JP1/Performance Management リファレンス
選択した複合レポートの表示方法を変更する画面です。この画面は,[ブックマーク階層]画面で複合ブックマークを選択し,メソッドフレームで[編集]メソッドを選択すると表示されます。
[編集]画面を次の図に示します。
図1-57 [編集]画面
表示項目について説明します。
- [レポート表示期間の設定]
- レポートの表示期間について設定できます。
- [表示時に指定]
- 複合レポート画面を表示したときに,[Show Options]タブ画面をデフォルトで表示したい場合にチェックします。
- この項目は,[対象期間]で「レポートの表示時に指定」を選択した場合は非活性となります。
- [対象期間]
- 複合レポートに表示させるパフォーマンスデータの対象期間をドロップダウンリストから選択します。デフォルトは「レポートの表示時に指定」です。
- 選択できる値を次に示します。
- [レポートの表示時に指定]
- [過去1時間以内]
- [過去1日(24時間)以内]
- [過去7日以内]
- [過去1ヶ月以内]
- [過去1年以内]
- [レポート間隔]
- レポートの表示間隔を設定します。
- この項目を設定すると,指定した期間内で平均化(要約)された値がレポートに表示されます。
- 選択できる値を次に示します。
- [分]:1分間隔でレポートを表示
- [時]:1時間間隔でレポートを表示
- [日]:1日間隔でレポートを表示
- [週]:1週間間隔でレポートを表示
- [月]:1か月間隔でレポートを表示
- [年]:1年間隔でレポートを表示
- なお,対象期間を変更すると,それに対応したレポート間隔が自動的に設定されます。
- [グラフ表示の設定]
- グラフのタイトル,レポートのX軸の見出しとして表示させる文字列およびグラフオプションを設定します。
- [グラフタイトル]
- 複合ブックマークで設定されたグラフのタイトルとして使用する名称を,0〜64文字の全角または半角文字で指定します。
- [X軸ラベル]
- レポートのX軸の見出しとなる文字列を0〜40文字の全角または半角文字で指定します。
- [グラフオプション]
- [3Dで表示する]
- グラフを立体的に表示させる場合にチェックします。
- [グリッドを表示する]
- グラフ上にグリッドを表示させる場合にチェックします。
- グリッドは,複合レポートで表示される最も小さい番号の系列グループについてだけ表示されます。
- [系列グループの設定]
- 複合ブックマークに登録されたレポートをグラフとして表示させる形式について設定します。設定項目を次に示します。
- [登録レポート一覧]
- 複合ブックマークに登録されているレポートまたはベースラインが表示されます。
- 系列グループとして表示させたい登録レポートまたはベースラインを選択し,ボタンおよびボタンを使って[表示対象]に移動させます。
- 登録レポートの場合は,登録レポート名が昇順で表示されます。
- また,ベースラインの場合はすべての登録レポート表示後に,ベースライン名が昇順で表示されます。
- [登録レポート一覧]に表示される登録レポートまたはベースラインは,グラフには表示されません。
- ボタン
- [登録レポート一覧]で選択した登録レポートまたはベースラインを[表示対象]に追加します。
- ボタン
- [表示対象]で選択した登録レポートまたはベースラインを[登録レポート一覧]に戻します。
- [系列グループ]
- 複合ブックマークに登録したレポートを分類するために,ドロップダウンリストから系列グループを選択します。デフォルトは「系列グループ1」で,最大五つの系列グループが利用できます。
- [表示対象]
- [登録レポート一覧]から選択した登録レポートまたはベースラインが一覧で表示されます。順番を入れ替えたい場合は,ボタンおよびボタンを使用します。
- ボタン
- [表示対象]で選択した登録レポートまたはベースラインを,一つ上に移動します。複数の登録レポートまたはベースラインを同時に移動することもできます。
- ボタン
- [表示対象]で選択した登録レポートまたはベースラインを,一つ下に移動します。複数の登録レポートまたはベースラインを同時に移動することもできます。
- なお,[表示対象]に一つ以上の登録レポートまたはベースラインが設定されていない場合は,[系列グループ]で指定した複合レポートのグラフとして表示されません。
- 注意
