JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド

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5.3.3 組み込みDBへの移行

ajsembdbsetupコマンドを使用して,ISAMで作成されているスケジューラーデータベースの内容を組み込みDBに移行します。ただし,移行作業を開始する前に,論理ホスト環境でスケジューラーサービスの設定およびスケジューラーデータベースがISAMで作成済みである必要があります。これらの設定が完了していることを確認してから,ajsembdbsetupコマンドを実行してください。

ajsembdbsetupコマンドを実行することで次の処理が実行されます。

大規模の組み込みDB環境で実行するajsembdbsetupコマンドの指定例を次に示します。なお,次の設定値を仮定します。

 
ajsembdbsetup -F AJSROOT4 -ru l -id _JAA -mh logical_host
 

補足事項
ajsembdbsetupコマンドを実行することで次の環境設定パラメーターが設定されます。これらの環境設定パラメーターについては設定値を変更しないでください。また,それぞれの環境設定パラメーターの詳細については,「14.1.3 スケジューラーサービス環境設定パラメーターの定義内容」を参照してください。

表5-7 ajsembdbsetupコマンド実行時に設定される環境設定パラメーター

環境設定パラメーター 定義内容 ajsembdbsetupコマンドで
設定する内容
AJSDBTYPE データベース種別 EmbedDB
TABLENAMEPREFIX テーブル名プリフィックス 次のどちらかが設定される。
  • -tpオプション指定値
  • AJS
TABLENAMEPOSTFIX テーブルID
RDBAUTHID RDB認可識別子 root
RDBUSER RDBアクセスユーザー名 ajs2
RDBPASSWORD RDBユーザーパスワード
RDBHOST RDB接続先ホスト名 次のどちらかが設定される。
  • -mhオプション指定値
  • 環境変数JP1_HOSTNAMEの設定値
RDBPORT RDB接続ポート番号 次のどちらかが設定される。
  • -pオプション指定値
  • 22200
RDBIPC RDBサーバとの通信方式 MEMORY
RDBSENDMEMSIZE RDBプロセス間メモリー通信使用時の送信用メモリーサイズ 次のどちらかが設定される。
  • -sオプション指定値
  • 100
RDBRECVMEMSIZE RDBプロセス間メモリー通信使用時の受信用メモリーサイズ 次のどちらかが設定される。
  • -rオプション指定値
  • 100

注※
設定内容が数値の場合は,10進数で表記しています。

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