JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド
MSMQ連携時のシステム構成例を次の図に示します。
図3-3 MSMQ連携時のシステム構成例
MSMQ連携時のエージェントホストのセットアップ手順を次の図に示します。なお,マネージャーホストでのMSMQ連携のセットアップは不要です。
メッセージキューシステムのサーバには,MSMQのサーバとして必要になるプログラムをセットアップしてください。MSMQ送信ジョブ,およびMSMQ受信監視ジョブの実行先には,MSMQのクライアントとして必要になるプログラムをセットアップしてください。
MSMQクライアントホストにJP1/AJS2 - Manager,またはJP1/AJS2 - Agentをインストールすると,そのホストをMSMQ送信ジョブ,およびMSMQ受信監視ジョブの実行先として使用できます。また,MSMQサーバホストにJP1/AJS2 - Manager,またはJP1/AJS2 - Agentをインストールした場合も,そのホストをMSMQ送信ジョブ,およびMSMQ受信監視ジョブの実行先として使用できます。
MSMQ連携は,ワークグループ環境では使用できません。メッセージキューシステムのサーバと同じドメインにエージェントホストを参加させてください。
図3-4 MSMQ連携時のエージェントホストのセットアップ手順
MSMQのセットアップについては,MSMQのドキュメントを参照してください。
ここでは,JP1/AJS2と連携するために必要なMSMQの環境設定と,JP1/AJS2での環境設定について説明します。
- <この項の構成>
- (1) MSMQの環境設定
- (2) JP1/AJS2の環境設定
- (3) MSMQ連携時の注意事項
(1) MSMQの環境設定
MSMQでJP1/AJS2との連携のために必要なセットアップは,特にありません。
運用前に,MSMQエクスプローラなどでメッセージキューを作成し,JP1/AJS2のサービスのアカウントに対して,送受信のアクセス権を与えておく必要があります。メッセージキューの作成については,MSMQのドキュメントを参照してください。
(2) JP1/AJS2の環境設定
JP1/AJS2 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Agentでの環境設定を説明します。なお,JP1/AJS2 - ManagerでもJP1/AJS2 - Agentでも,設定内容は同じです。ここでは,JP1/AJS2 - Managerを例にして説明します。
環境設定の手順を次に示します。
- Windowsの[スタート]メニューから[プログラム]−[JP1_Automatic Job Management System 2 - Manager]−[環境設定]を選択する。
論理ホスト名を指定するダイアログボックスが表示されます。
- 「デフォルト」を指定し,[設定]ボタンをクリックする。
論理ホストを使用する場合も,「デフォルト」を指定してください。
[設定]ボタンをクリックすると,[マネージャー環境設定]ダイアログボックスが表示されます。
- [MSMQ連携]タブで,MSMQ連携の環境設定をする。
設定する内容については,(a)を参照してください。
すべてデフォルト値のままで使用する場合は,情報の変更などは不要です。
- すべての情報を定義したら,[OK]ボタンをクリックする。
[マネージャー環境設定]ダイアログボックスが閉じ,定義した情報で環境が設定されます。
(a) [MSMQ連携]タブでの定義
[MSMQ連携]タブで定義する項目を説明します。[MSMQ連携]タブを次に示します。
図3-5 [MSMQ連携]タブ([マネージャー環境設定]ダイアログボックス)
各項目の定義内容を説明します。
- MSMQ連携機能
- メッセージキューシステム連携機能を使うかどうかを選択します。デフォルトは[使用しない]です。
- 監視間隔
- メッセージキューを監視する間隔を1〜1,440(単位:分)の間で指定します。
- デフォルトは「10」です。
(3) MSMQ連携時の注意事項
MSMQがインストールされていないホストでMSMQ送信ジョブを実行すると,ジョブ実行ホストのコンソールにエラーメッセージが出力され,MSMQ送信ジョブは終了しません。MSMQをインストールしてから,実行してください。
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