- [登録レポート一覧]と[表示対象]は固定幅のテキストエリアのため,登録レポート名とベースライン名が長い文字列の場合は,すべてを参照できないことがあります。この場合は,左側のナビゲーションツリーの表示と対応しながら確認してください。また,[登録レポート一覧]の表示順は,ナビゲーションツリーと同じになります。
- [グラフ種類]
- 指定する系列グループごとに表示するグラフの種類を選択します。
- 選択できるグラフの種類を次に示します。デフォルトは「折れ線」です。
- [集合縦棒]※
系列グループに設定した登録レポートの,全フィールドのデータが時系列に縦棒グラフとして表示します。
- [積み上げ縦棒]※
系列グループに設定した登録レポートの,全フィールドのデータを時系列に積み重ねて縦棒グラフとして表示します。
- [折れ線]
系列グループに設定した登録レポートの,全フィールドのデータを時系列に折れ線グラフとして表示します。
- [面]
系列グループに設定した登録レポートの,全フィールドのデータの変化を時系列に面グラフとして表示します。
- [積み上げ面]
系列グループに設定した登録レポートの,全フィールドのデータを時系列に積み重ねた面グラフとして表示します。
- 注※
- [集合縦棒]および[積み上げ縦棒]をグラフ表示するときは,[グラフオプション]で[3Dで表示する]を選択してください。また,3Dで表示する場合は次の条件を満たすようにしてください。条件を満たしていないと,3Dで表示したとき,正しく描画されないことがあります。
- 表示対象の系列グループが,1系列または2系列で「Y軸の表示位置」が左右に振り分けられていること。
- 表示対象の系列グループの「グラフ種類」が,次に示すどれかの組み合わせであること。
・「集合縦棒/積み上げ縦棒」の1系列だけ
・「集合縦棒/積み上げ縦棒」と「折れ線」の2系列
・「集合縦棒/積み上げ縦棒」と「面/積み上げ面」の2系列
- [系列グループ名]
- 凡例のタイトルおよびY軸の見出しとして表示されます。系列グループ名は,0〜40文字の全角または半角文字で指定します。
- [系列グループのY軸を手動で設定する]
- 指定された系列グループのY軸を手動で設定する場合にチェックします。この項目をチェックしている場合は,系列グループのY軸の[最大値]および[最小値]が指定できます。
- [最大値]
- [系列グループのY軸を手動で設定する]をチェックしている場合に活性化されます。指定した系列グループの,グラフY軸の最大値となる任意の値を指定します。
- [最小値]
- [系列グループのY軸を手動で設定する]をチェックしている場合に活性化されます。指定した系列グループの,グラフY軸の最小値となる任意の値を指定します。
- [Y軸の表示位置]
- 系列グループのY軸の表示位置を指定します。
- 指定した[系列グループ]のY軸を表示する位置として,「左側」または「右側」のどちらかを指定します。デフォルトは「左側」です。
- [OK]ボタン
- 設定した内容を確定し,インフォメーションフレームをクリアします。
- [キャンセル]ボタン
- 操作を中止し,インフォメーションフレームをクリアします。
- <この項の構成>
- (1) 複合レポートのグラフ表示に関する注意事項
(1) 複合レポートのグラフ表示に関する注意事項
(a) グラフの描画順
- 複合レポートのグラフは,次のように描画されます。
1. 系列グループ1から順に系列グループnを上書き描画する。
2. 系列グループ内では系列グループに登録されている登録レポート順に上書き描画する。
3. 登録レポート内では登録レポート内のフィールド順に上書き描画する。
複合ブックマークの定義では,1.と2.は「系列グループの設定」でグラフの描画順を設定できます。描画されたグラフが隠れないように設定してください。また,3.は,レポート定義画面で設定できます。
なお,次のグラフ種類を持った系列グループは,描画順が異なります。
- 「折れ線」は,最前面に描画されます。
- 「集合縦棒/積み上げ縦棒」でかつ「3Dで表示する」場合は,最前面に描画されます。
- 「グリッドを表示する」のグラフオプションは常に設定できますが,系列グループ1に対してだけ有効です。系列グループ1以外の系列グループに設定しても無視されます。
(b) グラフの横軸(X軸)と縦軸(Y軸)
- 複合レポート全体での共通設定はできません。
複合レポートのY軸は,系列グループごとに自動スケール調整(実データの最大・最小に調整)と,手動スケール調整(最大値,最小値指定)ができます。また,当該軸ラベルの表示位置も左側,右側から任意に選択できます。
- 複合レポートのX軸は一つの時系列固定です。
