JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド
NNMからPerformance Managementのアラームイベントを監視するには,次の方法があります。
- NNMのノード・サブマップから監視する
- NNMアラームブラウザー(イベントブラウザー)から監視する
- NNMの管理画面から監視する
次に,それぞれの方法について説明します。
- <この項の構成>
- (1) NNMのノード・サブマップから監視する
- (2) NNMアラームブラウザー(イベントブラウザー)から監視する
- (3) NNMの管理画面から監視する
(1) NNMのノード・サブマップから監視する
SNMPトラップがNNMに送信されると,アラームが発生しているPFM - Agentのシンボルが,ノード・サブマップに表示されます。複数のアラームが同時に発生した場合,シンボルは,発生したアラームの中で最も重要度が高い状態を示す色で表示されます。
アラームとレポートが関連づけられている場合,ノード・サブマップからアラームについてのレポートが表示できます。
(a) ノード・サブマップに表示されるシンボルの見方
ノード・サブマップに表示されるシンボルの色と,色が示す意味を次の表に示します。
表17-6 シンボルの色と意味
シンボルの色※ 意味 正常域(Normal)を表す色(緑) バインドされたすべてのアラームの状態が正常である。 警戒域(Minor)を表す色(黄) 警告アラームが発生した。 危険域(Critical)を表す色(赤) 異常アラームが発生した。 認識不能(Unknown)を表す色(明るい青) アラームの状態が決定できない。
- 注※
- 標準設定時の表示色は,使用するNNMによって異なる場合があります。
(b) ノード・サブマップからレポートを表示する
アラームとレポートがあらかじめ関連づけられている場合,ノード・サブマップからPFM - Web Consoleのレポート画面を表示できます。
手順を次に示します。
- ノード・サブマップでPFM - Agentを示すシンボルをクリックし,[管理]−[Performance Management]−[レポートの表示]を選択する。
PFM - Web Consoleの[ログイン]画面が表示されます。
- PFM - Web Consoleへのログインに必要な情報を入力する。
- [OK]ボタンをクリックする。
PFM - Web Consoleの画面に,レポートが表示されます。
(c) シンボルを初期化する
NNM側で状態の監視が終了しても,シンボルは初期化されません。この場合,手動でシンボルを「正常域」に戻す必要があります。
ノード・サブマップに表示されるシンボルを初期化する手順を次に示します。
- PFM - Agentを示すシンボルをクリックし,[管理]−[Performance Management]−[ステータスの変更]−[正常]を選択する。
PFM - Agentを示すシンボルが「正常域」の状態に初期化されます。
(2) NNMアラームブラウザー(イベントブラウザー)から監視する
NNMでは,Performance ManagementからSNMPトラップを受け取ると,通知された状態の詳細情報が,アラームブラウザー(イベントブラウザー)に表示されます。
(a) アラームブラウザに表示されるメッセージの見方
Performance Managementのイベント・カテゴリーは,「ステータスイベント」です。イベントの重要度は,Performance Managementで発生したアラームの状態によって異なります。
イベントの重要度とアラームの状態を次の表に示します。
表17-7 イベントの重要度とアラームの状態
イベントの重要度 アラームの状態 正常域 正常(緑) 注意域 警告(黄) 危険域 異常(赤) アラームブラウザーに表示されるメッセージの形式を次に示します。
重要度 日時 ソース PFMAgent エージェント種別 状態 ステータスが変更されました。 発生場所 しきい値条件式および値 |レポート情報|メッセージに表示される項目の意味を次に示します。
- 重要度
- 「表17-7 イベントの重要度とアラームの状態」のイベントの重要度を示します。
- 日時
- アラームイベントが発生した日時を示します。
- ソース
- アラームイベントが発生したPFM - Agentを示します。
- PFMAgent エージェント種別
- エージェント種別で示すPFM - Agentでアラームイベントが発生していることを示します。
- 状態
- アラームの状態を示します。次のどれかが表示されます。
- NORMAL:正常
- WARNING:警告
- CRITICAL:異常
- 発生場所
- PFM - Agentのインスタンス名を示します。
- しきい値条件式および値
- アラームの定義で指定した条件式とその値を示します。
- レポート情報
- アラームに関連づけられたレポートの情報を示します。次の形式で表示されます。
PFM - Agentホスト名@PFM - Managerホスト名@レポートID(b) アラームブラウザーからレポートを表示する
アラームとレポートがあらかじめ関連づけられている場合,アラームブラウザーからPFM - Web Consoleのレポート画面を表示できます。
アラームブラウザーからPFM - Web Consoleのレポート画面を表示させる手順を次に示します。
- アラームブラウザーでイベントを選択し,[アクション]−[アクションの実行]−[Performance Managementレポート表示]を選択する。
PFM - Web Consoleの[ログイン]画面が表示されます。
- PFM - Web Consoleへのログインに必要な情報を入力する。
- [OK]ボタンをクリックする。
PFM - Web Consoleの画面に,レポートが表示されます。
(3) NNMの管理画面から監視する
NNMの管理画面からPFM - Web Consoleの画面を表示して,Performance Managementの各種設定を確認できます。
手順を次に示します。
- NNMの管理画面で[管理]−[Performance Management]−[Web Consoleの起動]を選択する。
- NNM連携定義ファイルに一つのPFM - Managerを定義した場合
PFM - Web Consoleの[ログイン]画面が表示されます。手順3に進みます。
- NNM連携定義ファイルに複数のPFM - Managerを定義した場合
[Manager選択画面]が表示されます。手順2に進みます。
- 接続するPFM - Managerホスト名をクリックする。
PFM - Web Consoleの[ログイン]画面が表示されます。
- PFM - Web Consoleのログインに必要な情報を入力する。
- [OK]ボタンをクリックする。
PFM - Web Consoleの画面が表示されます。
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