JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド

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13.3.27 [環境設定]ダイアログボックス

[環境設定]ダイアログボックスでは,JP1/AJS2 - Viewのウィンドウの動作環境を設定します。このダイアログボックスのタブを次に示します。

[起動]タブおよび[その他]タブでの設定は,JP1/AJS2 - Viewごとに有効です。

[メイン]タブ,[エディタ・モニタ]タブ,[スケジュール]タブ,および[全般]タブでの設定は,JP1/AJS2 - View,およびログインしているユーザーごとに有効です。

次に各タブの表示項目について説明します。

<この項の構成>
(1) [起動]タブ
(2) [メイン]タブ
(3) [エディタ・モニタ]タブ
(4) [スケジュール]タブ
(5) [全般]タブ
(6) [その他]タブ

(1) [起動]タブ

JP1/AJS2 - Viewを起動したとき,[起動]タブで指定したJP1/AJS2 - Managerに自動的に接続します。[起動]タブで指定しておくと,[ログイン]画面でのログイン操作は不要になります。

[環境設定]ダイアログボックスの[起動]タブを次の図に示します。

図13-55 [環境設定]ダイアログボックスの[起動]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[自動ログイン]
自動ログインについての設定をします。

[自動ログイン]
JP1/AJS2 - Viewを起動したとき,JP1/AJS2 - Managerに自動的に接続するかどうかを指定します。デフォルトは[しない]です。
  • [する]
    自動的に接続する場合に選択します。[する]を選択すると,[ユーザー名],[パスワード],[接続ホスト名]を指定できます。
  • [しない]
    自動的に接続しない場合に選択します。[しない]を選択すると,[ユーザー名],[パスワード],[接続ホスト名]は不活性表示になります。

[ユーザー名]
ログインするユーザー名を指定します。[自動ログイン]で[する]を選択している場合に指定できます。デフォルトは空白です。

[パスワード]
ログインするユーザー名のパスワードを指定します。[自動ログイン]で[する]を選択している場合に指定できます。入力された文字は「*」で表示されます。
なお,パスワードがすでに設定されている場合,そのパスワードは表示されません。

[接続ホスト名]
自動的に接続したいJP1/AJS2 - Managerのホスト名を255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

(2) [メイン]タブ

[環境設定]ダイアログボックスの[メイン]タブを次の図に示します。

図13-56 [環境設定]ダイアログボックスの[メイン]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[メイン画面のリストエリア]
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアについての設定をします。

アイコン表示色
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアのアイコン表示色を,ユニットの状態に従うか,またはユニットの結果に従うかを設定します。デフォルトは[結果に従う]です。設定できる種類を次に示します。
  • [状態に従う]
    アイコン表示色を状態で表示します。
  • [結果に従う]
    アイコン表示色を結果で表示します。

状態/結果のカラーイメージ
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアの[状態]と[結果]に実行状態,実行結果,遅延を示すカラーイメージを表示させるかどうかを指定します。デフォルトは[表示しない]です。
  • [表示する]
    実行状態,実行結果,遅延について,カラーイメージと文字列で表示します。
  • [表示しない]
    実行状態,実行結果,遅延について,文字列だけで表示します。

ジョブグループの状態表示
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアでジョブグループの状態を表示するかどうかを設定します。デフォルトは[しない]です。設定できる種類を次に示します。
  • [する]
    [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアにジョブグループの状態を表示します。
  • [しない]
    [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアにジョブグループの状態を表示しません。

補足事項
  • ジョブグループの状態表示について
    [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアで表示されるジョブグループの状態は,ルートジョブネットがとりうる状態に優先順位を付けて分類したものです。ルートジョブネットとジョブグループの状態の優先順位(値が小さいほど優先順位は高い)を次の表に示します。ジョブグループの状態を決定する際には,ジョブグループ直下のユニットが持つ状態の中で最も高い優先順位が上位に伝えられ,ジョブグループの状態として表示されます。

