JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド

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10.1.2 ユーザー共通プロファイルの利用

ユーザー共通プロファイルは,接続先のJP1/AJS2 - Managerで保持され,JP1ユーザーの設定情報の基本となる情報が格納されているファイルです。

ユーザー共通プロファイルを利用すると,各JP1ユーザーあるいは新規JP1ユーザーは,システム管理者などがJP1/AJS2 - Managerにアップロードしたユーザー共通プロファイルをダウンロードするだけで,JP1ユーザー共通の設定情報を使用できます。このため,設定情報を新たに設定する必要はありません。

各JP1ユーザーで共通の設定として使用したい項目は,ウィンドウおよびダイアログボックスのカスタマイズ後,ユーザー共通プロファイルにアップロードしておくと便利です。

なお,ユーザー共通プロファイルに保存できるカスタマイズ機能およびダウンロード後に設定が有効になるタイミングを次の表に示します。

表10-1 接続先Managerのユーザー共通プロファイルに保存できるカスタマイズ機能と設定が有効になるタイミング

保存できるカスタマイズ機能 設定が有効になるタイミング
JP1/AJS2 - Managerとの自動再接続を抑止する
実行状態,実行結果,遅延の表示色を変更する
遅延の表示色の優先度を変更する
実行状態,実行結果,遅延の表示色を作成する
保留予定のあるユニットの表示色を変更する 最新情報に更新時または自動更新時
ダイアログボックスのデフォルト値を設定する
確認メッセージを非表示にする
未登録のカスタムジョブを「?」アイコンで表示する
アイコンイメージを変更する 次回JP1/AJS2 - View起動時
検索結果の最大表示数を変更する
ツリーエリアをリストエリアと同じ順番で表示する ウィンドウまたはダイアログボックス再起動時
ウィンドウの更新間隔を設定する
確定実行登録時の警告メッセージを設定する
リストエリアの表示状態を設定する
  • アイコン表示色,状態/結果のカラーイメージ:即
  • ジョブグループの状態表示:ウィンドウ再起動時
リストエリアの表示項目を設定する
  • [JP1/AJS2 - View]ウィンドウ:即
  • [デイリー]ウィンドウ,[マンスリー]ウィンドウ:ウィンドウ再起動時
画面の更新後もユニットの選択状態とスクロール位置を維持する ウィンドウ再起動時
[実行登録]・[登録解除]以外の操作をポップアップメニューに表示する ウィンドウ再起動時
[追加]・[計画一時変更]の操作をメニューに表示する ウィンドウ再起動時
リストエリアでジョブネットをダブルクリックしたときに[ジョブネットモニタ]ウィンドウを表示する
起動時の排他編集モードを設定する
ユニット名とコメントの表示について設定する 最新情報に更新時
選択状態を示す色を変更する ウィンドウ再起動時
アイコンのツールチップを表示しない ウィンドウ再起動時
ジョブネット名を完全名で表示する ツリー階層を選択,排他編集に切り替え時
排他編集をできないようにする 排他編集に切り替え時
日付の背景色を変更する ウィンドウ再起動時または前翌年,前翌月クリック時
最初に表示するカレンダーの形式を指定する ウィンドウ再起動時
起動時の監視モードを設定する
ジョブの定義内容の変更を抑止する [定義編集]ボタンクリック時
[実行結果詳細]ダイアログボックスの自動更新を抑止する ウィンドウ再起動時
[実行結果詳細]ダイアログボックスを大きく表示する ダイアログボックス再起動時
ジョブを直接マップエリアに表示する ウィンドウ再起動時
初回実行時間を設定する 最新情報に更新時または自動更新時
表示時間を設定する ウィンドウ再起動時
ツリーエリアでのユニット名の表示順序を設定する ウィンドウ再起動時
表示するスケジュール情報がないルートジョブネットを表示しない ウィンドウ再起動時
日時エリアおよびスケジュールエリアの背景色を変更する ウィンドウ再起動時
マンスリーシミュレーションを実行する 最新情報に更新時または自動更新時
プランニンググループを表示しない ウィンドウ再起動時
日付エリアおよびスケジュールエリアの背景色を変更する ウィンドウ再起動時
ジョブの実行状態を選択して表示する 最新情報に更新時または自動更新時
起動するツールを登録する
[ジョブネットモニタ]ウィンドウの起動方式を変更する 次回JP1/AJS2 - View,およびJP1/AJS2 Console View起動時
先行/後続ユニットの強調表示色を設定する 強調表示時,強調表示の解除時,または最新情報に更新時
強調表示で基準ユニットおよび先行/後続ユニット以外の表示色の淡さを設定する ウィンドウ再起動時

