JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド
[回復]ダイアログボックスでは,退避したユニットの定義などの回復方法を指定します。[回復]ダイアログボックスを次の図に示します。
図13-7 [回復]ダイアログボックス
表示項目について説明します。
- [回復単位]
- 退避ファイルごとに回復するか,または退避ボックス単位で回復するかを指定します。指定できる種類は,[退避ファイル]と[退避ボックス]です。
- 退避ファイルごとに回復したいときは,[退避ファイル]を選択します。
- 退避ボックスをまとめて回復したいときは,[退避ボックス]を選択します。
- デフォルトは[退避ファイル]です。
- [回復先]
- 退避ファイルをどの位置に回復するのか指定します。指定できる種類は,[選択ユニットの直下]と[退避時と同じ位置]です。
- 選択しているユニットの中に回復したときは,[選択ユニットの直下]を選択します。
- 退避したときと同じユニットの中に回復したいときは,[退避時と同じ位置]を選択します。[JP1/AJS2 - View]ウィンドウのツリーエリアでルートジョブグループを選択している場合だけ,[退避時と同じ位置]を指定できます。
- デフォルトは[選択ユニットの直下]です。
- [同一名称のユニットの回復]
- ユニットを回復する場合,同じ名称のユニットが回復先にあるときの回復方法を指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。[する]を選択した場合,同じ名称のユニットを削除したあと,退避ファイルを回復します。デフォルトは[しない]です。
- [退避ボックス]
- 退避情報ディレクトリに作成した退避ボックス名が表示されます。
- [退避ファイル]
- 退避ボックスに格納されている退避ファイル名,ユニットの種別,およびフルパスが表示されます。[退避ボックス]の退避ボックス名をクリックすると退避ファイル名が表示されます。
- [回復の対象]
- 回復したい退避ファイル名が表示されます。
- [追加]ボタン
- [退避ファイル]で選択した退避ファイルを[回復の対象]に追加します。[退避ファイル]で退避ファイル名を選択すると,[追加]ボタンをクリックできます。
- [削除]ボタン
- [回復の対象]で選択した退避ファイルを[回復の対象]から削除します。[回復の対象]で退避ファイル名を選択すると,[削除]ボタンをクリックできます。
- 注意事項
- 回復するユニットの階層構造が退避時と異なる場合,[回復]の[退避時と同じ位置]は,指定できません。
- 次の場合,ユニットを回復できません。
- 退避ボックス,および退避ファイルの両方に参照権限がない場合
- 回復先のユニットに更新権限がない場合
- 回復先のユニットがない場合
- ジョブネットの下位にジョブグループを回復するなど,定義ができない場合
- 階層構造の最大ネスト数が30を超える場合
- 実行登録中のルートジョブネットを回復する場合
- 実行登録中のルートジョブネットが下位にあるジョブグループを回復する場合
- サスペンド状態のルートジョブネットを回復する場合
- サスペンド状態のルートジョブネットが下位にあるジョブグループを回復する場合
- サスペンド状態のルートジョブネットの下位にある実行中のユニットを回復する場合
- ホストリンクジョブネットをジョブグループの直下,またはリモートジョブネットの下位に回復する場合
- ユニットをホストリンクジョブネットの下位に回復する場合
- 退避ファイルに記憶されたユニット定義内容が不正である場合
- 回復するユニットの世代数が,回復先のスケジューラーサービスに設定された保存世代数の最大値を超えている場合
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