    表13-10 ルートジョブネットとジョブグループの状態の優先順位

    優先順位 ルートジョブネットの状態 ジョブグループの状態
    1 閉塞 閉塞
    2 異常検出実行中 異常検出実行中
    3 異常検出終了 異常検出終了
    中断
    強制終了
    順序不正
    4 警告検出実行中 警告検出実行中
    5 警告検出終了 警告検出終了
    6 開始時刻待ち 実行中
    保留中
    起動条件待ち
    実行中
    監視中
    7 正常終了 正常終了
    繰り越し未実行
    監視未起動終了
    監視正常終了
    監視打ち切り終了
    監視中断
    8 未計画 未計画
    9 未登録 (なし)
 
  • ジョブグループの遅延表示について
    [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアで表示されるジョブグループの遅延は,ルートジョブネットの遅延表示と同様に,状態表示の文字列に連結されて”正常終了(遅延)”のように表示されます。ジョブグループの遅延を決定する際には,ジョブグループ直下のユニットが持つ遅延の中で最も高い優先順位が上位に伝えられ,ジョブグループの遅延として表示されます。
    遅延には4種類ありますが,[JP1/AJS2 - View]ウィンドウで表示する際には二つに分類して表示されます。
    ルートジョブネットとジョブグループの遅延の優先順位(値が小さいほど優先順位は高い)を次の表に示します。

    表13-11 ルートジョブネットとジョブグループの遅延の優先順位

    優先順位 遅延状態 ルートジョブネットとジョブグループの遅延表示
    1 ルートジョブネットの終了遅延 (遅延)
    2 ネストジョブネットまたはジョブの終了遅延 (ネスト遅延)
    3 ルートジョブネットの開始遅延 (遅延)
    4 ネストジョブネットの開始遅延 (ネスト遅延)
    5 遅延なし 表示なし

(例)
ジョブグループA直下に,ジョブグループB,ジョブネットC,ジョブネットDが定義されている場合のジョブグループAの状態/遅延の決定方法を,次の図に示します。ここで,ジョブネットCの(遅延)は「ルートジョブネットの開始遅延」,ジョブネットDの(ネスト遅延)は「ネストジョブネットの終了遅延」であると仮定します。
 
[図データ]
 
  • ジョブグループAの状態の決定
    表13-10より,ジョブグループBの「実行中」の優先順位は"6"です。同様に,ジョブネットCの「強制終了」の優先順位は"3",ジョブネットDの「繰り越し未実行」の優先順位は"7"です。この中で最も優先順位が高いのは,"3"です。よって,ジョブグループAの状態は,優先順位"3"の「異常検出終了」となります。
  • ジョブグループAの遅延の決定
    表13-11より,ジョブグループBは「遅延なし」のため優先順位は"5"です。同様に,ジョブネットCの「(遅延)」は「ルートジョブネットの開始遅延」であるため優先順位は"3",ジョブネットDの「(ネスト遅延)」は「ネストジョブネットの終了遅延」であるため優先順位は"2"です。この中で最も優先順位が高いのは,"2"です。よって,ジョブグループAの遅延は,優先順位"2"の「(ネスト遅延)」となります。

ジョブネットをダブルクリック
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアで,ジョブネットをダブルクリックしたときに,表示されるウィンドウを指定します。デフォルトは[ジョブネットエディタを表示]です。指定できる種類を次に示します。
  • [状態をジョブネットモニタで表示]
    ジョブネットをダブルクリックすると,[ジョブネットモニタ]ウィンドウで最新状態を表示します。
  • [結果をジョブネットモニタで表示]
    ジョブネットをダブルクリックすると,[ジョブネットモニタ]ウィンドウで最新結果を表示します。
  • [ジョブネットエディタを表示]
    ジョブネットをダブルクリックすると,[ジョブネットエディタ]ウィンドウを表示します。

