JP1/Integrated Management - Central Information Master リファレンス
機能
連携対象プログラムから構成情報を取得し,JP1/IM - CMの構成管理DBに格納できるXML形式ファイルを出力します。出力されたXMLファイルをjcmimportコマンドの入力ファイルに指定すると,構成管理DBを更新できます。
形式
jcmgetinfo -t 取得タイプ
{[-a 取得情報名:取得情報]
| [-s 取得先ホスト名 [-c 取得先プロダクト名]] }
[-h 論理ホスト名]
[-u JP1ユーザー名 [-p パスワード]]
[-o 出力ファイル名]
[-direct]
実行権限
Administrators権限
格納先ディレクトリ
CMasterパス\bin\
引数
-t 取得タイプ
構成情報の取得情報のタイプを指定します。取得タイプに指定できる値を次に示します。
表2-6 取得情報のタイプ一覧
取得タイプ 説明 ALL すべての連携対象プログラムから情報を取得します。 LOGICAL 論理情報を持っている連携対象プログラムから情報を取得します。 PHYSICAL 物理情報を持っている連携対象プログラムから情報を取得します。 APPOINT 後続の-aオプション,-sオプション,および-cオプションで取得対象を絞り込みます。 取得タイプがAPPOINTの場合,-aオプション,-sオプション,および-cオプションで取得する情報を絞り込めます。
取得タイプがALL,LOGICAL,またはPHYSICALの場合には,-aオプション,-sオプション,および-cオプションは指定できません。指定した場合は,標準エラー出力にメッセージが表示されてコマンドは終了します。
-a 取得情報名:取得情報
構成情報の取得内容を絞り込むための条件を指定します。このオプションは,-tオプションがAPPOINTの場合だけ指定できます。このオプションを指定する場合,-cオプションまたは-sオプションを同時に指定できません。指定した場合は,標準エラー出力にメッセージが表示されてコマンドは終了します。
取得情報として指定する内容および取得先プログラムの一覧を次に示します。
表2-7 取得情報名一覧
取得情報名 取得情報の指定方法 取得先プログラム Domain ドメイン名 Cosminexus WebSystem ドメイン名.Webシステム名 Cosminexus DBHostName HiRDB-ID.DBホスト名 HiRDB AssetID AssetID番号 JP1/NETM/AIM ResourcePack ResourcePack名 JP1/SC/Control Manager ChassisID シャーシID JP1/SC/Control Manager SlotNo シャーシID.スロット番号 JP1/SC/Control Manager IPAddress サーバIPアドレス JP1/SC/Control Manager MACAddress サーバMACアドレス JP1/SC/Control Manager SwitchName スイッチ名 JP1/Cm2/NC -s 取得先ホスト名
構成情報の取得先のホスト名を指定します。このオプションは,-tオプションがAPPOINTの場合だけ指定できます。指定されたホストでJP1/Baseのサービスが起動していない場合,標準エラー出力にメッセージを表示し,コマンドを終了します。
このオプションを指定した場合,-aオプションは指定できません。このオプションを指定し,-cオプションを指定しなかった場合,取得先ホストにあるすべての連携対象プログラムから構成情報を取得します。このオプションと-cオプションを同時に指定した場合,取得先ホストにある-cオプションで指定された取得先プログラムから構成情報を取得します。
このオプションと-cオプションを同時に指定し,取得先ホストに-cオプションに指定した取得先プログラムが存在しない場合,標準エラー出力にメッセージが表示されてコマンドは終了します。
-c 取得先プロダクト名
構成情報の取得先プログラム名の識別子を指定します。このオプションは,-tオプションがAPPOINTの場合だけ指定できます。このオプションを指定する場合,-aオプションを同時に指定できません。指定した場合は,標準エラー出力にメッセージが表示されてコマンドは終了します。
取得先プロダクト名として指定する内容および取得先プログラムの一覧を下に示します。
表2-8 取得先プロダクト名の一覧
取得先プロダクト名 取得先プログラム COSMINEXUS Cosminexus SCCM JP1/SC/Control Manager NC JP1/Cm2/NC AIM JP1/NETM/AIM HIRDB HiRDB -h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。クラスタシステムを使用していない場合に,指定は不要です。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。
-u JP1ユーザー名
