JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド
[実行登録]ダイアログボックスでは,実行登録の方法を指定します。このダイアログボックスは,[登録方法]で選択したラジオボタンごとに表示項目が異なります。共通する表示項目と,各ラジオボタンを選択した場合の表示項目について説明します。
[実行登録]ダイアログボックスの共通の表示項目を次の図に示します。
図13-43 [実行登録]ダイアログボックスの共通の表示項目
表示項目について説明します。
- [ジョブネット名]
- 実行登録をするジョブネット名が表示されます。複数のジョブネットを選択している場合は,選択しているジョブネットの中で,リストエリアのいちばん上に表示されていたジョブネット名が「ジョブネット名,...」と表示されます。
- [登録方法]
- スケジュールの実行登録方法を指定します。デフォルトは,プランニンググループ直下のジョブネットを選択している場合は[確定実行],それ以外のジョブネットを選択している場合は[計画実行]です。
- 指定できる実行登録方法を次に示します。
- [計画実行]
カレンダー情報やスケジュール定義に従って,ジョブネットの実行が開始されます。実行登録後にカレンダーやスケジュール定義を変更した場合は,すぐに新しいスケジュールに従ってジョブネットが実行されます。
- [確定実行]
実行登録時のカレンダー情報やスケジュール定義に従って,指定した期間や世代数での実行予定が算出され,あらかじめ日時を確定して実行されます。登録実行後にカレンダーやスケジュール定義を変更しても,実行予定日は再計算されません。
- [即時実行]
実行登録したあと,すぐにジョブネットの実行が開始されます。
- [引き継ぎ]ボタン
- [引き継ぎ情報]ダイアログボックスが表示され,実行登録時の引き継ぎ情報が指定できます。詳細については,「13.3.37 [引き継ぎ情報]ダイアログボックス」を参照してください。
- このボタンはダイアログボックスのいちばん下にあります。
- 計画実行登録する場合に使う[実行登録]ダイアログボックスを次の図に示します。
表示項目について説明します。
- [デーモン起動時に予定時刻超過]
- スケジューラーサービス起動時に開始予定時刻が経過している場合,すぐに実行するか,または次回実行予定日から実行するかを選択します。指定できる種類は,[すぐに実行する]と[次回から実行する]です。デフォルトは[すぐに実行する]です。この項目は,サービス起動モードが[ウォーム](warm)の場合に有効です。
- [実行登録時に予定時刻超過]
- 計画実行登録時に開始予定時刻が経過している場合,すぐに実行するか,または次回実行予定日から実行するかを選択します。指定できる種類は,[すぐに実行する]と[次回から実行する]です。デフォルトは[すぐに実行する]です。
- 確定実行登録する場合に使う[実行登録]ダイアログボックスを次の図に示します。
表示項目について説明します。
- [確定期間]
- 確定実行スケジュールで実行する期間を指定します。指定できる期間は,1994年1月1日から2036年12月31日です。ただし,開始日以前の年月日を終了日に指定できません。デフォルトは空白です。
- [確定期間]と[未来世代数]を同時に指定した場合,実行スケジュールは次のように定義されます。
- [確定期間]で指定した確定実行スケジュールの実行予定回数が,[未来世代数]で指定した確定実行スケジュールの実行予定回数より多い場合(処理サイクル1日単位)
[確定期間]で指定した確定実行スケジュールの実行予定回数分だけ,確定実行登録されます。ジョブネット実行終了時に確定世代が未来世代数より少なくなると,確定世代が未来世代数になるように新たな世代が登録されます。
- [確定期間]で指定した実行予定の回数が,[未来世代数]で指定した実行予定の回数より少ない場合(処理サイクル1日単位)
[未来世代数]で指定された確定実行スケジュールの実行予定回数分だけ,確定実行登録されます。ジョブネット実行終了時に確定世代が未来世代数より少なくなると,確定世代が未来世代数になるように新たな世代が登録されます。
- [未来世代数]
- 何回先まで実行予定を作成するかを指定します。指定できる値は1〜99です。デフォルトは空白です。
- [デーモン起動時に予定時刻超過]
- デーモン起動時に開始予定時刻が経過している場合,すぐに実行するか,または次回実行予定日から実行するかを選択します。指定できる種類は,[すぐに実行する]と[次回から実行する]です。デフォルトは[すぐに実行する]です。
- 即時実行登録する場合に使う[実行登録]ダイアログボックスを次の図に示します。
表示項目について説明します。
- [起動条件]
- 起動条件が定義されている場合,即時登録した際に起動条件を使ってジョブネットを実行するかどうかを選択します。デフォルトは[使用しない]です。
- [設定されていれば使用する]
起動条件を使う場合に選択します。[設定されていれば使用する]を選択すると,[起動条件の有効範囲]を指定できます。
- [使用しない]
起動条件を使わない場合に選択します。[使用しない]を選択すると,[起動条件の有効範囲]は不活性表示になります。
- [起動条件の有効範囲]
- 起動条件で実行する回数,または時間を指定します。[起動条件]で[設定されていれば使用する]が選択されている場合に指定できます。
- [回数]
有効範囲を回数で指定する場合は,[回数]ドロップダウンリストから[無制限]または[回数指定]を選択します。[回数指定]を選択すると,ドロップダウンリストの右側に[回]のテキストフィールドが表示され,回数を指定できます。指定できる値は1〜999です。デフォルトは空白です。
- [時間]
有効範囲を時間で指定する場合は,[時間]ドロップダウンリストから[無制限],または[絶対時刻],[相対時間]を選択します。[絶対時刻],[相対時間]を選択すると,ドロップダウンリストの右側に[時],[分]のテキストフィールドが表示され,時間を指定できます。指定できる値は,絶対時刻の場合,[時]が0〜47で,[分]が0〜59です。相対時間の場合は,[分]が1〜2,879です。デフォルトは空白です。
- 補足事項
- [実行登録]ダイアログボックスは,[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウ,[マンスリースケジュール]ウィンドウからも表示できます。
- [OK]ボタンをクリックして,実行登録に成功した場合,対象となるジョブネットだけの状態と結果を更新します。
- このダイアログボックスで指定された情報は保存されないため,表示したとき,前回の登録内容はありません。
- ホストリンクジョブネットが下位にあるジョブネットは,確定実行に限り登録できます。
- プランニンググループ直下のジョブネットは,確定期間を指定した確定実行に限り実行登録できます。次の場合,エラーメッセージが表示され実行登録できません。
・計画実行登録,または即時実行登録をしようとした場合
・[未来世代数]だけを指定して確定実行登録しようとした場合
・[確定期間]と[未来世代数]の両方を指定して確定実行登録しようとした場合
- カスタマイズにより[確定期間]に指定した期間が「nか月」を超えている場合,[OK]ボタンをクリックして確定実行登録する際に警告メッセージが表示されます。「nか月」は,独自に設定できます。デフォルトは「制限なし」です。カスタマイズの詳細については,「10.4.2 確定実行登録時の警告メッセージを設定する」を参照してください。
- 引き継ぎ情報は,[実行登録]ダイアログボックスで選択した登録方法に関係なく設定できます。なお,ルートリモートジョブネットには引き継ぎ情報を指定できません。
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