[画面起動時の設定]
[ジョブネットエディタ]ウィンドウ,または[ジョブネットモニタ]ウィンドウが表示されたときのウィンドウの動作についての設定をします。

ジョブネットエディタ起動時の排他編集
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウから[ジョブネットエディタ]ウィンドウを表示するときの排他編集モードの状態を指定します。デフォルトは[しない]です。指定できる排他編集モードの状態を次に示します。
  • [する]
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウ起動時に,排他編集モードにします。
  • [しない]
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウ起動時に,排他編集モードにしません。

ジョブネットモニタ起動時の監視モード
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウから[ジョブネットモニタ]ウィンドウを表示するときの監視モードを指定します。デフォルトは[固定監視]です。指定できる監視モードを次に示します。
  • [固定監視]
    [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアの状態,結果で表示されている世代だけを[ジョブネットモニタ]ウィンドウで表示します。
  • [最新の状態・結果を監視]
    [状態]で[ジョブネットモニタ]ウィンドウを表示した場合,最新の状態を表示します。
    [結果]で[ジョブネットモニタ]ウィンドウを表示した場合,最新の結果を表示します。

(3) [エディタ・モニタ]タブ

マップエリアに表示するコメントまたは先行/後続ユニットの強調表示についての設定をします。

[環境設定]ダイアログボックスの[エディタ・モニタ]タブを次の図に示します。

図13-57 [環境設定]ダイアログボックスの[エディタ・モニタ]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[マップエリア]
[ジョブネットエディタ]ウィンドウ,および[ジョブネットモニタ]ウィンドウのマップエリアについての設定をします。

ユニット名の改行
[ジョブネットエディタ]ウィンドウ,および[ジョブネットモニタ]ウィンドウのマップエリアで,ユニットアイコンを表示する際に,ユニット名の改行位置を指定するかどうかを指定します。デフォルトは[指定しない]です。指定できる種類を次に示します。
  • [指定する]
    ユニット名の改行位置を指定できます。
  • [指定しない]
    ユニット名の改行位置を指定できません。ユニット名は10バイトで改行されます。[指定しない]を選択した場合,[改行文字数]は不活性表示になります。

改行文字数
ユニット名の改行位置を指定する場合,ユニット名の先頭からの文字数を,全角文字・半角文字にかかわらず指定します。指定できる値は,1〜30です。デフォルトは空白です。

コメントの表示
[ジョブネットエディタ]ウィンドウ,および[ジョブネットモニタ]ウィンドウのマップエリアで,ユニット名の下にコメントを表示するかどうかを設定します。デフォルトは[しない]です。設定できる種類を次に示します。
  • [する]
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウ,および[ジョブネットモニタ]ウィンドウのマップエリアで,ユニット名の下にコメントを表示します。
    コメントに空白文字(スペース)が含まれる場合,空白文字は改行コードとして扱われ,コメントは空白文字の部分で改行されて表示されます。
  • [しない]
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウ,および[ジョブネットモニタ]ウィンドウのマップエリアで,ユニットの下にコメントを表示しません。
    [しない]を選択した場合,[表示文字数]および[コメントの非表示]は不活性表示になります。

表示文字数
ユニット名の下にコメントを表示する場合,コメントの先頭からの文字数を,全角文字・半角文字にかかわらず指定します。指定できる値は,1〜80です。デフォルトは80です。

改行文字
ユニット名の下にコメントを表示する場合,コメントを改行させる位置を文字で指定します。[改行文字]では,このとき指定する文字を選択します。指定できる値を次に示します。
  • 指定なし
  • “ ”(スペース)
  • ,(コンマ)
  • .(ピリオド)
  • −(ハイフン)
  • :(コロン)
  • ;(セミコロン)
デフォルトは“ ”(スペース)です。指定なしを選択した場合,すべてのユニットアイコンについて,[表示文字数]の範囲内でコメントを表示します。指定なし,“ ”(スペース)以外を指定した場合,指定した文字のあとで改行されます。“ ”(スペース)は半角文字,全角文字ともに改行されますが,そのほかの文字は半角文字だけ改行されます。

