JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド
- <この項の構成>
- (1) セットアップ方法
- (2) アンセットアップ方法
(1) セットアップ方法
Storeバージョン2.0は,監視エージェントのPFM - Agentのバージョンが08-00以降の場合に利用できます。PFM - Agentのバージョン08-10を新規にインストールする場合には,デフォルトでStoreバージョン2.0が動作します。
- 注意
- Storeバージョン2.0を利用できるのはAgent StoreサービスのStoreデータベースだけです。Master StoreサービスのStoreデータベースは,Storeバージョン1.0でだけ動作するので,Storeバージョン2.0は利用できません。
Storeバージョン2.0は,PFM - Agentのバージョンとインストール順序によってセットアップ方法が異なります。既存の環境がStoreバージョン1.0で稼働している場合は,08-10以降の製品をインストールしても,Storeバージョン1.0で稼働する設定のままとなります。この環境のStoreデータベースを2.0へ移行する場合は,セットアップコマンドを実行する必要があります。
PFM - Agentのバージョンごとに,Storeバージョン2.0の利用可否と利用手順を次の表に示します。
表6-21 シングルインスタンスのPFM - Agentの場合
PFM - Agent Storeバージョン2.0の利用可否 Storeバージョン2.0の利用手順 バージョン インストール方法 07-50以前 問わない 利用できない − 08-00 問わない セットアップ後利用できる セットアップコマンドを実行 08-10以降 新規インストール 利用できる 設定不要 バージョンアップインストール 利用できる セットアップコマンドを実行 (凡例)− 該当しない
表6-22 マルチインスタンスのPFM - Agentの場合
PFM - Agent Storeバージョン2.0の利用可否 Storeバージョン2.0の利用手順 バージョン インスタンスの作成タイミング 07-50以前 問わない 利用できない − 08-00以降 PFM - Base,またはPFM - Manager08-10をインストールする前 セットアップ後利用できる セットアップコマンドを実行 PFM - Base,またはPFM - Manager08-10をインストールしたあと 利用できる jpcinssetupコマンドによるインスタンス作成時に,使用するStoreバージョンを選択 (凡例)− 該当しない
PFM - AgentでStoreバージョン2.0を使用する場合のセットアップ手順については,各PFM - Agentのマニュアルを参照してください。
- 注意
- Storeバージョン1.0からStoreバージョン2.0に変更した場合,PDレコードおよびPLレコードではデータの保存条件が変更されるため,Storeバージョン2.0の保存条件を満たしていないデータは削除されます。例えば,Storeバージョン1.0のPDレコードが10,000レコードで2006/01/01から2006/12/31の365日分保存されている場合,Storeバージョン2.0に変更すると,デフォルトの保存期間が10日であるため,過去355日分のデータは削除されます。
- このため,Storeバージョン2.0に変更する前に,jpcctrl dumpコマンドでStoreバージョン1.0の情報を出力してください。
- なお,PIレコードは変更前と変更後でデータの内容は変わりません。
(2) アンセットアップ方法
Storeバージョン2.0はjpcdbctrl unsetupコマンドを使用してアンセットアップします。Storeバージョン2.0をアンセットアップすると,Storeデータベースのデータはすべて初期化され,Storeバージョン1.0に戻ります。
- 注意
- Storeバージョン2.0をアンセットアップすると,データは初期化されます。このため,Storeバージョン1.0に変更する前に,jpcctrl dumpコマンドでStoreバージョン2.0の情報を出力してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.