Collaboration - File Sharing システム管理者ガイド
デフォルトのベースパス情報を登録します。この設定は,必ず実行してください。
デフォルトのベースパス情報の登録は,File Sharingクライアントから,オブジェクト操作ツールの独立データの作成コマンド(dbrcrtdata)を使用して実行します。このコマンドは,セキュリティ管理者が実行します。
デフォルトのベースパス情報を登録するために,プロパティ情報ファイルを準備します。
デフォルトのベースパス情報として,次の3種類のベースパス情報を登録します。
デフォルトのベースパス情報は,個人ルートフォルダ用,ワークプレースルートフォルダ用,およびグループルートフォルダ用に,少なくとも一つずつ登録してください。
プロパティ情報ファイルの記述例を次に示します。記述例の太字の個所は,必ず変更してください。
記述例
; 個人ルートフォルダ用のベースパス情報 [cfsClass_AssignableDrive] cfsProp_Path = 'パス1' cfsProp_Name = '名前1' cfsProp_Type = 8 cfsProp_Priority = 9999 cfsProp_Capacity = '最大予約可能容量1' cfsProp_FreeSpace = '空き容量1' cfsProp_MaxUsableSpace = '最大使用可能容量1' cfsProp_UsedCount = 0 cfsProp_ValidFlag = 1 cfsProp_ParameterName = '' cfsProp_ParameterValue = '' dbrProp_OwnerPermission = NONE dbrProp_EveryonePermission = PRP | PWP | PRC | PWC | PV | PL | PD ; ワークプレースルートフォルダ用のベースパス情報 [cfsClass_AssignableDrive] cfsProp_Path = 'パス2' cfsProp_Name = '名前2' cfsProp_Type = 2 cfsProp_Priority = 9999 cfsProp_Capacity = '最大予約可能容量2' cfsProp_FreeSpace = '空き容量2' cfsProp_MaxUsableSpace = '最大使用可能容量2' cfsProp_UsedCount = 0 cfsProp_ValidFlag = 1 cfsProp_ParameterName = '' cfsProp_ParameterValue = '' dbrProp_OwnerPermission = NONE dbrProp_EveryonePermission = PRP | PWP | PRC | PWC | PV | PL | PD ; グループルートフォルダ用のベースパス情報 [cfsClass_AssignableDrive] cfsProp_Path = 'パス3' cfsProp_Name = '名前3' cfsProp_Type = 128 cfsProp_Priority = 9999 cfsProp_Capacity = '最大予約可能容量3' cfsProp_FreeSpace = '空き容量3' cfsProp_MaxUsableSpace = '最大使用可能容量3' cfsProp_UsedCount = 0 cfsProp_ValidFlag = 1 cfsProp_ParameterName = '' cfsProp_ParameterValue = '' dbrProp_OwnerPermission = NONE dbrProp_EveryonePermission = PRP | PWP | PRC | PWC | PV | PL | PD |
変更方法を次の表に示します。
表6-15 デフォルトのベースパス情報を登録するためのプロパティ情報ファイルの変更方法
| 項目名 | 設定する値 |
|---|---|
| パス1※1 | 個人ルートフォルダ下のファイル実体を格納するベースパスを指定します。 なお,パスはUNC形式またはドライブ名からフルパスで指定できます。ただし,164バイト以内で指定してください。UNC形式で指定する場合は,File Sharingサーバでネットワークリソース情報ファイル(netaccess.ini)を設定する必要があります。詳細は,「5.2.11 ネットワークリソース情報ファイル(netaccess.ini)」を参照してください。 また,文書空間の文字コード種別がUTF-8の場合は,印刷可能なASCIIコードで指定してください。 |
| 名前1※2 | 任意の名前を指定します。この名前は,ベースパス情報を識別するために使用します。「名前2」,「名前3」に指定する名前と重複しないようにしてください。 |