コメントの非表示
任意のユニットでコメントを表示させたくない場合,表示させないコメントの先頭に記号を指定します。[コメントの非表示]では,このとき指定する文字を選択します。[コメントの表示]で[する]を指定しても,ユニットごとにコメントを非表示にできます。指定できる値を次に示します。
  • 指定なし
  • #
  • @
  • %(パーセント)
  • &
  • *
デフォルトは[指定なし]です。指定なしを選択した場合,右側の[がコメントの先頭文字の時]は不活性表示となります。

強調表示
[ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウで強調表示を指定した場合に,基準となるユニット,基準となるユニットの直接の先行ユニット・後続ユニット,および関連線を何色で表示させるかを設定できます。
  • [基準ユニット]
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウで強調表示を指定した場合に,基準となるユニットを表示させる色を設定します。デフォルトは「赤色(R,G,B=224,0,0)」です。
  • [直接の先行]
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウで強調表示を指定した場合に,基準ユニットの直接の先行ユニット,および基準ユニットと先行ユニットとの関連線を表示させる色を設定します。デフォルトは「橙色(R,G,B=255,128,0)」です。
  • [直接の後続]
    [ジョブネットエディタ]ウィンドウまたは[ジョブネットモニタ]ウィンドウで強調表示を指定した場合に,基準ユニットの直接の後続ユニット,および基準ユニットと後続ユニットとの関連線を表示させる色を設定します。デフォルトは「濃い桃色(R,G,B=255,128,160)」です。
  • [選択]ボタン
    [基準ユニット],[直接の先行],[直接の後続]に割り当てられている表示色を変更する場合,または独自に表示色を作成する場合に選択します。[選択]ボタンをクリックすると,[表示色の選択]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「13.3.28 [表示色の選択]ダイアログボックス」を参照してください。

(4) [スケジュール]タブ

[環境設定]ダイアログボックスの[スケジュール]タブを次の図に示します。

図13-58 [環境設定]ダイアログボックスの[スケジュール]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[実行時間]
初回実行時間を秒単位で指定します。初回実行時間とは,初めてジョブネットやジョブを実行するとき,終了予定時刻を計算するための時間です。
終了予定時刻は,ジョブネットやジョブの実行時間の平均で計算されます。しかし,初めてジョブネットやジョブを実行するときは,平均実行時間がないので,初回実行時間を指定します。

[初回実行時間]
初回実行時間を秒単位で指定します。指定できる値は,1〜86,400です。デフォルトは1,200です。

表示時間
[デイリースケジュール]ウィンドウの日時エリアの表示時間を選択します。

[デイリー表示時間]
[デイリースケジュール]ウィンドウの日時エリアを24時間で表示するか,または48時間で表示するかを選択します。選択できる種類は,[24時間]と[48時間]です。デフォルトは[24時間]です。

マンスリー実行シミュレーション
マンスリースケジュール実行シミュレーションとは,スケジュールルールにジョブネットやジョブの実行時間を含めて実行スケジュールを割り出すことです。
計画実行登録では,前回実行予定が終了した時点で次回実行予定を算出しますが,マンスリースケジュールでは,次回実行予定まで表示するため,シミュレーションをして次回実行予定を算出し,表示します。

[シミュレーションの有無]
マンスリースケジュールの実行シミュレーションをするかどうかを設定します。設定できる種類は,[行う]と[行わない]です。デフォルトは[行わない]です。

デイリー・マンスリー画面のツリーエリア
[デイリースケジュール]ウィンドウ,および[マンスリースケジュール]ウィンドウのツリーエリアに表示されるユニット名の表示順序を指定します。

[表示順序]
ユニット名を名称順で表示するか,または実行時刻順で表示するかを選択します。選択できる種類は,[名称]と[実行時刻]です。デフォルトは[名称]です。
  • [名称]
    ユニット名を基準にして,ツリーエリアのユニット名を昇順で表示します。並び順は,JP1/AJS2 - Managerの文字コード種別によって異なります。
  • [実行時刻]
    画面に表示されている最も古い実行開始日時を基準にして,ツリーエリアのユニット名を昇順で表示します。

