JP1/Performance Management リファレンス

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1.3.3 [イベントモニター]画面

監視エージェントのイベント情報を表示する画面です。この画面は,[メイン]画面のメニューバーフレームで[イベントモニター]メニューを選択すると表示されます。[イベントモニター]画面には,次の二つのタブがあります

それぞれの画面について説明します。

<この項の構成>
(1) [Report]タブ
(2) [Show Options]タブ

(1) [Report]タブ

監視エージェントで発生したイベント情報を表示する画面です。[Show Options]タブの画面で,イベントの表示期間や最大表示数などの表示条件を設定できます。

[イベントモニター]画面([Report]タブ)を次の図に示します。

図1-5 [イベントモニター]画面([Report]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[表示]
テーブルフレームに表示させるイベントの種類をドロップダウンリストから選択できます。選択できるイベントの種類を次に示します。
  • [すべてのイベント]
  • [エージェントイベント]
  • [アラームイベント]
  • [ヘルスチェックイベント]
  • [ヘルスチェック状態]
デフォルトは,「すべてのイベント」です。なお,「ヘルスチェック状態」を選択した場合は,アイコン,エージェント,ホスト名および状態だけが表示されます。

[最新情報に更新]
テーブルフレームの表示情報を最新の状態にします。

テーブルフレーム
[表示]で選択したイベントが一覧表示されます。
テーブルフレームの表示項目について,次に示します。

アイコン
イベントの状態を示すアイコンが表示されます。[表示]で選択するイベントの種類ごとに,アイコンが示す状態を次に示します。
  • エージェントイベント
    [図データ]:正常状態または未起動状態(状態不明)
    [図データ]:警告状態
    [図データ]:異常状態
  • アラームイベント
    [図データ](緑色):正常状態
    [図データ](黄色):警告状態
    [図データ](赤色):異常状態
    [図データ]:異常または警告状態
    注※ アラームの定義で「常にアラーム通知する」を選択時だけ表示。
  • ヘルスチェックイベントまたはヘルスチェック状態
    [図データ]:非対応
    [図データ]:動作中
    [図データ]:縮退稼働
    [図データ]:サービス停止
    [図データ]:状態不明
    [図データ]:ホスト停止
    ヘルスチェック状態の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」のPerformance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。

[日付/時刻]
イベントが発生した監視エージェントのホストのシステム日付および時刻が表示されます。

[エージェント]
監視エージェントのサービスIDが表示されます。

[ホスト名]
監視エージェントのホスト名が表示されます。

[状態]
発生したイベントの種類が表示されます。表示されるイベントの種類を次に示します。
エージェントイベントおよびアラームイベントの場合
  • OK:正常イベント
  • Exception:異常イベント
  • Warning:警告イベント
  • Inactive:未起動または状態不明のイベント
ヘルスチェックイベントの場合
  • Not Supported:非対応
  • Running:動作中
  • Incomplete:縮退稼働
  • Stopped:サービス停止
  • Unconfirmed:状態不明
  • Host Not Available:ホスト停止

[レポート]
発生したイベントに関連づけられているレポートの有無が表示されます。
表示の意味を次に示します。
  • n/a:レポートなし(エージェントイベント,ヘルスチェックイベント)
  • −:レポートなし(アラームイベント)
  • [図データ]:レポートあり(Windows)
  • [図データ]:レポートあり(UNIX)

[アラーム名]
イベントが発生したアラーム名が表示されます。エージェントイベントおよびヘルスチェックイベントの場合は,「n/a」と表示されます。

[アラームテーブル名]
イベントが発生したアラームが属するアラームテーブル名が表示されます。エージェントイベントおよびヘルスチェックイベントの場合は,「n/a」と表示されます。

[メッセージテキスト]
監視エージェントが出力したメッセージまたは[アラーム階層]画面の[新規アラーム]メソッドで定義したメッセージが表示されます。表示される主なメッセージを次に示します。
エージェントイベントの場合
  • Startup:PFM - Agentが起動した
  • Shutdown:PFM - Agentが停止した
  • State change:PFM - Agentの状態が変更した
  • Heartbeat timeout:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態になった
  • Heartbeat detected:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
「Heartbeat timeout」が表示された場合は,PFM - Agentの状態を確認してください。それ以外のメッセージは,異常を示すエラーメッセージではないため,対処は不要です。
アラームイベントの場合
  • Alarm updated/deleted:アラーム定義を更新または削除した
  • Alarm deactivated:アラームが非アクティブ状態になった
  • Alarm cleared:アラームのバインドを解除した
  • Alarm expired:現在時刻がアラーム評価時間外となった
  • Heartbeat timeout:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態になった
  • Heartbeat detected:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
なお,複数インスタンスレコードでは,次の動作になります。
  • 対象インスタンスのうち一つでも異常域や警告域の値が検知された場合
    アラーム定義時に設定されたユーザー定義メッセージが[メッセージテキスト]に表示されます。また,メッセージテキストにパフォーマンスデータの測定値を表示するように設定している場合は,しきい値を超えたことが検知されたインスタンスの値が設定されます。
  • 異常または警告から正常に状態が戻る場合
    正常イベントは発行されますが,すべてのインスタンスの値が正常域となり,イベント発行要因となる値が特定されないため,[メッセージテキスト]には何も表示されません。
また,アラームテーブルにアラームを複数定義し,かつ,そのアラームテーブルをエージェントにバインドしている場合,エージェントイベントが発行されるかどうかは,複数のアラームの状態が統合的に判断された結果,決まります。つまり,アラームの状態が一つでも危険域であれば,エージェントの状態は危険域のままとなります。したがって,異常から正常に戻るアラームイベントが発行されても,ほかのアラームが危険域のままであれば,異常から正常に戻るエージェントイベントが発行されない場合もあります(アラームイベントとエージェントイベントは,必ずしも同時に発行されるわけではありません)。
ヘルスチェックイベントの場合
「HC: ヘルスチェック状態」の形式でメッセージテキストが表示されます。
また,エージェントの稼働状態のあとにサービスの稼働状態を示すメッセージテキストが表示されます。メッセージテキストの表示規則,表示例については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の付録のヘルスチェックエージェントについて記載されている個所を参照してください。

