JP1/Performance Management リファレンス

[目次][索引][前へ][次へ]


jpcalarm import

形式

jpcalarm import    -f アラーム定義ファイル名
                 [-y|-n]

機能

jpcalarm importコマンドは,指定されたファイルからアラームの定義情報をインポートし,アラームテーブルおよびアラームの定義・更新をするコマンドです。

定義情報のインポートは,アラーム単位で実施されます。アラーム定義ファイルに複数のアラームが定義されている場合,あるアラーム定義でインポート処理が異常終了しても,その後のインポート処理は継続して実施されます。また,複数のアラーム定義のインポート処理でエラーが発生した場合,最後に発生したエラーに対応した戻り値が返されます。

このコマンドでは,定義情報をインポートする前に,アラーム定義ファイルの構文や定義内容の妥当性を検証します。アラーム定義ファイルの構文や定義内容に誤りがある場合,最初に出現した誤りの個所についてだけ,ファイル内の行番号と誤りの内容を示すエラーメッセージが出力されます。

誤りの内容を示すエラーメッセージ中に示されるエラー要因とエラーの内容の関係を以下に示します。

表2-12 エラーメッセージ中に示されるエラー要因とエラーの内容の関係

エラー要因 エラーの内容
The specified entry is invalid 指定したラベル名またはセクション名が不正である。
The specified value is invalid 指定した値が不正である。
The syntax is invalid アラーム定義ファイルの構文が不正である。
The entry(ラベル名またはセクション名) is not specified 必要なラベルまたはセクションが指定されていない。
The specified product is invalid 指定したプロダクトIDまたはデータモデルバージョンが不正である。
The specified field is not defined 指定したプロダクトIDのPFM - Agentで使用できないレコード名またはフィールド名が指定されている。
The specified report is not defined 指定したプロダクトIDのPFM - Agentで定義されていないレポートが指定されている。
The specified Action Handler is not defined 指定したアクションハンドラが存在しない。
The specified Action Handler does not have capability 指定したアクションハンドラが指定したアクションを実行するように設定されていない。
A Character-code is invalid 指定した文字コードが不正である。
The specified definition is too many アラーム定義の数が定義可能な数を超えている。
Total length of Abnormal condition definition is too long アラーム定義の異常条件文が定義可能な長さを超えた。
Total length of Warning condition definition is too long アラーム定義の警告条件文が定義可能な長さを超えた。

コマンドを実行できるホスト

PFM - Manager

実行権限

Windowsの場合
Administrators権限を持つユーザー

UNIXの場合
rootユーザー権限を持つユーザー

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合
/opt/jp1pc/tools/

引数

- f アラーム定義ファイル名

インポートするアラーム定義ファイルのファイル名を指定します。ファイル名は,相対パスでも絶対パスでも指定できます。

全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。

 % - ( ) _ . @ [ ]

ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(半角引用符)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。

-y|-n

インポートするアラーム定義がすでに定義されていた場合でも,強制的に定義内容を更新するかどうかを指定します。

「-y」を指定すると,アラーム定義が強制的に更新されます。

「-n」を指定すると,更新処理がスキップされます。

指定を省略した場合,アラーム定義を上書きしてもよいかを確認するメッセージが出力されます。

注意事項

戻り値

0 正常終了した。
1 引数の指定に誤りがある。
2 コマンドの実行権限がない。
3 Name Serverサービス,Master Managerサービス,View Serverサービスのうち,一つ以上のサービスが起動していない。
4 同一マシン上で起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドが実行されている。
6 アラーム定義ファイルの内容に誤りがある。
11 ユーザーによって処理が中止された。
100 Performance Managementの環境が不正である。
200 メモリーが不足している。
211 アラーム定義ファイルにアクセスできない。または,アラームが更新中のためアラームの定義,更新に失敗した。
222 通信処理でエラーが発生した。
223 通信処理でタイムアウトが発生した。
255 予期しないエラーが発生した。

使用例

/tmpディレクトリに格納されているアラーム定義ファイルalarmtest1.cfgを,インポートする場合のコマンド実行例を次に示します。

 
jpcalarm import -f /tmp/alarmtest1.cfg

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.