Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド
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8.5.2 オブジェクト操作ツールのコマンドの形式
(1) オブジェクト操作ツールで使用するコマンドの入力形式
コマンドの入力形式を次に示します。
コマンド名称 オプション コマンド引数
(a) コマンド名称
コマンド名称は,実行するコマンドのファイル名です。
オプションの入力形式の規則を次に示します。なお,説明文で使用する「$」はコマンドプロンプト,「cmd」はコマンド名を表します。
- オプションの形式
- オプションはマイナス記号で始まる文字列で,次に示すように,引数を取らないか,または1個の引数を取ります。
- 形式1:−オプションフラグ
- 形式2:−オプションフラグ<空白またはタブ>フラグ引数
- (凡例)
- オプションフラグ:1文字の英数字で,英大文字・小文字は区別されます。
- フラグ引数:オプションフラグに対する引数です。
オプションの指定規則
- フラグ引数を取らないオプションフラグは,一つのマイナス記号のあとにまとめて指定できます。したがって,次の二つは同じ指定となります。
$ cmd -abc
$ cmd -a -b -c
- フラグ引数を必要とするオプションフラグのフラグ引数は省略できません。
例えば,オプションフラグ-aがフラグ引数を取る場合,次のように入力すると-bはフラグ引数と見なされます。
$ cmd -a -b
- オプションフラグとフラグ引数の間には空白またはタブを指定しても指定しなくてもどちらでもかまいません。したがって,次の二つは同じ指定となります。
$ cmd -afile
$ cmd -a file
- オプションの引数に空白およびタブを含めて指定する場合は,前後を「"」(引用符)で囲んでください。次に示す例は,オプションの引数として「1 2」を指定しています。
$ cmd -a "1 2"
- 同じオプションフラグを2回以上指定できません。例えば,「$ cmd -a 1 -a 2」とは入力できません。
- 二つのマイナス(--)はオプションの最後を示す区切り記号と見なされます。したがって,次に示す例では「-b」はコマンド引数と見なされます。
$ cmd -a -- -b
- マイナス記号だけのオプションは入力できません。例えば,「$ cmd -」と入力すると「-」はコマンド引数と見なされます。
- オプションはコマンド引数より前に指定してください。次に示す例で,-aがオプションの引数を必要としない場合,「file」および「-b」をコマンド引数と見なします。
$ cmd - a file -b
(c) コマンド引数
コマンド引数は,コマンド操作の直接の対象となるものを指定します。指定するコマンド引数は,各コマンドによって異なります。
詳細は各コマンドの説明を参照してください。
(d) オプションおよびコマンド引数に指定する内容について
オブジェクト操作ツールのコマンドのオプションおよびコマンド引数には,識別子,ファイルなどの記述形式が決まっている内容を指定します。このような識別子,ファイルの種類を次の表に示します。
表8-8 オプションおよびコマンド引数に指定する識別子とファイル
| 種類 |
説明 |
記述方法 |
| OIID |
すべてのオブジェクトにプロパティとして付けられている識別子です。文書空間識別子,文書空間特有のオブジェクトの識別子などから構成され,「dma://」で始まるURLの形式で定義されています。 |
dma:///07a17522-a626-11d0-b11f-0020af27a837/…00000000001
…は,途中の省略を示します。 |
| OIIDファイル |
複数のオブジェクトを一括して操作する場合に,操作対象となるオブジェクトのOIIDを記述するファイルです。 |
実行する処理に応じて,OIIDの一覧を記述します。 |
| 問い合わせファイル |
問い合わせの実行コマンド(dbrexquery)で実行する問い合わせ式を記述するファイルです。 |
実行する処理に応じて,オブジェクトを検索するための問い合わせ式を記述します。
次に示す個所を参照してください。
|
| プロパティ情報ファイル |
次のようにプロパティを設定,参照または更新する場合に記述するファイルです。
- オブジェクトを作成する時にプロパティの初期値を設定する場合
- オブジェクトに設定されているプロパティを参照する場合
- オブジェクトに設定されているプロパティを更新する場合
|
実行する処理に応じて,オブジェクトに設定するプロパティ情報を記述します。
次に示す個所を参照してください。
|
(2) オブジェクト操作ツールのコマンドの実行結果
オブジェクト操作ツールのコマンドの戻り値と実行結果について説明します。
戻り値は,オブジェクト操作ツールのすべてのコマンドで共通です。コマンドの終了状態によって,次の表に示す値を返却します。
表8-9 戻り値一覧
| 戻り値 |
意味 |
| 0 |
正常終了 |
| 1 |
警告つき正常終了 |
| 2 |
引数不正による異常終了 |
| それ以外 |
そのほかの異常終了 |
- 実行結果は1オブジェクトにつき1行で標準出力に出力されます。
- 各項目は「,」(コンマ)で区切って出力されます。
- メッセージは標準エラー出力に出力されます。
- 実行環境制御ファイルで,[Output]セクションのFormatエントリに指定した値によって,出力情報の情報量が異なります。FormatエントリにVR0200を指定すると詳細な情報が出力され,VR0112を指定すると簡略化された情報が出力されます。
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