対象期間の範囲や収集間隔が異なる場合は,欠損値とみなしてデータ補正されるので,描画が崩れることがあります。また,PDレコードは収集間隔が秒単位となるため,時系列が同一になりません。PDレコードの場合は,折れ線グラフで描画することを推奨します。
(c) フィールド数
- 複合レポートの場合,レポート内のフィールド数を制限していませんが,フィールド数が多い場合は,グラフや凡例が一部またはすべて見えなくなることがあります。ズーム倍率を変更するか,または次のどれかの方法で表示するフィールド数を制限してください。表示するフィールド数は,20程度を推奨します。
なお,次の条件のときは,グラフや凡例が一部またはすべて見えなくなったり,グラフが凡例の横に表示されたりすることがあります。
- 複合ブックマークの編集画面で表示するレポートを減らす。
- 個々のレポート定義の編集画面でフィールドを減らし,登録レポートを作成し直す。
- 個々のレポート定義の編集画面でフィルター条件を加えて登録レポートを作成し直す。
- 個々のレポート定義の編集画面でフィールドの表示名をデフォルトのフィールド名より短く設定し,登録レポートを作成し直す。
- ズーム倍率100%で,凡例が20行程度のとき
- ズーム倍率200%で,凡例が30行程度のとき
- ズーム倍率400%で,凡例が40行程度のとき
- ズーム倍率600%で,凡例が50行程度のとき
- ズーム倍率800%で,凡例が60行程度のとき
- 複合レポートでは凡例の文字数が多い場合,凡例の一部が見えなくなることがあります。ズーム倍率を変更するか,または次のどちらかの方法で凡例の文字数を見直してください。
なお,次の条件のときは,凡例の一部が見えなくなることがあります。
- レポート名を短くして登録レポートを作成し直す。
- バインドするエージェント数を減らして登録レポートを作成し直す。
- 個々のレポート定義の編集画面で,フィールドの表示名をデフォルトのフィールド名より短く設定して,登録レポートを作成し直す。
- ズーム倍率100%で,全角50文字程度,または半角80文字程度のとき
- ズーム倍率200%で,全角80文字程度,または半角120文字程度のとき
- ズーム倍率400%で,全角110文字程度,または半角160文字程度のとき
- ズーム倍率600%で,全角140文字程度,または半角200文字程度のとき
- ズーム倍率800%で,全角170文字程度,または半角240文字程度のとき
(d) 系列グループの設定
系列グループには必ず一つ以上の登録レポートを設定してください。すべての系列グループに対して登録レポートが一つも設定されていないと,グラフは表示されません。また,ベースラインだけが設定されている場合もグラフは表示されません。
(e) ベースライン表示期間
- ベースライン表示期間の設定「開始日時」は,複合レポート起動時の現在日時から,レポート表示期間の設定「対象期間/レポート間隔」に合わせて自動的に決定されます。レポート表示期間の設定「対象期間/レポート間隔」を変更した場合は,レポート表示期間の設定「開始日時」に再設定されます。
- レポート画面で「最新情報に更新」を実行すると,「対象期間」の設定によって,レポート表示期間の設定「開始日時/終了日時」は変更されることがありますが,ベースライン表示期間の設定「開始日時」は変更されません。
- 複合レポートのグラフの始点・終点は,ベースライン表示期間の設定「開始日時」やベースラインのデータが変更されても影響しません。ただし,同時に表示される登録レポートのデータが一つ(始点と終点が同一となるデータ)である場合は,グラフの始点・終点がベースラインとして収集された範囲になることがあります。また,実際のグラフの表示期間は,レポート表示期間の設定「開始日時/終了日時」の範囲内で実在するデータに従い,始点・終点が決定されます。
- ベースライン表示期間の設定「開始日時」は,ベースラインごとに動作します。複数のフィールドを持ち,かつ各フィールドの開始日時が異なるデータが保持されたベースラインの場合は,ベースライン表示期間の設定「開始日時」に従って,時系列データの最も過去のフィールドデータを始点にして描画されます。それ以外のフィールドの開始日時は,ベースラインが保存されたときのデータを始点にして描画されます。
- 複数のフィールドの開始日時が異なるデータをベースラインとして登録した場合は,ベースライン表示期間の設定「開始日時」に従って,時系列データの最も過去のフィールドデータを始点にして描画されます。このとき,各フィールドの相対的な開始位置は保たれて描画されます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.