表示するスケジュール情報がないルートジョブネット
[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウ,および[マンスリースケジュール]ウィンドウで,表示するスケジュール情報がないルートジョブネット,およびプランニンググループをツリーエリアに表示するかどうかを指定します。デフォルトは,共に[表示]です。

[デイリー(階層表示)]
  • [表示]
    [デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウで,表示するスケジュール情報がないルートジョブネット,およびプランニンググループについてもツリーエリアに表示させる場合に選択します。
  • [非表示]
    [デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウで,表示するスケジュール情報がないルートジョブネット,およびプランニンググループはツリーエリアに表示させない場合に選択します。

[マンスリー]
  • [表示]
    [マンスリースケジュール]ウィンドウで,表示するスケジュール情報がないルートジョブネットについてもツリーエリアに表示させる場合に選択します。
  • [非表示]
    [マンスリースケジュール]ウィンドウで,表示するスケジュール情報がないルートジョブネットはツリーエリアに表示させない場合に選択します。

[プランニンググループ]
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウでプランニンググループを指定して[マンスリースケジュール]ウィンドウを表示した場合に,プランニンググループを表示するかどうかを選択します。

プランニンググループの表示
[マンスリースケジュール]ウィンドウでプランニンググループを表示するかどうかを選択します。デフォルトは[する]です。
[する]を選択した場合は,プランニンググループ,またはその上位のジョブグループを指定して[マンスリースケジュール]ウィンドウを表示すると,プランニンググループ直下のルートジョブネットのスケジュールがマージして表示されます。

(5) [全般]タブ

実行状態,実行結果,遅延の表示色を変更します。表示色を変更する場合は,[アイコン表示色の一覧]で変更したい項目を選択し,[アイコン表示色の変更]ドロップダウンリストから変更したい表示色を選択します。選択後,[OK]ボタンをクリックすると,表示色が変更されます。

[環境設定]ダイアログボックスの[全般]タブを次の図に示します。

図13-59 [環境設定]ダイアログボックスの[全般]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[表示色]
表示色についての設定をします。

アイコン表示色の一覧
実行状態,実行結果,遅延の表示色を一覧で表示します。表示される項目,および表示色を次の表に示します。

表13-12 項目と表示色の一覧

項目 表示色
未登録 指定なし
開始時刻待ち 空色
先行終了待ち 空色
保留予定 黄色
保留中 黄色
実行待ち 空色
未計画 灰色
キューイング 空色
実行中
警告検出実行中
異常検出実行中
正常終了 薄い緑
警告検出終了 薄い赤
異常検出終了 薄い赤
計画未実行 灰色
未実行終了(実行予定なし) 灰色
未実行終了(実行予定あり) 灰色
中断 薄い赤
強制終了 薄い赤
順序不正 薄い赤
繰り越し未実行(実行予定なし) 灰色
繰り越し未実行(実行予定あり) 灰色
起動失敗 薄い赤
終了状態不明 薄い赤
閉塞 茶色
監視中
起動条件待ち 空色
監視未起動終了 灰色
監視正常終了 薄い緑
監視打ち切り終了 薄い赤
監視中断 薄い緑
正常終了−偽 薄い緑
開始遅延 桃色
開始遅延(実行中) 濃い桃色
終了遅延 橙色
終了遅延(実行中) 濃い橙色

注※
接続先のManagerのバージョンが06-71より前の場合は,「未実行終了」,「繰り越し未実行」とだけ表示されます。

補足事項
アイコン表示色の割り当てを変更している場合は,項目と表示色の対応関係が表の内容と異なります。

アイコン表示色の変更
[アイコン表示色の一覧]で選択した実行状態,実行結果,遅延の表示色として割り当てる色を指定します。指定できる色(基本色)を次に示します。デフォルトは[指定なし]です。独自に表示色を作成している場合は,基本色に続けて作成した色が表示されます。
  • [空色]
  • [黄色]
  • [緑]
  • [薄い緑]
  • [赤]
  • [薄い赤]
  • [茶色]
  • [橙色]
  • [濃い橙色]
  • [桃色]
  • [濃い桃色]
  • [灰色]
  • [濃い灰色]
  • [指定なし]

