uCosminexus Portal Framework システム管理者ガイド
uCosminexus Portal Frameworkが使用する接続先リポジトリの情報や,ユーザ情報の取得元などを設定するファイルです。このファイルには,Portal Managerで設定した内容が書き込まれます。なお,Portal Managerで設定できない項目は,リポジトリファイル(Repository.xml)を直接編集してください。
記述形式を次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="Windows-31J" ?> <repository version="0200"> <connection-info name="接続先リポジトリの名称" dbms="接続先DBの種類" ldap="接続先ディレクトリサーバの種類" type="接続先リポジトリの種類"> 接続先情報の設定 </connection-info> <resource name="構成情報の名称" type="接続先リポジトリの種類"> 構成情報の設定 </resource> <portal-mapping> マッピング情報の設定 </portal-mapping> </repository>
- <この項の構成>
- (1) 接続情報の設定
- (2) 構成情報の設定
- (3) マッピング情報の設定
(1) 接続情報の設定
使用するリポジトリについて設定します。「接続先情報の設定」の記述形式を次に示します。
- 形式(ディレクトリサーバ)
<connection-info name="接続先名称" type="ldap" ldap="ldap"> <url>url</url> <username>binddn</username> <password>bindpassword</password> <maxConnections>maxConnections</maxConnections> </connection-info>
- 形式(DB・JNDIあり)
<connection-info name="接続先名称" type="DB" dbms="dbms"> <jndi>jndi</jndi> </connection-info>
- 形式(DB・JNDIなし)
<connection-info name="接続先名称" type="DB" dbms="dbms"> <drivename>drivername</drivename> <url>url</url> <username>username</username> <password>password</password> <waittime>waittime</waittime> </connection-info>表10-12 connection-infoタグの設定項目と内容(接続情報の設定)
設定項目 設定内容 ディレクトリサーバ DB(JNDIあり) DB(JNDIなし) name 接続先名称を指定します。 ○ ○ ○ type 接続するリポジトリの種類を指定します。
ldap:ディレクトリサーバの場合
DB:DBの場合○ ○ ○ ldap 接続するディレクトリサーバの種類を指定します。
Active Directory:Active Directoryの場合
空文字列または指定なし:Active Directory以外の場合○ × × dbms 接続するDBの種類を指定します。
HiRDB:HiRDBの場合
Oracle:Oracleの場合
SQLServer:SQL Serverの場合× ○ ○ (凡例) ○:必要 ×:不要
表10-13 タグ内の設定項目と内容(接続情報の設定)
設定項目 設定内容 ディレクトリサーバ DB
(JNDIあり)DB
(JNDIなし)url 接続するディレクトリサーバまたはDBのURLを指定します。 ○ × ○ binddn バインドDNを指定します。 ○ × × bindpassword バインドDNに対するパスワードを指定します。 ○ × × maxConnections 最大コネクション数を指定します。 ○ × × jndi 接続に使用するJNDI名を指定します。 × ○ × drivername JDBCドライバ名を指定します。 × × ○ username 接続するDBのユーザ名を指定します。 × × ○ password 接続するDBのパスワードを指定します。 × × ○ waittime DBとの接続が成功するまでの待ち時間を指定します。 × × ○ (凡例) ○:必要 ×:不要
(2) 構成情報の設定
使用するリポジトリについて設定します。「構成情報の設定」の記述形式を次に示します。
- 形式(ディレクトリサーバ)
<resource name="構成情報の名称" type="ldap"> <connection>connectionname</connection> <objectclass name="objectclass" key="key" subtree="subtree" > <basedn>basedn</basedn> </objectclass> </resource>
- 形式(DB)
<resource name="構成情報の名称" type="DB"> <connection>connectionname</connection> <table name="user_table" key="key" /> </resource>表10-14 resourceタグの設定項目と内容(構成情報の設定)
設定項目 設定内容 ディレクトリサーバ DB name 構成情報の名称を指定します。 ○ ○ type 構成情報の種類を指定します。
ldap:ディレクトリサーバの場合
DB:DBの場合○ ○ (凡例) ○:必要 ×:不要
表10-15 タグ内の設定項目と内容(構成情報の設定)
設定項目 設定内容 ディレクトリサーバ DB connectionname 接続情報の設定で指定した接続先名称を指定します。 ○ ○ type ディレクトリサーバの読み込みおよび書き込み権限を指定します。
read:読み込み専用
write:書き込み専用
all:読み込みも書き込みもできます。○ × objectclass ディレクトリサーバでのオブジェクトクラスを指定します。
ユーザ情報ではhptlUser※1,組織単位情報ではhtplOrganizationalUnit※1,グループ情報ではgroupOfUniqueNames※1を指定します。○ × user_table 接続するDBのテーブル名を指定します。 × ○ key ディレクトリサーバ
