manager
- PFM - Agent
実行権限
- Windowsの場合
- Administrators権限を持つユーザー
- Backup Operators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
- rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/tools/
引数
サービスキー
リストアするデータのサービスキー名を指定します。Master Storeサービスのデータベースのデータをリストアする場合のサービスキーは,「mgr」です。Agent Storeサービスのサービスキーについては,各PFM - Agentマニュアルの,付録に記載されている識別子一覧を参照してください。
ディレクトリ名
バックアップファイルが格納されているディレクトリ名を指定します。1〜130バイトで指定します。半角英数字,半角記号,または半角空白文字で指定します。ただし,次の記号は指定できません。
; , * ? ' " < > |空白文字を含む場合," "で囲んでください。
lhost=論理ホスト名
コマンドを実行するホスト環境を指定します。コマンドを実行するマシンに論理ホストが構成されている場合,この引数を使用します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は,指定できません。
指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。ワイルドカード文字は使用できません。
inst=インスタンス名
特定のインスタンスのデータベースにリストアする場合は,インスタンス名を指定します。このオプションは,サービスキーにインスタンス環境を持つPFM - Agentを指定した場合だけ有効です。1〜32バイトの半角英数字で指定します。
注意事項
- リストアする前に,リストアの対象となるPFM - AgentまたはPFM - Managerのサービスを停止してください。
- 引数は,「形式」にある順番で指定してください。
- リストアすると,既存のデータは削除されます。
- リストアすると,サービス起動時にデータベースのインデックスが再構築されるため,再起動に時間が掛かる場合があります。
- jpcctrl backupコマンドでバックアップしたデータベースのデータモデルバージョンと異なるバージョンのデータベースにはリストアできません。
- サービスキーがjpcctrl backupコマンドでバックアップしたデータのものと異なる時はリストアできません。
- コマンドの実行をCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合,特定の戻り値が返りません。そのため,コマンドをCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合は戻り値を無視してください。
- Storeバージョンが1.0の場合は,インデックスが再構築されます。Storeバージョンが2.0の場合は,バックアップファイルにIDXファイルが含まれるため,インデックスは再構築されません。
戻り値
0 正常終了した。 1 引数の指定に誤りがある。 2 コマンドの実行権限がない。 4 Master StoreサービスもしくはAgent Storeサービス,またはjpcrestoコマンドがStoreデータベースにアクセス中にコマンドを実行した。 5 指定されたサービスがインストールされていない。 6 バックアップファイルまたはディレクトリがない。 100 Performance Managementの環境が不正である。 102 指定された論理ホスト名またはインスタンスは,セットアップされていない。 210 ディスク容量が不足している。 211 バックアップファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 212 インデックスの作成に失敗した。 255 予期しないエラーが発生した。
使用例1
デフォルト位置にバックアップしたPFM - Agent for Platform(Windows)のAgent Storeサービスのデータをリストアする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcresto agtt "c:\program files\hitachi\jp1pc\agtt\store\backup\01"
使用例2
論理ホスト(ホスト名:jp1-ha1)のPFM - Agent for Oracleのインスタンス名inst1のデータを,/opt/jp1pc/agto/store/inst1/backup/01からリストアする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcresto agto /opt/jp1pc/agto/store/inst1/backup/01 lhost=jp1-ha1 inst=inst1
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