JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド

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15.6.1 クラスタシステムでのPerformance Managementの起動と停止

クラスタシステムで論理ホスト運用するPerformance Managementの起動と停止について説明します。

Performance Managementを起動および停止する順序は,非クラスタシステムの場合と同様です。詳細については,「7. Performance Managementの起動と停止」を参照してください。

<この項の構成>
(1) Performance Managementの起動
(2) Performance Managementの停止
(3) サービス名について

(1) Performance Managementの起動

クラスタシステムで論理ホスト運用するPerformance Managementの起動について説明します。

(a) サービスを手動で起動する

論理ホスト運用のPerformance Managementを起動する場合は,クラスタソフトの操作によって,Performance Managementを登録している論理ホストを起動してください。

注意
jpcstartコマンドでの起動など,クラスタソフト以外の操作によってPerformance Managementを起動すると,クラスタソフトの管理する状態と実際のPerformance Managementの状態が異なることになり,異常と判定される場合があります。

(b) サービスを自動で起動する

クラスタシステムの起動時に,論理ホスト運用のPerformance Managementを自動的に起動したい場合は,クラスタソフトによってPerformance Managementを登録している論理ホストを自動起動するように設定してください。

(2) Performance Managementの停止

クラスタシステムで論理ホスト運用するPerformance Managementの停止について説明します。

(a) サービスを手動で停止する

論理ホスト運用のPerformance Managementを停止するには,クラスタソフトの操作によって,Performance Managementを登録している論理ホストを停止してください。

注意
  • jpcstopコマンドでの停止など,クラスタソフト以外の操作によってPerformance Managementを停止すると,クラスタソフトの管理する状態と実際のPerformance Managementの状態が異なることになり,異常と判定される場合があります。
  • Performance Managementの設定を変更する作業のために共有ディスクや論理IPアドレスなどのリソースは停止しないで,Performance Managementだけを停止したい場合は,クラスタソフトの操作によって,Performance Managementだけを停止してください。クラスタソフトにPerformance Managementだけを停止する機能がない場合,Performance Managementの動作監視を一時的に抑止してからjpcstopコマンドによってPerformance Managementを手動で停止してください。この場合,あらかじめPerformance Managementをクラスタに登録するときに,動作監視を抑止するための仕組みを用意する必要があります。

(b) サービスを自動で停止する

クラスタシステムの停止時に,論理ホスト運用のPerformance Managementを自動的に停止したい場合は,クラスタソフトによってPerformance Managementを登録している論理ホストを停止するように設定してください。

ポイント
論理ホストを停止してからノードを停止する方法や,論理ホストを別ノードにフェールオーバーしてから停止する方法などがあります。

(3) サービス名について

論理ホスト運用するPerformance Managementは,次のようなサービス名(Windowsの場合)およびプロセス名(UNIXの場合またはLinuxの場合)となり,非クラスタシステムで運用する場合と異なります。

注意 論理ホスト運用時のカレントディレクトリについて
PFM - Managerを論理ホスト運用している場合,サービスのカレントディレクトリは,環境設定を実施した共有ディスク上のディレクトリとなります。
そのため,PFM - Web Consoleの画面に表示されるサービスのディレクトリ名は,インストール先ディレクトリではなく,共有ディスク上のディレクトリになります。
次の表に物理ホストおよび論理ホストでのWindowsのサービス名またはプロセス名を示します。表のINSTはインスタンス名,LHOSTは論理ホスト名を示します。

表15-7 物理ホストおよび論理ホストでのサービス名(Windowsの場合)

Performance Managementのサービス名 物理ホストでのWindowsサービス名 論理ホストでのWindowsサービス名
Action Handler PFM - Action Handler PFM - Action Handler [LHOST]
Agent Collector(シングルインスタンスの場合) PFM - Agent Collector for xxxx PFM - Agent Collector for xxxx [LHOST]
Agent Collector(マルチインスタンスの場合) PFM - Agent Collector for xxxx INST PFM - Agent Collector for xxxx INST [LHOST]
Agent Collector(ヘルスチェックエージェントの場合) PFM - Agent for HealthCheck PFM - Agent for HealthCheck [LHOST]
Agent Store(シングルインスタンスの場合) PFM - Agent Store for xxxx PFM - Agent Store for xxxx [LHOST]
Agent Store(マルチインスタンスの場合) PFM - Agent Store for xxxx INST PFM - Agent Store for xxxx INST [LHOST]
Agent Store(ヘルスチェックエージェントの場合) PFM - Agent Store for HealthCheck PFM - Agent Store for HealthCheck [LHOST]
Correlator PFM - Correlator PFM - Correlator [LHOST]
Master Manager PFM - Master Manager PFM - Master Manager [LHOST]
Master Store PFM - Master Store PFM - Master Store [LHOST]
Name Server PFM - Name Server PFM - Name Server [LHOST]
Trap Generator PFM - Trap Generator PFM - Trap Generator [LHOST]
Web Console PFM - Web Console PFM - Web Console
Web Service PFM - Web Service PFM - Web Service
View Server PFM - View Server PFM - View Server [LHOST]

注※
xxxx」は各PFM - Agentの監視対象プログラム名を示します。

表15-8 物理ホストおよび論理ホストでのプロセス名(UNIXの場合)

Performance Managementのサービス名 物理ホストでのプロセス名 論理ホストでのプロセス名
Action Handler jpcah jpcah LHOST
Agent Collector(シングルインスタンスの場合) jpcagtX jpcagtX LHOST
Agent Collector(マルチインスタンスの場合) jpcagtX_INST jpcagtX_INST LHOST
Agent Collector(ヘルスチェックエージェントの場合) jpcagt0 jpcagt0 LHOST
Agent Store(シングルインスタンスの場合) agtX/jpcsto agtX/jpcsto LHOST
Agent Store(マルチインスタンスの場合) agtX/jpcsto_INST agtX/jpcsto_INST LHOST
Agent Store(ヘルスチェックエージェントの場合) agt0/jpcsto agt0/jpcsto LHOST
Correlator jpcep jpcep LHOST
Master Manager jpcmm jpcmm LHOST
Master Store mgr/jpcsto mgr/jpcsto LHOST
Name Server jpcnsvr jpcnsvr LHOST
Trap Generator jpctrap jpctrap LHOST
View Server jpcvsvr jpcvsvr LHOST

注※
X」は,各PFM - AgentのプロダクトIDを示します。

表15-9 物理ホストおよび論理ホストでのプロセス名

Performance Managementのサービス名 物理ホストでのプロセス名 論理ホストでのプロセス名
Web Console cjstartweb PFMWebConsole 同左
Web Service httpsd -R
/opt/jp1pcwebcon/CPSB/httpsd/libexec
同左
cprfd -PRFID PFMWebCon -CTMID PFMWebCon 同左

注※
psコマンドでプロセス情報を表示した場合,コマンド名としてプロセス名がフルパスで表示されたり,上記以外のオプションが表示されたりする場合があります。実環境での表示を確認してから,利用してください。

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