オブジェクトクラスでキーとなるディレクトリサーバの属性名を指定します。
ユーザ情報ではuid※2,組織単位情報ではcn※2,グループ情報ではou※2を指定します。
テーブルでキーとなるDBカラム名を指定します。○ ○ subtree 検索範囲を指定します。
true:サブツリー検索をします。
false:1レベル検索をします。○ × basedn 接続するディレクトリサーバのベースDNを指定します。 ○ × (凡例) ○:必要 ×:不要
注※1 実際に使用するオブジェクトクラスを指定します。複数指定する場合は,コンマ(,)で区切って指定してください。
注※2 実際に使用する属性を指定します。
(3) マッピング情報の設定
uCosminexus Portal Frameworkが使用する情報のマッピングを設定します。
記述形式を次に示します。
<portalUser> <Mapping src="src" dest="dest" type="type" options="options"> resourcename </Mapping> </portalUser> <portalUserAdmin> <Mapping src="src" dest="dest" type="type" options="options"> resourcename </Mapping> </portalUserAdmin> <portalGroup> <Mapping src="src" dest="dest" type="type" options="options"> resourcename </Mapping> </portalGroup> <portalOrganizationalUnit> <Mapping src="src" dest="dest" type="type" options="options"> resourcename </Mapping> </portalOrganizationalUnit> <portalCommon> <Mapping src="src" dest="dest" type="type" options="options"> resourcename </Mapping> </portalCommon>マッピング情報の設定項目と内容を次の表に示します。
表10-16 マッピング情報の設定項目と内容
設定項目 設定内容 src 取得元の属性名を指定します。
srcに指定する値は,portalUserタグ,portalUserAdminタグ,portalGroupタグ,およびportalOrganizationalUnitタグのそれぞれの中で,一意になるようにしてください。タグ内で同じ値を複数指定することはできません。
- ディレクトリサーバの場合
- ディレクトリサーバでの属性名を指定します。
- DBの場合
- DBのカラム名を指定します。
dest 共通項目名を指定します。該当する共通項目名がない場合,ディレクトリサーバでの属性名を指定します。"hptl_"で始まる名称は,予約されているため使用しないでください。
destに指定する値は,portalUserタグ,portalUserAdminタグ,portalGroupタグ,およびportalOrganizationalUnitタグのそれぞれの中で,一意になるようにしてください。タグ内で同じ値を複数指定することはできません。type 値のタイプを指定します。指定できるタイプは次のとおりです。
また,共通項目名がPASSWORDの場合に指定できるタイプは,次のとおりです。
- string:文字列
- bin:バイナリ
- dn:DN形式
- none:平文
- sha1:SHA-1形式
- md5:MD5形式
options 値がマルチバリューの時に指定します。
- ディレクトリサーバの場合
- multivalue
- DBの場合
- multivalue=値
- 値には,「DBに格納できる値の数」または「multirecord」を指定してください。
resourcename <resource>タグのname属性に指定した構成情報の名称を指定します。 マッピング情報は,次の組み合わせで指定します。異なるディレクトリサーバの属性を使用している場合は,使用しているディレクトリサーバの属性名を指定します。
ユーザ用のユーザ情報(portalUser)のマッピング情報の組み合わせについて,ディレクトリサーバの場合を表10-17に,DBの場合を表10-18に示します。
表10-17 ユーザ情報(portalUser)のマッピング情報の組み合わせ(ディレクトリサーバ)
取得する情報 ディレクトリサーバの属性 共通項目名 type options 構成名 ユーザID uid LOGIN_NAME string − LDAP-1※2 ユーザ表示名 cn NAME string − LDAP-1※2 パーソナライズ情報を表すキー hptlPersonalizeInfo PersonalizeKey string multivalue LDAP-1※2 役職情報 title TITLE string multivalue※1 LDAP-1※2 所属情報 hptlDepartmentDN DEPARTMENT string/dn multivalue※1 LDAP-1※2 上記以外 ディレクトリサーバの属性名 ディレクトリサーバの属性名 string/bin/dn multivalue※1 LDAP-1※2 (凡例) −:該当しません。
注※1 ポータルで複数値を使用する場合だけmultivalueを指定します。複数値でない場合は何も指定しないでください。
注※2 構成名は任意の名称となります。
表10-18 ユーザ情報(portalUser)のマッピング情報の組み合わせ(DB)
取得する情報 カラム名 共通項目名 type options 構成名 ユーザID uid LOGIN_NAME string − DB-1※2 ユーザ表示名 cn NAME string − DB-1※2 パーソナライズ情報を表すキー hptlPersonalizeInfo PersonalizeKey string multivalue=zip DB-1※2 役職情報 title TITLE string multivalue=値※1 DB-1※2 所属情報 hptlDepartmentDN DEPARTMENT string multivalue=値※1 DB-1※2 上記以外 DBのカラム名 DBのカラム名 string/bin multivalue=値※1 DB-1※2 (凡例) −:該当しません。
注※1 ポータルで複数値を使用する場合だけmultivalue=値を指定します。複数値でない場合は何も指定しないでください。
