JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド

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17.3.1 Windowsの場合

<この項の構成>
(1) OSのログ情報
(2) JP1の情報
(3) JP1/AJS2のプロセス一覧
(4) オペレーション内容
(5) 画面上のエラー情報
(6) 組み込みDBの情報
(7) その他の情報

(1) OSのログ情報

次に示すOSのログ情報の採取が必要です。

表17-10 JP1/AJS2のトラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報

情報の種類 デフォルトのファイル名 ツールでの採取
Windowsイベントログ
Windowsレジストリー情報
hostsファイル
servicesファイル
  1. システムフォルダ\system32\drivers\etc\hosts
  2. システムフォルダ\system32\drivers\etc\services
ワトソンログファイル※1,※2
  1. システムドライブ\Documents and Settings\All Users\Documents\DrWatson\drwtsn32.log※1(Windows 2000の場合)
  2. システムドライブ\Documents and Settings\All Users\Application Data\Microsoft\Dr Watson\drwtsn32.log※1(Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合)
マシン構成情報※3
サービス起動されているPP一覧※3
ネットワーク構成情報※3
メモリーダンプ※1 ※4
クラッシュダンプ※1 ※4

(凡例)
○:資料採取ツールで資料を採取できる。

注※1
ワトソンログファイル,メモリーダンプ,クラッシュダンプをデフォルトのフォルダから取得します。別のフォルダを指定している場合には,資料採取ツールのセットアップが必要です。

注※2
Windows VistaおよびWindows Server 2008では,ワトソンログを取得できません。

注※3
Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合,これらの情報を含めたハードウェア環境,ソフトウェア環境,インターネット環境など,コンピュータに関するさまざまな情報が取得されます。なお,情報採取の終了までに数分掛かることがあります。
採取中は[システム情報]ダイアログボックスが表示されますが,自動で閉じるため,手動で操作する必要はありません。

注※4
Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合,資料採取ツールでメモリーダンプやクラッシュダンプを取得できません。これらに相当する情報は,トラブルの発生時に手動で採取してください。採取方法については,「17.4.1(3) ユーザーダンプを採取する(Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合)」および「17.4.1(4) 問題レポートを採取する(Windows VistaおよびWindows Server 2008限定)」を参照してください。

(2) JP1の情報

JP1に関する次の情報の採取が必要です。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先ホスト上のファイルの採取も必要です。

表17-11 JP1/AJS2のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類 デフォルトのファイル名 ツールでの採取
ログファイル
作業ファイル
定義ファイル
  1. JP1/Baseのインストール先フォルダ\log
  2. JP1/Baseのインストール先フォルダ\conf\user_acl
  3. JP1/AJS2のインストール先フォルダ\log
  4. JP1/AJS2のインストール先フォルダ\conf
  5. JP1/AJS2のインストール先フォルダ\sys
  6. JP1/AJS2のインストール先フォルダ\database
  7. JP1/AJS2のインストール先フォルダ\jobinf
  8. JP1/AJS2のインストール先フォルダ\tmp\schedule
  9. JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ\log(Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合)
  10. %ALLUSERSPROFILE%※1\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\log(Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合)
  11. JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ\conf(Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合)
  12. %ALLUSERSPROFILE%※1\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2V\conf(Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合)
  13. JP1/AJS2 Consoleのインストール先フォルダ\log
  14. JP1/AJS2 Consoleのインストール先フォルダ\database

クラスタ運用している場合は次のファイルの採取も必要です。
  1. 共有フォルダ\JP1BASE\log
  2. 共有フォルダ\JP1BASE\conf
  3. 共有フォルダ\JP1AJS2
  4. 共有フォルダ\JP1AJS2CM
統合トレースログフォルダ システムドライブ\Program Files※2\hitachi\HNTRLib2\spool
データベースディレクトリのファイルリスト情報
JP1/Baseのファイルリスト情報
JP1/AJS2稼働中に使用している共有メモリー情報

(凡例)
○:資料採取ツールで資料を採取できる。

注※1
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

注※2
64ビット版環境の場合は,「Program Files」を「Program Files (x86)」と読み替えてください。

(3) JP1/AJS2のプロセス一覧

Windowsの[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブでプロセスの動作状態を確認します。

JP1/AJS2のプロセスの情報については,「付録B.2 プロセス一覧(Windowsの場合)」を参照してください。

(4) オペレーション内容

トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。

  1. オペレーション内容の詳細
  2. トラブル発生時刻
  3. マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,JP1/AJS2 - ManagerとJP1/AJS2 - Agentの構成,JP1/AJS2 Console ManagerとJP1/AJS2 Console Agentの構成など)
  4. 再現性の有無
  5. JP1/AJS2 - ViewまたはJP1/AJS2 Console Viewからログインしている場合は,ログインユーザー名

(5) 画面上のエラー情報

次に示すハードコピーを採取してください。

  1. アプリケーションエラーが発生した場合は,操作画面のハードコピー
  2. エラーメッセージダイアログボックスのハードコピー(および詳細ボタンがある場合はその内容)
  3. コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,[コマンドプロンプト]ウィンドウのハードコピー

(6) 組み込みDBの情報

スケジューラーデータベースに組み込みDBを使用している場合は,次に示す組み込みDBに関する情報の採取が必要です。

表17-12 JP1/AJS2のトラブル発生時に採取が必要なJP1の情報

情報の種類 デフォルトのファイル名 ツールでの採取
定義ファイル 組み込みDB運用ディレクトリ\conf
障害情報 組み込みDB運用ディレクトリ\spool
データベース情報 ajsembdbrorgコマンドに-k unldオプションを指定して取得したアンロードファイル

(凡例)
○:資料採取ツールで資料を採取できる。

(7) その他の情報

上記の(1)〜(6)以外で必要な情報を次に示します。

  1. Windowsの[イベントビューア]ウィンドウの,[システムログ]および[アプリケーションログ]の内容
  2. [コンピュータの管理]の[システム情報]の内容(Windows 2000の場合)
  3. [ヘルプとサポート]の[システム情報]の内容(Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合)
    Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合は,「(1) OSのログ情報」として資料採取ツールで取得できます。
  4. コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数

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