(凡例)
即:KAVV375-Iのダウンロード完了メッセージで[OK]ボタンをクリック時

次にユーザー共通プロファイルを更新する方法と読み込む方法を示します。

ユーザー共通プロファイルを更新する方法
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウで,[オプション]−[ユーザー共通プロファイル]−[アップロード]をクリックする。

ユーザー共通プロファイルを読み込む方法
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウで,[オプション]−[ユーザー共通プロファイル]−[ダウンロード]をクリックする。

補足事項
  • アップロード時,デフォルト値から変更されていない設定はデフォルト値をアップロードしたとして扱います。
  • [ジョブネットモニタ]ウィンドウの[更新間隔の設定]をアップロードする場合は,[ジョブネットモニタ]ウィンドウを閉じたあとにアップロードする必要があります。
  • [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアと[デイリースケジュール]ウィンドウ,[マンスリースケジュール]ウィンドウの実行結果リストの画面サイズをアップロードする場合は,各ウィンドウを閉じたあとにアップロードする必要があります。
  • ダウンロードしたJP1ユーザーがJP1/AJS2 - Viewホストにajs2view_opt.confを作成していなかった場合,ajs2view_opt.conf.modelを基にしてajs2view_opt.confを作成します。
  • 次のディレクトリまたはファイルがすでに存在する場合,JP1/AJS2 - Manager上のディレクトリまたはファイルであればJP1ユーザーにマッピングされているOSユーザーの書き込み権限をあらかじめ付与しておいてください。
    JP1/AJS2 - View上のファイルであればJP1/AJS2 - Viewを起動するOSユーザーの書き込み権限をあらかじめ付与しておいてください。

JP1/AJS2 - Manager上のディレクトリ
  • 物理ホストの場合(Windowsの場合)
    JP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ\conf
    JP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ\conf\profiles
  • 物理ホストの場合(UNIXの場合)
    /etc/opt/jp1ajs2/conf
    /etc/opt/jp1ajs2/conf/profiles
  • 論理ホストの場合(Windowsの場合)
    共有ディレクトリ\jp1ajs2\conf
    共有ディレクトリ\jp1ajs2\conf\profiles
  • 論理ホストの場合(UNIXの場合)
    共有ディレクトリ/jp1ajs2/conf
    共有ディレクトリ/jp1ajs2/conf/profiles

JP1/AJS2 - View上のファイル
  • Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合
    JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ\conf\JP1ユーザー名\ajs2view_opt.conf
  • Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合
    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf\JP1ユーザー名\ajs2view_opt.conf
    「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
  • 「アップロード」の操作は,どのJP1ユーザーからも操作できます。制限を設定したい場合には,特定のJP1ユーザーに対して「アップロード」メニューを不活性表示するようにカスタマイズしてください。カスタマイズの方法に関しては,「10.3.7 特定のメニューを不活性にする」を参照してください。
  • ダウンロードした設定値が有効になるタイミングはそれぞれ異なります。ダウンロードした設定情報を一度に有効にしてJP1/AJS2 - Viewを操作したい場合,JP1/AJS2 - Viewを再起動してください。
  • ユーザー共通プロファイルは,JP1/AJS2 - Viewと接続先のJP1/AJS2 - Managerが共にバージョン07-00以降の場合に利用できます。ユーザー共通プロファイルをアップロードするJP1/AJS2 - Viewと,ダウンロードするJP1/AJS2 - Viewのバージョンが異なる場合でも利用できます。上位バージョンのJP1/AJS2 - Viewでアップロードしたユーザー共通プロファイルを,下位バージョンのJP1/AJS2 - Viewでダウンロードした場合は,ダウンロード先のJP1/AJS2 - Viewのバージョンでサポートしている機能範囲内で動作します。
  • Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003版のJP1/AJS2 - Viewでアップロードしたユーザー共通プロファイルを,Windows VistaおよびWindows Server 2008版のJP1/AJS2 - Viewでダウンロードできます。同様に,Windows VistaおよびWindows Server 2008版のJP1/AJS2 - Viewでアップロードしたユーザー共通プロファイルを,Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003版のJP1/AJS2 - Viewでダウンロードすることもできます。

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