注※2 構成名は任意の名称となります。
管理用のユーザ情報(portalUserAdmin)のマッピング情報の組み合わせについて,ディレクトリサーバの場合を表10-19に,DBの場合を表10-20に示します。
表10-19 ユーザ情報(portalUserAdmin)のマッピング情報の組み合わせ(ディレクトリサーバ)
取得する情報 ディレクトリサーバの属性 共通項目名 type options 構成名 ユーザID uid LOGIN_NAME string − LDAP-1※2 ユーザ表示名 cn NAME string − LDAP-1※2 パスワード userPassword PASSWORD none/sha1/md5 − LDAP-1※2 パーソナライズ情報を表すキー hptlPersonalizeInfo PersonalizeKey string multivalue LDAP-1※2 役職情報 title TITLE string multivalue※1 LDAP-1※2 所属情報 hptlDepartmentDN DEPARTMENT string/dn multivalue※1 LDAP-1※2 上記以外 ディレクトリサーバの属性名 ディレクトリサーバの属性名 string/bin/dn multivalue※1 LDAP-1※2 (凡例) −:該当しません。
注※1 ポータルで複数値を使用する場合だけmultivalueを指定します。複数値でない場合は何も指定しないでください。
注※2 構成名は任意の名称となります。
表10-20 ユーザ情報(portalUserAdmin)のマッピング情報の組み合わせ(DB)
取得する情報 カラム名 共通項目名 type options 構成名 ユーザID uid LOGIN_NAME string − DB-1※2 ユーザ表示名 cn NAME string − DB-1※2 パスワード userPassword PASSWORD none/sha1/md5 − LDAP-1※2 パーソナライズ情報を表すキー hptlPersonalizeInfo PersonalizeKey string multivalue=zip DB-1※2 役職情報 title TITLE string multivalue=値※1 DB-1※2 所属情報 hptlDepartmentDN DEPARTMENT string multivalue=値※1 DB-1※2 上記以外 DBのカラム名 DBのカラム名 string/bin multivalue=値※1 DB-1※2 (凡例) −:該当しません。
注※1 ポータルで複数値を使用する場合だけmultivalue=値を指定します。複数値でない場合は何も指定しないでください。
注※2 構成名は任意の名称となります。
グループ情報(portalGroup)のマッピング情報の組み合わせについて,ディレクトリサーバの場合を表10-21に,DBの場合を表10-22に示します。
表10-21 グループ情報(portalGroup)のマッピング情報の組み合わせ(ディレクトリサーバ)
取得する情報 ディレクトリサーバの属性 共通項目名 type options 構成名 グループ名 cn NAME string − LDAP-1※2 所属メンバー uniquemember MEMBER string/dn multivalue※1 LDAP-1※2 上位グループを表すキー memberof MEMBEROF string/dn multivalue※1 LDAP-1※2 (凡例) −:該当しません。
注※1 ポータルで複数値を使用する場合だけmultivalueを指定します。複数値でない場合は何も指定しないでください。
注※2 構成名は任意の名称となります。
表10-22 グループ情報(portalGroup)のマッピング情報の組み合わせ(DB)
取得する情報 カラム名 共通項目名 type options 構成名 グループ名 cn NAME string − DB-1※2 所属メンバー uniquemember MEMBER string multivalue=multirecord/multivalue=値※1 DB-1※2 (凡例) −:該当しません。
注※1 ポータルで複数値を使用する場合だけmultivalue=multirecord/multivalue=値を指定します。複数値でない場合は何も指定しないでください。
注※2 構成名は任意の名称となります。
組織単位情報のマッピング情報の組み合わせについて,ディレクトリサーバの場合を表10-23に,DBの場合を表10-24に示します。
表10-23 組織単位情報(portalOrganizationalUnit)のマッピング情報の組み合わせ(ディレクトリサーバ)
取得する情報 ディレクトリサーバの属性 共通項目名 type options 構成名 組織単位ID ou NAME string − LDAP-1※ 組織表示名 DepartmentName TITLE string − LDAP-1※ 上位組織を表すキー hptlDepartmentDN DEPARTMENT string/dn − LDAP-1※ (凡例) −:該当しません。
注※ 構成名は任意の名称となります。
表10-24 組織単位情報(portalOrganizationalUnit)のマッピング情報の組み合わせ(DB)
取得する情報 カラム名 共通項目名 type options 構成名 組織単位ID ou NAME string − DB-1※ 組織表示名 DepartmentName TITLE string − DB-1※ 上位組織を表すキー hptlDepartmentDN DEPARTMENT string − DB-1※ (凡例) −:該当しません。
注※ 構成名は任意の名称となります。
共通情報のマッピング情報の組み合わせについて,DBの場合を表10-25に示します。なお,共通情報が使用できるのはDBの場合だけです。
表10-25 共通情報(portalCommon)のマッピング情報の組み合わせ(DB)
取得する情報 カラム名 共通項目名 type options 構成名 共通情報 FILECONTENT USER_CONTENT bin − DB-USER-1※ 更新情報 UPDATECODE hptlSystemSync int − DB-USER-1※ (凡例) −:該当しません。
注※ 構成名は任意の名称となります。
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