| 最大予約可能容量1 | 「パス1」で指定したパスに対する最大予約可能容量をバイト単位で指定します。指定できる範囲は,1,048,576(1MB)〜2,199,023,255,552(2TB)です。ただし,1,048,576(1MB)で割り切れる値にしてください。 なお,最大許容サイズを設定しない運用の場合は,-1を指定してください。 |
| 空き容量1 | 「最大予約可能容量1」に指定した値と同じ値を指定します。 |
| 最大使用可能容量1 | 「パス1」で指定したパスに対する最大使用可能容量をバイト単位で指定します。指定できる範囲は,1,048,576(1MB)〜2,199,023,255,552(2TB)です。ただし,1,048,576(1MB)で割り切れる値にしてください。 なお,最大許容サイズを設定しない運用の場合は,-1を指定してください。 |
| パス2※1 | ワークプレースルートフォルダ下のファイル実体を格納するベースパスを指定します。 なお,パスはUNC形式またはドライブ名からフルパスで指定できます。ただし,164バイト以内で指定してください。UNC形式で指定する場合は,File Sharingサーバでネットワークリソース情報ファイル(netaccess.ini)を設定する必要があります。詳細は,「5.2.11 ネットワークリソース情報ファイル(netaccess.ini)」を参照してください。 また,文書空間の文字コード種別がUTF-8の場合は,印刷可能なASCIIコードで指定してください。 |
| 名前2※2 | 任意の名前を指定します。この名前は,ベースパス情報を識別するために使用します。「名前1」,「名前3」に指定する名前と重複しないようにしてください。 |
| 最大予約可能容量2 | 「パス2」で指定したパスに対する最大予約可能容量をバイト単位で指定します。指定できる範囲は,1,048,576(1MB)〜2,199,023,255,552(2TB)です。ただし,1,048,576(1MB)で割り切れる値にしてください。 なお,最大許容サイズを設定しない運用の場合は,-1を指定してください。 |
| 空き容量2 | 「最大予約可能容量2」に指定した値と同じ値を指定します。 |
| 最大使用可能容量2 | 「パス2」で指定したパスに対する最大使用可能容量をバイト単位で指定します。指定できる範囲は,1,048,576(1MB)〜2,199,023,255,552(2TB)です。ただし,1,048,576(1MB)で割り切れる値にしてください。 なお,最大許容サイズを設定しない運用の場合は,-1を指定してください。 |
| パス3※1 | グループルートフォルダ下のファイル実体を格納するベースパスを指定します。 なお,パスはUNC形式またはドライブ名からフルパスで指定できます。ただし,164バイト以内で指定してください。UNC形式で指定する場合は,File Sharingサーバでネットワークリソース情報ファイル(netaccess.ini)を設定する必要があります。詳細は,「5.2.11 ネットワークリソース情報ファイル(netaccess.ini)」を参照してください。 また,文書空間の文字コード種別がUTF-8の場合は,印刷可能なASCIIコードで指定してください。 |
| 名前3※2 | 任意の名前を指定します。この名前は,ベースパス情報を識別するために使用します。「名前1」,「名前2」に指定する名前と重複しないようにしてください。 |
| 最大予約可能容量3 | 「パス3」で指定したパスに対する最大予約可能容量をバイト単位で指定します。指定できる範囲は,1,048,576(1MB)〜2,199,023,255,552(2TB)です。ただし,1,048,576(1MB)で割り切れる値にしてください。 なお,最大許容サイズを設定しない運用の場合は,-1を指定してください。 |
| 空き容量3 | 「最大予約可能容量3」に指定した値と同じ値を指定します。 |
| 最大使用可能容量3 | 「パス3」で指定したパスに対する最大使用可能容量をバイト単位で指定します。指定できる範囲は,1,048,576(1MB)〜2,199,023,255,552(2TB)です。ただし,1,048,576(1MB)で割り切れる値にしてください。 なお,最大許容サイズを設定しない運用の場合は,-1を指定してください。 |
独立データの作成コマンド(dbrcrtdata)の実行例を次に示します。プロパティ情報ファイルの内容については,「6.4(1) プロパティ情報ファイルの準備」を参照してください。
実行例
dbrcrtdata プロパティ情報ファイル |
独立データの作成コマンド(dbrcrtdata)の詳細については,「8.6 オブジェクト操作ツールのコマンドの詳細」の「dbrcrtdata(独立データの作成)」を参照してください。
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