補足事項
「未実行終了」および「繰り越し未実行」については,実行世代の範囲内で実行予定がある場合とない場合とで,それぞれ別の表示色を割り当てられます。ただし,実行状態,実行結果,遅延が文字列で表示される部分については,実行予定の有無にかかわらず,「未実行終了」,「繰り越し未実行」とだけ表示されます。

[選択]ボタン
実行状態,実行結果,遅延に割り当てられている表示色を変更する場合,または独自に表示色を作成する場合に選択します。[選択]ボタンをクリックすると,[表示色の選択]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「13.3.28 [表示色の選択]ダイアログボックス」を参照してください。
なお,[選択]ボタンは,[アイコン表示色の一覧]で項目を選択している場合だけ,選択できます。

遅延表示色の優先度
ユニットの状態で,異常,警告,または遅延の状態が同時に発生した場合,どの状態の表示色でアイコンを表示するかという優先度を指定します。デフォルトは[異常>警告>遅延]です。選択できる種類を次に示します。
  • [異常>警告>遅延]
    異常,警告,遅延の順に優先します。遅延の状態を示す表示色でアイコンを表示する優先度を,異常と警告の状態よりも低く設定したい場合に選択します。
  • [異常>遅延>警告]
    異常,遅延,警告の順に優先します。遅延の状態を示す表示色でアイコンを表示する優先度を,異常と警告の状態の間に設定したい場合に選択します。
  • [遅延>異常>警告]
    遅延,異常,警告の順に優先します。遅延の状態を示す表示色でアイコンを表示する優先度を,異常と警告の状態よりも高く設定したい場合に選択します。

保留予定
ユニットの状態が待ちの状態で,かつ保留属性が設定されている場合,アイコンおよび状態/結果のカラーイメージを「保留予定」の色で表示するかどうかを指定します。デフォルトは[表示しない]です。設定できる種類を次に示します。
  • [表示する]
    ユニットに保留属性が設定されている場合,アイコンおよび状態/結果のカラーイメージを「保留予定」の色で表示します。
  • [表示しない]
    ユニットに保留属性が設定されているかどうかに関係なく,アイコンおよび状態/結果のカラーイメージを「〜待ち」の色で表示します。[表示しない]を選択すると,[保留属性変更分だけを表示する]は,不活性表示になります。
  • [保留属性変更分だけを表示する]
    チェックありのときは,次の(A)を満たしていれば保留予定ありと判定します。
    チェックなしのときは,次の(A)(B)どちらか一方を満たしていれば保留予定ありと判定します。
    (A)表示の対象となる実行世代に対して保留属性設定している場合。
    (B)表示の対象となる実行世代に対して保留属性変更していない,かつユニットの属性で保留するを設定している場合。
    なお,[保留属性変更分だけを表示する]は[表示する]を選択している場合だけ,選択できます。

注意事項
  • 保留予定の表示と,ユニット実行時の状態遷移をなるべく一致させるためには,接続先Manager側で次のオプションを設定してください。
    Windowsの場合
    ・ユニット定義変更の即時適用:する
    ・起動条件付きジョブネット保留属性を引き継がない:チェックあり
    UNIXの場合
    ・"UNITDEFINERELOAD"="yes"
    ・"INHERITCONDHOLD"="no"
  • ルートジョブネットの属性に「前回異常時だけ保留」,または「前回異常警告時だけ保留」が設定されている場合,「保留しない」を仮定して保留予定を求めますが,実行時に保留中に遷移することがあります。
  • [デイリースケジュール]ウィンドウおよび[マンスリースケジュール]ウィンドウでの擬似予定についても保留予定を表示させたい場合には,[保留属性変更分だけを表示する]をチェックなしに設定してください。
  • 表示の対象となる実行世代について,保留予定ありと遅延ありを同時に検出した場合には,遅延ありの色を優先させて表示します。

