JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド
JP1/AJS2 - Managerホストのジョブ実行環境の環境設定項目について説明します。
Windowsの場合,[マネージャー環境設定]ダイアログボックスで値を設定します。UNIXの場合,Queue.conf(ジョブ実行環境設定ファイル)に値を設定してから,jbssetcnfコマンドで設定を反映してください。
なお,Windowsの場合でダイアログボックスの表示項目にないパラメーターについては,任意のファイル名の構成定義ファイルに環境設定情報を記述し,jbssetcnfコマンドを実行してシステムに反映します。設定方法の手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 14.2.1 ジョブ実行環境の設定手順」を参照してください。
以降の表に示す,設定値を決定する理由や推奨値を参考にして,設定値を検討してください。
- <この項の構成>
- (1) [ジョブ実行環境]タブの設定項目(Queue.conf)
- (2) ジョブ実行環境のその他の設定を定義する(UNIX限定)
(1) [ジョブ実行環境]タブの設定項目(Queue.conf)
表5-14 [ジョブ実行環境]タブの設定項目(Queue.conf)
設定内容とパラメーター(表示項目) 設定値を決定する理由
(設定を変更する
必要がある場合)推奨値 設定が有効
になる時期マネージャープロセス実行時のワークディレクトリ名
- Windows
- [マネージャープロセス実行時のワークディレクトリ名]
- UNIX
- WorkPath
デフォルトで設定されているディレクトリがあるディスク容量に,空きがない場合,ディスク容量に空きのあるディレクトリを指定してください。 デフォルトで使用してください。 JP1/AJS2の再起動後 エージェントプロセス実行時のワークディレクトリ名
- Windows
- [エージェントプロセス実行時のワークディレクトリ名]
- UNIX
- WorkPath
デフォルトで設定されているディレクトリがあるディスク容量に,空きがない場合,ディスク容量に空きのあるディレクトリを指定してください。 デフォルトで使用してください。 JP1/AJS2の再起動後 データベース格納ディレクトリ名
- Windows
- [データベース格納ディレクトリ名]
- UNIX
- DatabasePath
デフォルトで設定されているディレクトリがあるディスク容量に,空きがない場合,ディスク容量に空きのあるディレクトリを指定してください。 デフォルトで使用してください。 JP1/AJS2の再起動後 データファイル更新モード
- Windows
- [データファイル更新モード]
- UNIX
- FlashOption
ジョブ実行環境のデータベースアクセスでOSのバッファーリングによるディスク書き込みを使用して信頼性よりジョブ実行性能を優先したい場合は,値を0にしてください。ただし,信頼性が低下するためクラスタ構成には向きません。 同期 JP1/AJS2の再起動後 システム内の最大ジョブ数
- Windows
- [システム内の最大ジョブ数]
- UNIX
- MaximumContentJob
大量のジョブを集中してジョブを登録および実行する運用の場合,必要に応じてこの値を変更してください。 2,000 JP1/AJS2の再起動後 システム内の警告ジョブ数
- Windows
- [システム内の警告ジョブ数]
- UNIX
- AlartContentJob
「システム内の最大ジョブ数」を変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 1,600 JP1/AJS2の再起動後 キューの最大定義数
- Windows
- [キューの最大定義数]
- UNIX
- MaximumQueue
マネージャーで定義するキューが推奨値で不足する場合,必要に応じてこの値を変更してください。
UNIXホストでキューの最大定義数を指定する場合,デフォルトキューの数(エージェントの最大定義数)を含めた値を指定してください。キューの最大定義数の指定方法はWindowsホストの場合とUNIXホストの場合とで異なるので,注意してください。100
(Windowsの場合)
150
(UNIXの場合)JP1/AJS2の再起動後 エージェントの最大定義数
- Windows
- [エージェントの最大定義数]
- UNIX
- MaximumAgent
マネージャーで定義するエージェントが推奨値で不足する場合,必要に応じてこの値を変更してください。 50 JP1/AJS2の再起動後 エージェント監視インターバル
- Windows
- [エージェント監視インターバル]
- UNIX
- ObserveInterval
エージェントの障害を監視する時間を調整した場合,必要に応じてこの値を変更してください。 300 JP1/AJS2の再起動後 排他実行リソースの最大定義数
- Windows
- [排他実行リソースの最大定義数]
- UNIX
- MaximumResource
jpqresaddコマンドで追加できる排他実行リソースの最大定義数で不足する場合,必要に応じてこの値を変更してください。 50 JP1/AJS2の再起動後 ジョブ情報の保存日数
- Windows
- [ジョブ情報保存日数]
- UNIX
- PreserveTerm
推奨値の保存日数の間に,ジョブ実行の件数が20万件を超える場合,必要に応じてこの値を変更してください。 1 JP1/AJS2の再起動後 ジョブ情報削除の基準時刻
- Windows
- [ジョブ情報削除の基準時刻]
- UNIX
- StandardTime
