JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド
ジョブネット定義,およびそのジョブネットへのスケジュール定義が完了したら,次はジョブネットを実行します。ジョブネットを実行するためには,ルートジョブネットを実行登録します。ルートジョブネット中のネストジョブネットは,ルートジョブネットと同時に実行登録されます(ネストジョブネット単体では実行登録できません)。
ジョブネットをどのように実行させたいかによって,実行登録の方法が異なります。ジョブネットの実行登録方法には,3種類あります。ジョブネットの実行方法と,実行登録方法との関係を次の表に示します。ジョブネットの実行の機能については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 解説 4. 業務の実行」を参照してください。
表7-1 ジョブネットの実行方法と実行登録方法との関係
ジョブネットの実行方法 実行登録方法 ジョブネットに定義したスケジュールに従って実行させたい。 計画実行登録 ジョブネットを登録した時点に定義されているスケジュールに従って,一定期間,確実に実行させたい(登録後のスケジュールやカレンダーの変更は無視したい)。 確定実行登録 ジョブネットに定義したスケジュールを無効にし,すぐに実行させたい。 即時実行登録
- 注意事項
- ルートジョブネット以外のジョブネットは実行登録できません。
- プランニンググループ中のルートジョブネットは,確定実行登録してください。計画実行登録および即時実行登録はできません。
- 以前に計画実行登録し,次回実行予定のある状態のジョブネットをさらに実行登録することはできません。
ジョブネットを計画実行登録する手順を次に示します。
なお,ジョブネットは,ajsentryコマンド(-s,または-fオプションを必ず指定してください。指定しなかった場合は,-sオプションが仮定されます)を使って計画実行登録することもできます。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsentry」を参照してください。
- 計画実行登録したいジョブネットを表示している[ジョブネットエディタ]ウィンドウを閉じる。または,[排他編集]がチェックされていない状態にする。
- [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのツリーエリアで,ジョブグループ(計画実行登録したいジョブネットを管理するジョブグループ)をクリックする。
クリックしたジョブグループが選択状態で表示されます。
ルートジョブネットがリストエリアに表示されます。
- 操作対象のルートジョブネットをクリックし,[操作]−[実行登録]を選択する。
[実行登録]ダイアログボックスが表示されます。
なおJP1/AJS2 - View 07-00以降の場合,[Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながらルートジョブネットをクリックすると,一度に複数のルートジョブネットを選択できます。このように操作対象のルートジョブネットを複数選択した場合,選択したすべてのルートジョブネットに対して[実行登録]ダイアログボックスは一つ表示されます。
- [登録方法]で[計画実行]を選択する。また,計画実行登録のオプションを定義する。
- [OK]ボタンをクリックする。
[実行登録]ダイアログボックスが閉じます。
ジョブネットが実行登録されます。なお手順3で操作対象のルートジョブネットを複数選択した場合,選択したすべてのルートジョブネットに対して同じ設定で実行登録されます。
ジョブネットの実行が,定義されたスケジュールに従って開始されます。
- 補足事項
- [実行登録]ダイアログボックスは,[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウ,[マンスリースケジュール]ウィンドウからも表示できます。
- ジョブネットが実行登録されたことを確認できます。詳細は,「8. ジョブネットやジョブの監視」を参照してください。
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