JP1/Integrated Management - Central Information Master リファレンス

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jcmexport

機能

JP1/IM - CMの構成管理DBで管理する構成管理情報を取得し,ファイルに出力するコマンドです。構成管理情報は,論理構成情報と物理構成情報があり,XML形式のファイルで出力されます。出力されたファイルは,構成情報のバックアップやスナップショットの保存に利用したり,インポート用の構成管理情報のひな形作成に利用したりできます。

また,CosminexusのCosminexus Smart Composer機能を支援するために,構成管理DBで管理する論理構成情報を,Cosminexus Smart Composer用ファイルの形式で出力します。このファイルは,Cosminexusが提供しているWebシステムを初期構築するコマンドの入力データに使用できます。

コマンドを実行する場合は,対象になる構成管理情報へのアクセス権が必要です。構成管理情報をすべて取得する場合は,システム管理者権限が必要です。

Cosminexus Smart Composer用ファイルを取得する場合は,システム管理者権限か,業務管理者権限が必要です。

形式

jcmexport [-h 論理ホスト名]
          [-u JP1ユーザー名 [-p パスワード]]
          {[-a] | -cosmi 論理システム名}
          -o 出力ファイル名

実行権限

Administrators権限

格納先ディレクトリ

CMasterパス\bin\

引数

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。クラスタシステムを使用していない場合には,指定は不要です。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。

-u JP1ユーザー名

JP1ユーザー名を指定します。この引数を省略した場合,JP1_USERNAME環境変数で定義されたJP1ユーザー名を使用してユーザー認証します。この引数を省略し,JP1_USERNAME環境変数も定義されていない場合,このコマンドを実行しているOSユーザーにマッピングされたJP1ユーザー名の定義をJP1/IM - CMユーザーマッピング定義から求めてユーザー認証します。

-p パスワード

-uオプションで指定したJP1ユーザー名に対するパスワードを指定します。

-uオプションが省略されている場合,このオプションは指定できません。このオプションを省略した場合,JP1/IM - CMユーザーマッピング定義内で,このコマンドを実行しているOSユーザーに-uオプションで指定されたJP1ユーザーの定義が存在するかを確認し,存在した場合には-uオプションで指定されたJP1ユーザーの定義を取得してユーザー認証します。存在しなかった場合には標準エラー出力にメッセージを表示し,コマンドを終了します。

-a

構成管理DBに登録されているすべての論理構成情報と物理構成情報をファイル出力の対象にします。このオプションは,システム管理者権限を持つユーザーだけが指定できます。-cosmiオプションと同時には指定できません。-a,-cosmiのどちらのオプションも指定されていない場合は,-aが仮定されます。

-cosmi 論理システム名

論理システム名で指定された論理構成情報を基に,Cosminexus Smart Composer用ファイルを出力します。このオプションは,システム管理者権限を持つユーザーが指定できます。論理システム名の指定がない,または指定した論理システムがない場合は,標準エラー出力にメッセージを表示し,コマンドを終了します。-aオプションと同時には指定できません。

-o 出力ファイル名

標準エクスポートファイルのファイル名を指定します。出力ファイル名は,絶対パス形式で指定してください。出力ファイル名の指定が存在しない場合,または出力ファイル名に相対パス形式のファイル名を指定した場合は,標準エラー出力にメッセージを表示し,コマンドを終了します。

出力ファイル名に指定したファイルがすでに存在している場合,常に上書きします。

注意事項

このコマンド実行中にJP1/IM - CMのほかのコマンドを実行しないでください。

戻り値

0 正常終了
1 異常終了

出力形式

-aオプションを指定した場合
結果は,XMLファイルに出力されます。XMLファイルは,構成情報データモデルのクラスごとにプロパティ情報のリストになっています。次に出力形式の概要図を示します。

図2-1 構成管理情報の出力形式の概要

[図データ]
  • 構成管理DBにあるすべての構成情報が,データモデルで規定される各クラス単位に出力されます。図の下線付きエレメント(LogicalSystemなど)には,データモデルのプロパティ名をエレメント名,プロパティ値をエレメント値とする子エレメントがあります。
  • データモデルのクラス階層,およびクラス間の関連情報は,図の下線付きエレメント(LogicalSystemなど)の子エレメントのエレメント値で表現します。下線付きエレメント,エレメントの出現順序で階層構造を表現するものではありません。
  • 下線付きエレメント(LogicalSystemなど)は,構成管理DBに登録されているデータモデルのクラスの数分だけエレメントを繰り返します。構成管理DBにないクラスのエレメントは出力されません。

-cosmiオプションを指定した場合
結果は,XMLファイルに出力されます。XMLファイルは,Cosminexus Smart Composer用ファイルの形式となります。Cosminexus Smart Composer用ファイルの形式については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

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