[閉じる]
[イベントモニター]画面を閉じます。

(2) [Show Options]タブ

イベントの表示期間や最大表示件数など,[Report]タブの画面の表示条件を設定する画面です。この画面で設定した表示条件は,PFM - Web Consoleのサービスが起動している間だけ有効です。

[イベントモニター]画面([Show Options]タブ)を次の図に示します。

図1-6 [イベントモニター]画面([Show Options]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[フィルター設定]
イベント表示の対象とするエージェントを指定できます。

[すべてのエージェントを表示する]
すべてのエージェントを対象とする場合にチェックします。デフォルトはチェックされています。
この項目のチェックを外した場合,[表示するエージェント]に一つ以上のエージェントを設定しないとイベントが表示されません。

[非表示のエージェント]
イベント表示の対象としないエージェントを表示します。ここに表示されるエージェントで,イベント表示の対象としたいエージェントがある場合は,該当するエージェントを選択し,移動ボタン([図データ])で[表示するエージェント]に移動させます。

[表示するエージェント]
イベント表示の対象とするエージェントを表示します。ここに表示されるエージェントで,イベント表示の対象から外したいエージェントがある場合は,該当するエージェントを選択し,移動ボタン([図データ])で[非表示のエージェント]に移動させます。

移動ボタン([図データ][図データ]
[非表示のエージェント]と[表示するエージェント]間で,それぞれに表示されているエージェントを移動させます。移動ボタン([図データ])で,[非表示のエージェント]から[表示するエージェント]に移動できます。移動ボタン([図データ])で,[表示するエージェント]から[非表示のエージェント]に移動できます。

[カラー設定]
[イベントモニター]画面に表示させるイベントを,状態(正常,警告,異常)によって色分けできます。

[イベントの色分け]
[イベントモニター]画面の表示を,イベントの状態で色分けする際の配色をドロップダウンリストから選択します。この項目を選択すると,イベントが表示される行の背景色がイベントの状態ごとに色分けされます。
選択できる項目を次に示します。
  • なし(色分けしない)
  • 薄く
    エージェント,アラームイベントの場合
    正常:R=204,G=255,B=204
    警告:R=255,G=255,B=204
    異常:R=255,G=204,B=255
    ヘルスチェックイベント,ヘルスチェック状態の場合
    非対応:R=255,G=255,B=204
    動作中:R=204,G=255,B=204
    縮退稼動:R=255,G=224,B=204
    サービス停止:R=255,G=224,B=204
    状態不明:R=255,G=224,B=204
    ホスト停止:R=255,G=204,B=255
  • 濃く
    エージェント,アラームイベントの場合
    正常:R=000,G=255,B=000
    警告:R=255,G=255,B=000
    異常:R=255,G=000,B=000
    ヘルスチェックイベント,ヘルスチェック状態の場合
    非対応:R=255,G=255,B=204
    動作中:R=000,G=255,B=000
    縮退稼動:R=255,G=128,B=000
    サービス停止:R=255,G=128,B=000
    状態不明:R=255,G=128,B=000
    ホスト停止:R=255,G=000,B=000
デフォルトは,「なし」です。
参考
「濃く」を選択した場合,異常,縮退稼動,サービス停止,状態不明,ホスト停止の文字色は白になります。その他の場合,文字色は黒です。

[表示イベント数の設定]
[イベントモニター]画面に表示させるイベント(レコード)の最大数を設定できます。

[一覧表示するイベントの最大数]
1〜999の範囲の整数で設定します。デフォルトは,256です。

[OK]ボタン
設定した内容を確定し,[Report]タブの画面に戻ります。[Report]タブの画面には,設定した表示条件の内容でイベントが表示されます。

[キャンセル]ボタン
設定した内容を破棄し,[Report]タブの画面に戻ります。

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