JP1ユーザー名を指定します。この引数を省略した場合,JP1_USERNAME環境変数で定義されたJP1ユーザー名を使用してユーザー認証します。この引数を省略し,JP1_USERNAME環境変数も定義されていない場合,このコマンドを実行しているOSユーザーにマッピングされたJP1ユーザー名の定義をJP1/IM - CMユーザーマッピング定義から求めてユーザー認証します。
-p パスワード
-uオプションで指定したJP1ユーザー名に対するパスワードを指定します。
-uオプションが省略されている場合,このオプションは指定できません。このオプションを省略した場合,JP1/IM - CMユーザーマッピング定義内で,このコマンドを実行しているOSユーザーに-uオプションで指定されたJP1ユーザーの定義が存在するかを確認し,存在した場合には-uオプションで指定されたJP1ユーザーの定義を取得してユーザー認証します。存在しなかった場合には標準エラー出力にメッセージを表示し,コマンドを終了します。
-o 出力ファイル名
構成情報を収集した結果を出力するファイル名を指定します。出力ファイル名は,絶対パス形式・相対パス形式で指定してください。出力ファイル名の指定が存在しない場合,以下の名称でXMLファイルを出力します。
CMasterパス\work\infocol\getinfo_export.xml
出力ファイル名に指定したファイルがすでに存在している場合,常に上書きします。
-direct
このオプションを指定すると,情報収集した結果をすぐに構成管理DBへ反映します。
注意事項
- 複数のホストに対し,同一連携対象プログラムから構成情報を取得したとき,オブジェクトの種類(論理システムや論理サーバ)とオブジェクト名が同一のオブジェクトがあった場合,先に取得処理を行ったホストの情報が有効になります。このため,複数のホストに存在する同一連携対象プログラムで管理するオブジェクトは,ホスト間で一意に設計してください。
- JP1/SC/Control ManagerとJP1/NETM/AIMの両方から物理ホスト情報を取得する場合,ホスト名をキーに同一のホスト情報であるか判断します。このため,同一ホストに対するJP1/SC/Control ManagerとJP1/NETM/AIMで設定するホスト名は,大文字・小文字も含めて同じ名称にしてください。
- このコマンドが正常に終了した場合,コマンド実行前の構成管理DBと取得した構成情報の差分リストを次に示すファイルに出力します。
CMasterパス\work\infocol\getinfo_diff.txt
ユーザーは,上記ファイルを参照し,取得した構成情報の内容を確認して,出力されたXML形式ファイルをインポートできるか確認してください。
- -aオプションで指定する取得情報の値に「.」(ピリオド)が含まれる場合,「..」(ピリオド2個)で指定してください。「.」(ピリオド)だけを指定した場合,コマンドのオプション指定エラーのメッセージが標準エラーに出力表示されて,コマンドは終了します。
- -aオプションで指定した取得情報の値を持つ情報が,連携対象プログラムの情報に存在しなかった場合,コマンドは正常に終了します。構成情報を収集した結果を出力するファイルには,コマンド実行時の構成管理DBの内容が出力されます。
戻り値
0 正常終了 2 引数エラー 4 ログイン失敗 8 内部エラー 12 ビジー(リトライ可能)
使用例1
すべての情報を取得する場合。
jcmgetinfo -t ALL -o D:\temp\out.txt
使用例2
論理情報を取得する場合。
jcmgetinfo -t LOGICAL -o D:\temp\out.txt
使用例3
特定のホストにインストールされているJP1/SC/Control Managerから情報を取得する場合。
jcmgetinfo -t APPOINT -s host1 -c SCCM -o D:\temp\out.txt
使用例4
Cosminexusから特定のドメインの情報を取得する場合。
jcmgetinfo -t APPOINT -a Domain:domain1 -o D:\temp\out.txt
使用例5
Cosminexusから特定のWebシステムの情報を取得する場合。
jcmgetinfo -t APPOINT -a WebSystem:domain1.web1 -o D:\temp\out.txt
使用例6
JP1/SC/Control Managerから特定の物理サーバの情報をIPアドレス指定で取得する場合。
jcmgetinfo -t APPOINT -a IPAddress:10..100..10..1 -o D:\temp\out.txt
使用例7
JP1/SC/Control Managerから特定のブレードサーバの情報をスロット番号指定で取得する場合。
jcmgetinfo -t APPOINT -a SlotNo:CHASSIS_ID1.2 -o D:\temp\out.txt
使用例8
JP1/SC/Control Managerから特定の物理サーバの情報をMACアドレス指定で取得する場合。
jcmgetinfo -t APPOINT -a MACAddress:00:00:E2:2B:F9:BE -o D:\temp\out.txt
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