ジョブ情報削除中にジョブが多量に実行されてジョブの実行性能に影響している場合,ジョブが多量に実行されていない時刻に変更してください。 0:00 JP1/AJS2の再起動後 ジョブサブミット時のエージェント自動定義の制御フラグ
- Windows
- [エージェントを自動定義する]
- UNIX
- AutoCreate
ジョブをサブミットしたときにエージェントを自動定義する機能を使用する場合,「する」に変更してください。 なし JP1/AJS2の再起動後 コールドスタート時のデータベースの初期化
- Windows
- [コールドスタート時のデータベースの初期化]
- UNIX
- ColdStartMode
コールドスタート時にジョブ実行環境データベースのジョブ情報を初期化しないで,継続して参照する必要がある場合,「なし」に変更してください。 する JP1/AJS2の再起動後
(2) ジョブ実行環境のその他の設定を定義する(UNIX限定)
表5-15 その他の設定項目(Queue.conf)
設定内容とパラメーター(表示項目) 設定値を決定する理由
(設定を変更する
必要がある場合)推奨値 設定が有効
になる時期プロセスごとの最大コアファイルサイズの制限フラグ
- UNIX
- IsLimitCoreSize
ジョブ実行でプロセスごとの最大コアファイルサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大コアファイルサイズ
- UNIX
- LimitCoreSize
「プロセスごとの最大コアファイルサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大データセグメントサイズの制限フラグ
- UNIX
- IsLimitDataSize
ジョブ実行でプロセスごとの最大データセグメントサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大データセグメントサイズ
- UNIX
- LimitDataSize
「プロセスごとの最大データセグメントサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大パーマネントファイルサイズの制限フラグ
- UNIX
- IsLimitFileSize
ジョブ実行でプロセスごとの最大パーマネントファイルサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大パーマネントファイルサイズ
- UNIX
- LimitFileSize
「プロセスごとの最大パーマネントファイルサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大メモリーサイズの制限フラグ
- UNIX
- IsLimitMemorySize
ジョブ実行でプロセスごとの最大メモリーサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大メモリーサイズ
- UNIX
- LimitMemorySize
「プロセスごとの最大メモリーサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大スタックセグメントサイズの制限フラグ
- UNIX
- IsLimitStackSize
ジョブ実行でプロセスごとの最大スタックセグメントサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大スタックセグメントサイズ
- UNIX
- LimitStackSize
「プロセスごとの最大スタックセグメントサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大CPU時間の制限フラグ
- UNIX
- IsLimitCpuTime
ジョブ実行でプロセス毎の最大CPU時間の制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大CPU時間
- UNIX
- LimitCpuTime
「プロセスごとの最大CPU時間の制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大ワーキングセットサイズの制限フラグ
- UNIX
- IsLimitWorkSize
ジョブ実行でプロセス毎の最大ワーキングセットサイズの制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大ワーキングセットサイズ
- UNIX
- LimitWorkSize
「プロセスごとの最大ワーキングセットサイズの制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大ファイルディスクリプタ数の制限フラグ
- UNIX
- IsLimitNoFile
ジョブ実行でプロセス毎の最大ファイルディスクリプタ数の制限を変更し,使用量を調整する必要がある場合,1に変更してください。 0 JP1/AJS2の再起動後 プロセスごとの最大ファイルディスクリプタ数
- UNIX
- LimitNoFile
「プロセスごとの最大ファイルディスクリプタ数の制限フラグ」を1に変更した場合は,必要に応じてこの値も変更してください。 ユーザー環境に依存 JP1/AJS2の再起動後 コマンドの検索パスを一時的に保持する
- UNIX
- IsCacheCmdSearchPath
ジョブ実行OSユーザーの環境変数PATHの値を頻繁に変更するような環境で,その変更をジョブ実行時に直ちに有効にしたい場合は0に変更します。ただし,0にした場合はジョブ実行性能が劣化します。 1 JP1/AJS2の再起動後
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi Software Engineering Co., Ltd.