Groupmax Mail - SMTP Version 7 運用ガイド
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6.4.36 インターネットにメール送信した時に添付ファイルが本文になる
- ケース1)
- 現象
- メールをインターネットに送信した時に,社外のメーラでメールを受信したときに添付ファイルが本文に張り付く。張り付いた添付ファイルは以下のように見える。
-
本文
begin 644 添付ファイル名(日本語が含まれる場合には文字化け)
添付ファイルの中身
- 要因
- SEND_CODE=jisが設定されているためにuuencode形式でメールを送信しているが,他社メーラはuuencode形式に対応していないため,添付ファイルを本文として表示している。または,ドメイン毎エンコードにより該当ドメインにuuencode形式のメールを送信している。
- 対処
- SEND_CODE=mimeを設定します。一般的なメーラはMIME形式に対応していますので,MIME形式にすることで改善する可能性があります。以下の手順でSEND_CODEの設定を行います。選択値の詳細については,「2.3.4 edit_format」を参照してください。ドメイン毎エンコード機能を使用している場合には運用内容として適切であるかどうか確認願います。
- smtpmngコマンドを起動します。
- 運用管理サブコマンド一覧から「edit_format(ef):書式の設定変更」を選択します。
- 表示されたメニューから「送信メールの書式に関する設定」を選択します。
- 表示されたメニューから「2.送信文字コード(主題,本文,ファイル名) (send_code)」を選択します。
- 設定値としてmimeを指定します。
- 引き続き「MIME主題分割送信制御(mime_subject)の設定」が表示されますので,選択値としてsplitを指定します。
- 引き続き「添付ファイル名の分割送信制御(split_fname)の設定」が表示されますので,選択値としてno_splitを指定します。
- 引き続き「BASE64エンコード制御(send_base64_encode)の設定」が表示されますので,選択値としてallを指定します。
- 設定値を保存してsmtpmngコマンドを終了します。
- ケース2)
- 現象
- メールをインターネットに送信した時に,社外のメーラでメールを受信したときに添付ファイルが本文に張り付く。張り付いた添付ファイルは以下のように見える。
-
本文
--バウンダリ
Content-Type: xxxxx/yyyy
Content-Transfer-Encoding: base64
添付ファイルの中身
--バウンダリ--
- 要因
- MIME形式の場合に必須であるMIME-Versionヘッダが指定されていない。Mail - SMTPでは,MIME-Versionヘッダが指定されていないメールはMIME形式として受信しません。
- 対処
- MIME-Versionヘッダがない場合でも,MIME形式として受信する機能をサポートしていますが,一般的にMIME-Versionヘッダがないメールは不正メールであったりコンピュータウィルスが感染を目的として故意に作成しない事例があります。このため,設定変更にあたっては運用方法に対する影響を考慮した上で実施してください。運用に関する影響については,「付録D.4 その他の注意事項(14)Server - ScanがMIME-Versionヘッダがないメールに含まれるコンピュータウィルスを検出できない現象について」および「2.3.4(4) edit_recvformatで設定する値」の「MIMEヘッダの解析(mime_header_analyze)」を参照してください。
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