(6) [その他]タブ

トラブルシューティングについての設定をします。

[環境設定]ダイアログボックスの[その他]タブを次の図に示します。

図13-60 [環境設定]ダイアログボックスの[その他]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[トラブルシュート]
トレースレベルとログファイルの上限値についての設定をします。

トレースレベル
ログファイルに出力する情報のレベルを選択します。指定できる値は,1,3,5です。デフォルトは3です。値が大きいほど出力レベルは詳細になります。
また,ログファイルに出力される情報の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 17.2 ログ情報の種類」を参照してください。

ログファイルの上限値
ログファイルの上限値をメガバイト単位で指定します。指定できる値は,1〜512です。デフォルトは1です。
また,ログファイルのサイズが,指定した値を超えた場合の動作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 17.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。
ログファイルサイズの見積もりについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 4.4.9 JP1/AJS2 - Viewのログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。

[環境設定]ダイアログボックスでの設定が有効になるタイミングは,各タブによって異なります。各タブでの設定が有効になるタイミングを次の表に示します。

表13-13 各タブでの設定が有効になるタイミング

タブ名 項目 有効となるタイミング
起動 自動ログイン 次回,JP1/AJS2 - Viewにログインしたとき
メイン アイコン表示色 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
状態/結果のカラーイメージ [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
ジョブグループの状態表示
  • [JP1/AJS2 - View]ウィンドウを別ウィンドウで表示したとき
  • 次回,JP1/AJS2 -Viewを起動したとき
ジョブネットをダブルクリック [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
ジョブネットモニタ起動時の監視モード [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
ジョブネットエディタ起動時の排他編集 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
エディタ・モニタ マップエリア
  • [ジョブネットエディタ]ウィンドウ,または[ジョブネットモニタ]ウィンドウで[最新情報に更新]を実行したとき
  • 次回,[ジョブネットエディタ]ウィンドウ,または[ジョブネットモニタ]ウィンドウを起動したとき
強調表示
  • [ジョブネットエディタ]ウィンドウ,または[ジョブネットモニタ]ウィンドウで[最新情報に更新]を実行したとき
  • 次回,強調表示を設定または解除したとき
スケジュール 初回実行時間
  • [デイリースケジュール]ウィンドウで[最新情報に更新]を実行したとき,または自動更新されたとき
  • 次回,[デイリースケジュール]ウィンドウを起動したとき
デイリー表示時間 次回,[デイリースケジュール]ウィンドウを起動したとき
シミュレーションの有無
  • [マンスリースケジュール]ウィンドウで[最新情報に更新]を実行したとき
  • 次回,[マンスリースケジュール]ウィンドウを起動したとき
表示順序 [デイリースケジュール]ウィンドウ,または[マンスリースケジュール]ウィンドウを起動したとき
表示するスケジュール情報がないルートジョブネット 次回,[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウ,または[マンスリースケジュール]ウィンドウを起動したとき
プランニンググループの表示 次回,[マンスリースケジュール]ウィンドウを起動したとき
全般 アイコン表示色の変更 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
遅延表示色の優先度 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
保留予定 次回,[JP1/AJS2 - View]ウィンドウ,[ジョブネットモニタ]ウィンドウ,[マンスリースケジュール]ウィンドウまたは[デイリースケジュール]ウィンドウを起動したとき
その他 トレースレベル [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと
ログファイルの上限値 [環境設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしたあと

注意事項
[起動]タブで指定された値は,JP1/AJS2のローカルファイルに保存されます。ただし,このローカルファイルには,特別なセキュリティは掛かっていません。自動ログイン機能を使用する場合は,OSのセキュリティを前提とした環境で使用してください。

補足事項
[全般]タブの項目を変更した場合は,[OK]ボタンをクリックした時点で開いているウィンドウのアイコン表示にも反映されます。

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